注文住宅を建てるなら、自分たちのライフスタイルに合った、おしゃれで個性的な家にしたいですよね。そんなこだわり派のあなたに今、注目されているのが「土間」のある家です。
雑誌やSNSで見かけるおしゃれな土間のある暮らしに、憧れを抱いている方も多いのではないでしょうか。土間は、趣味のスペースや収納、ゲストとの交流の場など、多様な使い方ができる魅力的な空間です。
しかし、その一方で「冬は寒そう」「掃除が大変では?」といった不安や、「どんな間取りにすればいいか分からない」という悩みもつきものです。
そこでこの記事では、注文住宅で土間づくりを検討しているあなたのために、後悔しないためのポイントを徹底解説します。
- 土間をつくるメリット・デメリットと対策
- 写真で見るおしゃれな活用アイデア実例
- 失敗しないための間取りと収納計画
- 素材の選び方と費用相場
この記事を読めば、土間のある家づくりに関する疑問や不安が解消され、あなたの理想の暮らしを実現するための具体的なヒントが見つかるはずです。
この記事の目次
注文住宅に土間をつくる5つのメリット

昔ながらの日本家屋のイメージが強い土間ですが、現代の注文住宅ではライフスタイルを豊かにする多機能スペースとして再注目されています。まずは、土間をつくることで得られる5つの大きなメリットを見ていきましょう。
アウトドア用品も仕舞える大容量収納
土間は、外で使うものを気兼ねなく置ける大容量の収納スペースになります。
キャンプ用品やバーベキューセット、ベビーカー、子どもの外遊び道具など、家の中に持ち込むには汚れが気になるものも、土間ならそのまま収納可能です。
特に、玄関横に広い土間収納を設ければ、物の出し入れがスムーズになり、玄関周りを常にすっきりと保てます。
自転車やDIYを楽しむ趣味の空間
土間は、室内では汚れが気になる趣味も思い切り楽しめる空間になります。
例えば、大切なロードバイクやマウンテンバイクのメンテナンススペースとして活用したり、木工やペイントなどのDIY作業場にしたり。床の汚れを気にせず作業に没頭できるのは、土間ならではの魅力です。
また、観葉植物の植え替えや、ペットとのふれあいの場としても最適です。
汚れたまま入れる便利なセカンド玄関
土間を設けることで、メインの玄関をきれいに保つセカンド玄関として機能します。
雨の日に濡れたコートや長靴を乾かしたり、子どもが泥だらけで帰ってきても、土間で汚れを落としてから室内に入ることができます。
家族用の動線と来客用の動線を分けることで、急な来客時でも慌てることなく、いつでもきれいな玄関でお客様を迎えられます。
気軽に人を招けるコミュニケーションの場
土間は、靴のまま気軽に立ち寄れるコミュニケーションスペースとしても活躍します。
例えば、ご近所さんとのおしゃべりや、宅配便の受け取りサインなど、わざわざ室内に上がってもらうほどではない場面で非常に便利です。
ベンチや椅子を置いておけば、趣味仲間との集いや、子どもたちの遊び場としても活用でき、自然な交流が生まれるきっかけになります。
内と外をつなぐ開放的な空間演出
土間は、室内と屋外をゆるやかにつなぎ、家に開放感と奥行きをもたらします。
庭やウッドデッキとリビングの間に土間を設けることで、内と外が一体化したような開放的な空間が生まれます。大きな窓を設置すれば、たっぷりの光と風を取り込むことができ、心地よい暮らしを実現できるでしょう。
昔ながらの「通り土間」のように、玄関から庭まで土間が続く間取りも人気です。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
おしゃれな土間の活用アイデア実例

言葉だけではイメージしにくい土間の魅力を、具体的な活用アイデアとともにご紹介します。あなたの家づくりの参考にしてみてください。
(※以下は写真のキャプションをイメージしたテキストです)
玄関と一体化した土間収納
玄関の横に広めのスペースを取り、大容量の土間収納として活用する人気のスタイルです。
壁一面に可動棚を設置すれば、ブーツやアウトドア用品、子どもの遊び道具などを効率的に収納できます。有孔ボードを取り付けて、「見せる収納」を楽しむのもおしゃれです。
リビングとつながる開放的なリビング土間
リビングの一部を土間にすることで、暮らしの幅がぐっと広がる空間になります。
薪ストーブを設置して火を眺めながらくつろいだり、お気に入りの椅子を置いて読書スペースにしたり。床のレベル差が空間にリズムを生み、ゾーニングの役割も果たします。友人を招いて、土間でホームパーティーを開くのも素敵です。
料理も楽しめるキッチン土間
キッチンを土間にすれば、まるでカフェの厨房のようなおしゃれで機能的な空間が実現します。
買ってきた野菜を土付きのまま置いておいたり、ゴミの一時置き場にしたりと、何かと便利なスペースです。勝手口とつなげれば、ゴミ出しの動線もスムーズになります。
庭と室内をつなぐ通り土間・縁側土間
玄関から家の奥や庭まで通り抜けられる「通り土間」は、家全体に風と光を運びます。
庭仕事で使った道具をそのまま置いたり、収穫した野菜を洗ったりするのに便利です。縁側のように腰かけて、庭を眺めながら夕涼みをするのも良いでしょう。内と外の境界を曖昧にし、自然を身近に感じられる暮らしが叶います。
和室と組み合わせたモダンな土間空間
和室に土間を隣接させると、伝統的な趣とモダンさが融合した上質な空間になります。
土間を客間へのアプローチとして使うことで、空間に格式と奥行きが生まれます。雪見障子から坪庭を眺められるように設計すれば、まるで料亭のような雰囲気を楽しむことも可能です。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
後悔しない土間の間取りと収納計画

