2025.08.12

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注文住宅の和室は必要?後悔しない間取りとおしゃれな実例集

「マイホームを建てるなら、やっぱり和室が欲しいな」「でも、本当に使うかな?物置になったらどうしよう…」
注文住宅の間取りを考えるとき、多くのご家庭で議題に上がるのが「和室を設けるかどうか」です。

畳の上でくつろいだり、お子様を遊ばせたり、来客用の寝室にしたりと、和室にはたくさんの魅力があります。一方で、掃除の手間やコスト、利用頻度への不安から「いらないかも」と迷う方も少なくありません。

この記事では、注文住宅の和室で後悔しないために、「そもそも和室は必要なのか?」という判断基準から、メリット・デメリット、おしゃれに見せる間取りやデザインの実例、さらには具体的な費用まで、専門家の視点で徹底解説します。

この記事を読めば、あなたの家族にとって最適な和室のあり方が見つかるはずです。ぜひ、理想の家づくりの参考にしてください。

この記事の目次

注文住宅に和室は必要か?判断基準を解説

新築の家で和室を作るべきか、それとも作らないべきか。これは、ご家族のライフスタイルや価値観によって答えが変わる、非常に悩ましい問題です。

まずは、「和室があって良かった!」と感じるケースと、「いらない」と判断する人の理由をそれぞれ見ていきながら、ご自身の家族に当てはまるかどうかを考えてみましょう。

「和室があって良かった」と感じる5つのケース

実際に注文住宅で和室を設けたご家庭では、以下のような場面で「作って良かった」と実感することが多いようです。

  • 親や友人が泊まりに来る機会が多い
    来客用の布団を敷けば、すぐに寝室として使えます。ホテルライクな客間も素敵ですが、畳の部屋はどこか落ち着くと好評です。
  • 小さな子供がいる
    畳はフローリングに比べて柔らかく、転んでもケガをしにくいのが魅力です。お子様のお昼寝スペースや、おもちゃを広げて遊ぶキッズスペースとして大活躍します。
  • 洗濯物をたたむなど家事スペースが欲しい
    広い畳の上で洗濯物をたたんだり、アイロンがけをしたりするスペースとして重宝します。リビングが散らからないのも嬉しいポイントです。
  • リビングでごろんと横になりたい
    ソファも良いですが、畳の上で手足を伸ばしてリラックスしたい、というニーズは根強くあります。い草の香りに癒されながら、気軽に昼寝ができる空間は格別です。
  • 仏壇を置くスペースが必要
    ご実家から仏壇を引き継ぐ予定がある場合、置き場所に悩むケースは少なくありません。床の間や地袋のある本格的な和室でなくても、モダンなデザインの和室に仏壇スペースを設ける間取りは人気です。

「和室はいらない」と判断する人の主な理由

一方で、ライフスタイルの変化から「和室はいらない」と考えるご家庭も増えています。主な理由は以下の通りです。

  • 来客が少ない、またはホテルを利用してもらう
    宿泊するほどの来客がほとんどない場合、客間としての和室の必要性は低くなります。
  • 掃除やメンテナンスが面倒
    畳はダニやカビが発生しやすく、液体をこぼすとシミになりやすいなど、フローリングに比べて手入れに気を使います。定期的な表替えなどのメンテナンスコストもかかります。
  • LDK(リビング・ダイニング・キッチン)を広くしたい
    限られた面積の中で和室を作ると、その分LDKが狭くなってしまいます。家族が最も長く過ごすリビングの開放感を優先したいという考え方です。
  • 利用目的がはっきりしない
    「なんとなくあった方が良いかな」という曖昧な理由で和室を作ると、結局は使われずに物置部屋になってしまうケースが後悔談としてよく聞かれます。
  • 建築コストを抑えたい
    一般的に、同じ面積であればフローリングの洋室よりも、畳や建具(ふすま、障子)などが必要な和室の方がコストは高くなる傾向があります。

後悔しないための必要性チェックリスト

あなたの家族にとって和室が必要かどうか、以下のリストでチェックしてみましょう。YESが多いほど、和室を作るメリットが大きいと言えます。

  • □ 親や友人が年に数回以上、泊まりに来る予定があるか?
  • □ 小さな子供の安全な遊び場・お昼寝スペースが欲しいか?
  • □ リビングとは別に、ごろんと横になれる空間が欲しいか?
  • □ 洗濯物をたたんだり、アイロンがけをしたりする家事室が欲しいか?
  • □ 仏壇や神棚を置く場所が必要か?
  • □ 将来、親との同居の可能性があるか?
  • □ 畳の部屋で過ごすことに、家族全員が魅力を感じているか?

