「注文住宅を建てたい!」と思ったとき、最初にぶつかるのが「土地はどうやって探すの?」という疑問ではないでしょうか。
理想の家を実現するには、まずその土台となる土地が必要です。
しかし実際には、希望どおりの土地がなかなか見つからなかったり、そもそもどんな条件で探せばいいのか分からなかったり…と悩む人も多いもの。
そこでこの記事では、注文住宅の土地探しでよくある疑問に答えながら、探し方や進め方のポイントを紹介します。
「土地探し、何から始めればいいの?」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
【疑問1】土地探しをする前に、何を決めておく?
どんな家に住みたいのか(イメージ・コンセプト・間取りなど)
まずやっておきたいのが「自分たちの理想の暮らし」を具体的にイメージすること。
たとえば、「吹き抜けのあるリビングがほしい」「ファミリークローゼットを作りたい」「将来は在宅ワーク用の書斎もほしい」といった希望がある場合、それによって必要な土地の広さや形が変わってくることがあります。
つまり、どんな家を建てたいかが明確になっていないと、そもそもその家が建てられる土地かどうかを判断できないのです。
間取りや生活動線、日当たりの取り方などをイメージしておくことで、土地の候補を絞りやすくなります。
どんな土地に建てたいのか(条件の優先順位を決めておく)
次に考えておきたいのは「どんな土地が理想か?」という条件の整理です。
たとえば「駅から徒歩10分以内」「南向き」「小学校が近い」「静かな住宅地がいい」など、希望を挙げればキリがありません。
しかし、全ての条件を満たす土地はほとんどなく、どこを重視して、どこなら妥協できるのかをあらかじめ決めておかないと、いざ選ぶときに迷いが生じて決断できなくなることも。
土地選びでは「早い者勝ち」の要素もあるので、事前に優先順位をつけておくことが大切です。
予算(土地+建築費)
そして何より重要なのが予算感の把握です。
土地と建物、合わせていくらまでなら出せるのか?そこを明確にしておかないと、気に入った土地が見つかっても建築費が足りなくなるなんて事態になりかねません。
特に注文住宅は理想を詰め込んでいくと費用が膨らみやすいため、土地にいくら使えるのか、逆に家づくりのためにどれだけ残しておきたいのかを事前に整理しておくことが大事です。
最初の段階で予算の全体像を描いておくことで、計画がブレずに進めやすくなります。
【疑問2】土地はどうやって探す?
インターネット
土地は、インターネットから自力で見つけることもできます。
インターネット上では条件を細かく絞り込んで一度に複数の土地情報を比較でき、隙間時間に検索できるのも便利です。
ただし「良さそう」と思った土地が本当に理想に合うかどうか、自分で見極める知識は必要です。
また、最新情報を追いかけ続けるのは結構大変なもの。
「気付いたら売れていた」ということもよくあるので、こまめなチェックが必要な点はデメリットです。
不動産会社
「このエリアで探してほしい」とプロに相談すれば、地元ネットワークを駆使して条件に合いそうな土地を提案してくれます。
特に地域密着型の不動産会社は、一般に出回らない「未公開物件」の情報を持っている場合もあります。
ただし、不動産会社はあくまで「土地のプロ」なので、家づくり全体の知識が少ないケースも。
「この土地だとどんな家が建てられる?」という話までしっかりサポートしてほしい人は、そのあたりも確認しておきたいところです。
建築会社
最近は「家だけじゃなくて土地も一緒に探しますよ」という建築会社が増えています。
このやり方の良いところは、土地と建物のバランスを考えながら、家づくりのプロ目線で提案してくれる点。
「ここにこのくらいの家が建てられる」「この土地だと余計な造成費がかかる」といった話もまとめてチェックしてくれます。
ただし、土地だけ買って別の業者で建てたい場合は、断りづらい雰囲気になることも。
そのあたり、会社によって柔軟に対応してくれるかは要チェックです。
ハウスメーカー
ハウスメーカーは土地情報を豊富に持っていることが多く、「この土地なら自社の標準プランで建てられる」というセット提案が得意です。
家と土地をセットでトータル提案してくれるので、全体のイメージがつかみやすいのがポイント。
ただし、用意されている土地の選択肢が自社物件中心になることも多く、自由度高く探したい場合には物足りなく感じるかもしれません。
また、メーカーによってはオプションや標準プランに制約があるので、「どこまで自由に設計できるか」も事前に確認しておきましょう。
【疑問3】土地探しから引渡しまでの流れは?