このチェックリストを通して、「なぜ和室が欲しいのか?」という目的を具体的にすることが、後悔しない家づくりの第一歩です。

注文住宅に和室を作るメリット・デメリット

必要性の判断基準がわかったところで、次は和室が持つメリットとデメリットをさらに詳しく見ていきましょう。良い面と悪い面の両方を理解することで、より納得のいく決断ができます。

メリット:多目的な活用法(来客・育児・家事)

和室の最大のメリットは、その多目的な活用法にあります。

  • 客間として
    布団を敷くだけで、すぐにゲスト用の寝室に早変わりします。
  • 育児スペースとして
    クッション性の高い畳は、赤ちゃんのおむつ替えやお昼寝、子供の遊び場に最適です。
  • 家事室として
    洗濯物をたたむ、アイロンをかけるといった家事を、広いスペースで効率的に行えます。
  • 書斎やワークスペースとして
    リビング続きの和室なら、家族の気配を感じながら仕事や読書に集中できます。

このように、一つの空間が時間帯や状況に応じて様々な役割を果たしてくれるのが、和室の大きな魅力です。

メリット:リラックス空間と優れた収納力

畳ならではの良さも見逃せません。

  • リラックス効果
    い草の香りにはリラックス効果があると言われています。また、畳は適度な弾力性があり、ごろんと横になるだけで心身ともに休まります。
  • 調湿効果
    い草は空気中の水分を吸収・放出する調湿効果があり、部屋の湿度を快適に保ってくれます。
  • 優れた収納力
    和室に欠かせない押し入れは、布団だけでなく、季節の家電や衣類、子供のおもちゃなど、かさばる物をまとめて収納できる大容量スペースです。

デメリット:掃除とメンテナンスの手間

一方で、和室には特有のデメリットも存在します。

  • 掃除の手間
    畳の目に沿って掃除機をかける必要があったり、液体をこぼすとシミになりやすかったりと、フローリングに比べて掃除に気を使います。ダニやカビの発生を防ぐため、定期的な換気も重要です。
  • メンテナンスコスト
    畳は経年劣化するため、5年~10年を目安に裏返しや表替え、10年~20年で新調(交換)が必要になります。これらのメンテナンスには当然コストがかかります。

デメリット:建築コストと部屋の圧迫感

コストや間取りへの影響も考慮すべき点です。

  • 建築コストの増加
    畳やふすま、障子、押し入れなど、和室特有の建材や造作が必要になるため、同じ広さの洋室(フローリング)に比べて建築コストが高くなる傾向があります。
  • 部屋の圧迫感
    特にリビングに隣接する和室を壁やふすまで完全に仕切ってしまうと、リビング側が狭く感じられることがあります。また、小上がりにすると天井が低くなり、圧迫感が出る可能性も考慮が必要です。

【実例集】おしゃれな和室のデザイン

「和室は欲しいけど、古臭いデザインにはしたくない」という方は多いでしょう。ここでは、現代の注文住宅にマッチする、おしゃれな和室の間取りとデザインのポイントを実例とともにご紹介します。

広さ別のおすすめ間取り(3畳・4.5畳・6畳)

和室は広さによって使い勝手や最適な用途が変わります。

  • 3畳
    コンパクトながらも多機能に使える広さです。書斎やワークスペース、お子様の遊び場、ちょっとしたお昼寝スペースとして人気があります。客間としては少し手狭ですが、一人用なら十分対応可能です。
  • 4.5畳
    客間としても、家族のくつろぎスペースとしても使いやすい、最もバランスの取れた広さです。正方形に近い形になるため、空間をレイアウトしやすいのも特徴です。
  • 6畳
    本格的な客間や、親世帯の寝室としても使えるゆとりのある広さです。床の間や押し入れを設けても、十分なスペースを確保できます。

リビング続きの和室レイアウトパターン

リビングと和室をどうつなげるかは、家の暮らしやすさを左右する重要なポイントです。

開放感のあるフラットタイプ

リビングの床と和室の床を同じ高さでつなげるスタイルです。段差がないため、空間全体が広く見え、バリアフリーで安全なのが最大のメリット。お子様が走り回ったり、お掃除ロボットを使ったりするのにも便利です。リビングの延長として一体感のある使い方ができます。

空間にメリハリがつく小上がりタイプ

和室の床をリビングより一段高くするスタイルです。空間に立体感が生まれ、おしゃれでモダンな印象になります。段差に腰掛けたり、小上がりの下を大容量の引き出し収納として活用したりできるのが魅力です。

個室にもなる可動式間仕切りタイプ

普段はリビングと一体のオープンな空間として使い、来客時など必要な時だけ引き戸やロールスクリーンで仕切って個室にできるスタイルです。「開放感」と「プライベート感」を両立できる柔軟性の高さが人気です。

モダンでおしゃれに見せるデザイン要素

畳の部屋でも、素材や色、照明を工夫するだけで、驚くほどモダンでおしゃれな空間になります。

琉球畳(半畳畳)でスタイリッシュに

縁(へり)のない正方形の琉球畳(半畳畳)は、モダンな和室の定番アイテムです。畳の目の向きを互い違いに敷く「市松敷き」にすると、光の当たり方で色が違って見え、デザイン性が高まります。カラーバリエーションも豊富です。

アクセントクロスや板張り天井の活用

壁の一面だけ色や柄の違うアクセントクロスを取り入れたり、天井を木目調の板張りにしたりするだけで、空間の雰囲気がぐっと引き締まります。LDKのテイストと色味を合わせると、統一感のあるおしゃれな空間になります。

間接照明やダウンライトの照明計画

和室の照明は、部屋の真ん中にシーリングライトを一つだけ、というのは少し味気ないかもしれません。壁や天井を照らす間接照明や、天井をすっきり見せるダウンライトを組み合わせることで、陰影のある落ち着いた雰囲気を演出できます。

【後悔しないために】和室づくりの失敗例と対策

せっかく作った和室が「失敗だった…」とならないよう、よくある後悔例とその対策を知っておきましょう。

後悔例1:結局使わない「物置部屋」になった

対策:作る前に「何のために使うのか」目的を明確にしましょう。
「来客用」「子供の遊び場」「家事スペース」など、具体的な利用シーンを家族で話し合うことが最も重要です。目的が曖昧なまま作ると、活用されずにただの荷物置き場になってしまう可能性が高まります。

後悔例2:リビングとのつながりが悪く孤立した

対策:リビングからの動線を意識し、つながりをデザインしましょう。
廊下を挟んで完全に独立した和室は、客間としては良いですが、日常的には使いにくく孤立しがちです。普段使いを重視するなら、リビングから直接出入りできる間取りや、仕切りを開ければ一体化する設計がおすすめです。

後悔例3:小上がりが邪魔で生活動線を妨げる

対策:毎日の生活動線をシミュレーションし、段差の高さを検討しましょう。
おしゃれな小上がり和室も、場所によっては生活動線を妨げる原因になります。特に、リビングを横切るような場所に段差があると、つまずきやすく危険です。お掃除ロボットが乗り越えられる高さかどうかも確認ポイントです。

後悔例4:畳の日焼けや傷みが思ったより早い

対策:設置場所と畳の種類を工夫しましょう。
日当たりの良い南向きの窓際に和室を設けると、畳が日焼けしてすぐに色褪せてしまいます。UVカット機能のあるカーテンや障子を選んだり、日焼けや傷に強い和紙畳や樹脂畳を採用したりすることで、きれいな状態を長く保てます。

和室の設置費用と畳の種類別コスト比較

和室を作る際に気になるのが費用です。ここでは、新設にかかる費用相場と、ランニングコストに関わる畳の種類について解説します。

和室を新設する場合の費用相場(6畳の場合)

注文住宅で6畳の和室を新設する場合、内装や仕様にもよりますが、費用相場は約40万円~100万円程度です。
これには、畳、壁紙(クロス)、天井、照明、建具(ふすま・障子)、収納(押し入れ)などの費用が含まれます。小上がりにしたり、床の間や造作カウンターを設けたりすると、さらに追加の費用がかかります。