(1)事前準備
■土地探しの前に、以下3点を決めておく
・どんな家に住みたいのか(イメージ・コンセプト・間取りなど)
・どんな土地に建てたいのか(条件の優先順位を決めておく)
・予算(土地+建築費)
(2)土地を探す
■土地を探す方法は主に以下の4つ
・インターネット
・不動産会社
・建築会社
・ハウスメーカー
(3)気になった土地を現地でチェック
■事前に決めていた自分たちの希望や予算と合うか
■現地でしかわからない日当たりや周辺環境もチェック
(4)買いたい土地が見つかったら「買付証明書」を提出する
■土地を購入する意思を示すのが「買付証明書」
■提出先は、売主や土地を紹介してくれた業者
(5)住宅ローンの事前審査を金融機関に申し込む
■事前審査をクリアしていないと購入手続きが進まないため、なるべく早めに(1〜2週間以内が目安)
(6)土地売買契約を締結する
■住宅ローンの事前審査に通過してから土地売買契約の締結が行われる
■土地売買契約には、以下の重要事項があるためしっかりチェック
・敷地や建物の状態に関する事項
・土地代以外にかかる費用の事項
・売買契約の解除に関する事項
■手付金の支払いもこのタイミングで行うため、事前に金額を確認しておく
(7)住宅ローンの本審査を受ける
■必要書類を金融機関に提出する
■審査期間は1〜2週間程度
(8)金銭消費貸借契約を締結する
■住宅ローンの本審査をクリアしたら、金融機関と金銭消費貸借契約を締結する
■金銭消費貸借契約では借入額、借入年数、金利の3点を必ず確認する
■必要書類を準備する
・本人確認書類
・土地売買契約書
・工事請負契約書
・住民票
・通帳
・銀行届出印
・実印 など
(9)土地の引き渡し
■引渡しのタイミングで、残債の決済と所有権移転登記が行われる
■引渡し完了後、引渡し完了の証明書類を受け取る
【疑問4】土地探しのチェックポイント
土地の状態に関すること
災害リスク
その土地は安心して住める場所か?というのは、まず最初に見ておきたいところ。
水害や土砂災害の可能性があるエリアだと、建てたあとに後悔することも。
ハザードマップや過去の被害履歴を確認して、災害リスクを把握しておきましょう。
地盤の状況
家の土台になる地盤が弱いと、補強工事が必要になることがあります。
追加費用が発生するケースもあるので、できれば地盤調査の実績がある会社に聞いてみたり、「地盤調査済み」の土地を選べると良いでしょう。
高低差や擁壁の有無
土地に傾斜があったり、段差がある場合は、造成工事が必要になることも。
特に古い擁壁(ようへき)があると、基準を満たしておらず作り直しになる可能性もあるので事前に確認しましょう。
暮らしやすさに関すること
日当たり
南向きでないといけないというわけではありませんが、日当たりは暮らしの快適さに直結するポイント。
北向きの土地でも設計の工夫次第で明るくできるため、建築会社やハウスメーカーに相談してみましょう。
インフラの整備状況
上下水道・ガスなどのライフラインが通っていない土地では、引き込み工事が必要になります。
特に水道が遠いと費用が跳ね上がる場合も事前にチェックしておきましょう。
隣の家との距離
隣の家との関係も、実は結構大切。
敷地ぎりぎりに建物があると、採光やプライバシーに影響することもあるためです。
将来建物が建つ可能性がある土地なら、周囲の状況をしっかり観察しておきましょう。
法律上の規制をチェック
用途地域
土地には「このエリアは住宅OK」「ここは商業エリア」といったように、使い道のルールがあります。
とくに「市街化調整区域」は、原則として家が建てられないから要注意。
建てたい家に合った用途地域かどうか、事前に確認しておきましょう。
高さや形の制限
日当たりや景観を守るために「建物の高さ」や「屋根の角度」にもルールがあります。
「斜線制限」や「絶対高さ制限」など用途地域によって異なるので、間取りの自由度にも影響するポイント。
建ぺい率・容積率
これらは「どのくらいの広さの建物を建てられるか」を決める数字です。
たとえば50坪の土地でも、建ぺい率50%、容積率100%なら「1階部分は25坪まで、延床は50坪まで」が上限。
理想の広さを実現できるか、土地を見ながら確認してきましょう。
防火地域・準防火地域
駅近や市街地など人気のエリアほど、防火対策が必要な地域に指定されていることも。
使える建材や構造に制限がある分、建築コストは高くなりがち。
土地の価格だけで判断せず、トータル予算で考えるのが大事です。
道路との接し方
建築基準法では「幅4m以上の道路に2m以上接していること」がルール。
条件を満たしていないと、敷地の一部を建物に使えなかったり、思っていたより狭い家しか建てられないこともあります。
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「まだ土地が決まっていない」「持っている土地にどんな家を建てられるか相談したい」といったケースでもOK。
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まとめ
注文住宅の土地探しは、最初はとにかく「何から始めればいいかわからない」状態になりがちです。
この記事では以下4つの柱で説明しました。
■まずは家のイメージ、土地の希望条件、予算感の3つを固めることがスタートライン
■土地を探す方法には、ネット・不動産会社・建築会社・ハウスメーカーの4つがある
■土地が見つかってからの流れ(現地確認〜契約・引渡し)
■土地探しでチェックすべきポイント(災害リスク・法律の制限・暮らしやすさなど)
「土地選びってこんなに考える必要があるんだ」と気づいた人も多いかもしれません。
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