畳の種類別特徴と価格比較表

畳にはいくつかの種類があり、それぞれ価格や特徴が異なります。ライフスタイルに合わせて選びましょう。

い草畳(伝統的な香り・調湿効果)

  • 特徴
    昔ながらの畳で、独特の香りと優れた調湿性が魅力です。リラックス効果が高いと言われています。
  • 価格
    最もリーズナブルな選択肢の一つです。
  • 注意点
    耐久性が低く、日焼けやささくれが起こりやすいです。カビやダニが発生しやすい側面もあります。

和紙畳(高耐久性・撥水性)

  • 特徴
    和紙をこより状にして樹脂でコーティングした畳表です。い草の約3倍の耐久性があり、カビやダニの発生を抑えます。撥水性も高く、お手入れが簡単です。
  • 価格
    い草畳に比べて高価になります。
  • 注意点
    い草特有の香りはありません。

樹脂畳(水拭き可・豊富なカラー)

  • 特徴
    ポリプロピレンなどの樹脂素材で作られています。水や汚れに非常に強く、水拭きも可能です。カラーバリエーションが豊富で、モダンなインテリアに合わせやすいのが特徴です。
  • 価格
    和紙畳と同等か、それ以上に高価な傾向があります。
  • 注意点
    質感が人工的で、い草のような調湿効果や香りはありません。

フローリングと畳のコスト・メンテナンス比較

初期費用だけでなく、長期的な視点でコストを比較することも大切です。

  • 初期費用
    一般的に、畳の方がフローリングよりも高くなる傾向があります。
  • メンテナンス費用
    畳は5年~10年で裏返しや表替え、10年~20年で交換が必要で、その都度費用が発生します。一方、フローリングは傷がついた場合の補修や、15年~20年での張り替えにまとまった費用がかかります。

トータルコストを考え、どちらがご家庭の予算や考え方に合っているか検討しましょう。

注文住宅の和室に関するよくある質問

最後に、注文住宅の和室づくりでよく寄せられる質問にお答えします。

客間として使うなら最低何畳必要?

A. 布団一組を敷いて寝るだけなら3畳でも可能ですが、荷物を置くスペースなどを考慮すると4.5畳以上あると安心です。
お客様が快適に過ごせる空間を考えるなら、4.5畳~6畳を目安にすると良いでしょう。

小上がりの最適な高さは?

A. 一般的には、腰掛けやすい30cm~40cmが人気です。
この高さは、立ち上がりやすく、リビングに座っている人との目線も合いやすいです。引き出し収納を設ける場合は、収納したい物の高さに合わせて設計しましょう。ただし、高くしすぎると天井が低く感じられ圧迫感が出るため、部屋全体のバランスが重要です。

和室があると固定資産税は高くなる?

A. 基本的に、部屋の仕上げが畳かフローリングかというだけで固定資産税が大きく変わることはありません。
固定資産税は、家の構造や面積、使用されている建材の評価額によって決まります。ただし、床の間に高級な銘木を使うなど、贅沢な仕様にすると評価額が上がる可能性はあります。詳しくはハウスメーカーや自治体に確認することをおすすめします。

仏壇を置く場合の注意点は?

A. 宗派によって方角などの決まりがあるため、事前に確認することが大切です。
一般的には、直射日光が当たらず、湿気の少ない場所が良いとされています。また、神棚がある場合は、仏壇と向かい合わせに配置しない、上下に並べないといった配慮も必要です。設計段階で仏壇のサイズを伝え、最適な設置場所を相談しましょう。

まとめ

注文住宅に和室を設けるかどうかは、ご家族のライフスタイルや将来設計によって答えが変わります。後悔しないためには、「なんとなく」ではなく、「何のために和室を使うのか」という目的を明確にすることが何よりも大切です。

  • 和室の必要性は、来客頻度、子育て、家事のスタイルなどから判断する
  • メリットは多目的な活用法、デメリットはメンテナンスの手間とコスト
  • おしゃれな和室は、リビングとのつながりや、琉球畳・アクセントクロス・照明計画で実現できる
  • 後悔を防ぐには、目的を明確にし、生活動線をシミュレーションすることが重要

この記事でご紹介した間取りやデザインのポイントを参考に、ぜひご家族で話し合ってみてください。あなたの家族にとって「本当に価値のある和室」を見つけ、理想のマイホームを実現されることを心から願っています。

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