おしゃれで便利な土間ですが、計画なしに作ってしまうと「使いにくい」「スペースの無駄だった」と後悔につながることも。ここでは、失敗しないための間取りと収納計画のポイントを解説します。
失敗しない土間収納の広さの決め方(2畳・3畳)
土間収納で後悔しないためには、収納したいモノの量から適切な広さを決めることが重要です。
漠然と「広い方がいい」と考えるのではなく、「何を」「どれくらい」収納したいのかを具体的にリストアップしてみましょう。
- 2畳程度の土間収納
ベビーカー、ゴルフバッグ、子どもの外遊び道具、灯油タンク、シーズンオフのタイヤ(2台分程度)などを収納するのに適した広さです。家族の靴をまとめて収納するシューズクロークとしても十分機能します。 - 3畳以上の土間収納
自転車(複数台)、キャンプ用品一式、サーフボードなど、より大きなものを収納したい場合におすすめです。作業スペースを確保したい場合も、3畳以上あると余裕が生まれます。
30坪台で実現する効率的な間取り例
30坪台の注文住宅でも、工夫次第で機能的な土間は実現可能です。
限られた面積を有効活用するためには、廊下などの移動スペースを減らし、その分を土間に充てるのがポイントです。
例えば、「玄関→土間収納→パントリー→キッチン」とつながる回遊動線を取り入れた間取り。買い物から帰ってきて、土間で荷物を下ろし、そのままキッチンへ移動できるため、家事効率が格段にアップします。
生活動線を考えたコンセントと照明計画
土間の使い勝手を大きく左右するのが、見落としがちなコンセントと照明の計画です。
「何をしたいか」を具体的にイメージして、必要な場所に設置しましょう。
- コンセント
電動アシスト自転車の充電、DIYで使う工具、高圧洗浄機や掃除機の使用などを想定し、床に近い位置や作業台の近くに複数設置すると便利です。 - 照明
収納物の出し入れや作業がしやすいよう、十分な明るさを確保できる照明を選びましょう。夜間の利用や防犯面を考慮して、人感センサー付きの照明にするのもおすすめです。
収納物にあわせた可動棚の設置ポイント
収納するモノの大きさに合わせて高さを変えられる可動棚は、土間収納の必須アイテムです。
棚を設置する際は、以下のポイントを押さえましょう。
- 奥行き
靴を置くだけなら30cm程度で十分ですが、アウトドア用の収納ボックスなどを置く場合は45cm以上の奥行きがあると便利です。 - 耐荷重
重いものを載せることを想定し、棚板や棚受けは頑丈なものを選びましょう。 - 素材
湿気がこもりやすい場所なので、サビに強いステンレス製や、カビに強い樹脂製の棚板もおすすめです。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
土間のデメリットと寒さ・掃除の対策
魅力的な土間ですが、デメリットも存在します。しかし、あらかじめ対策を知っておけば、快適な土間空間を実現することは十分に可能です。ここでは、よくあるデメリットとその対策を解説します。
冬の寒さ対策と断熱方法
「土間は寒いのでは?」という疑問は、最も多くの方が抱く不安の一つです。 確かに、床が直接地面と接しているため、対策をしないと冬場は底冷えします。しかし、適切な断熱対策で快適な空間にできます。
- 基礎断熱
建物の基礎部分(外周)で断熱する方法です。床下からの冷気をシャットアウトし、土間だけでなく家全体の断熱性能を高めます。 - 高断熱の窓やドア
リビングなどと土間を仕切る場所に、断熱性の高い窓やドア(樹脂サッシや複層ガラスなど)を設置することで、暖房の熱が逃げるのを防ぎます。 - 間仕切りを設ける
普段はオープンに使いたい場合でも、冬場だけ閉められるように引き戸やロールスクリーン、厚手のカーテンなどを設置しておくと、室温の低下を効果的に防げます。 - 床暖房の設置
コストはかかりますが、土間に床暖房を設置すれば、冬でも足元から暖かく快適に過ごせます。
湿気とカビを防ぐ換気計画
土間は靴や濡れたものを置くことが多く、湿気がこもりやすいため、カビ対策として換気計画が非常に重要です。
- 換気扇の設置
湿気を効率的に排出するために、換気扇の設置は必須と考えましょう。24時間換気システムと連動させるのが理想的です。 - 窓の設置
可能であれば、風の通り道ができるように2方向に窓を設けると、自然換気がしやすくなります。 - 調湿効果のある壁材
壁に漆喰や珪藻土など、湿気を吸ったり吐いたりする調湿効果のある自然素材を使うのも有効な対策です。
掃除の手間を減らす素材選びと方法
土間は汚れやすい場所ですが、掃除のしやすさを考えて素材を選べば、手間を大きく減らすことができます。
- 素材選び
表面がツルツルしていて汚れが染み込みにくいタイルや、撥水・防汚効果のあるコーティングを施したモルタルがおすすめです。 - 掃除方法
普段はほうきでサッと掃くだけでOK。泥汚れなどが気になるときは、水を流してデッキブラシでゴシゴシ丸洗いできるのが土間の良いところです。屋外用のコンセントがあれば、高圧洗浄機を使うこともできます。
段差による転倒リスクとその解消法
土間と室内には必ず段差が生じます。この段差は、つまずきや転倒の原因になる可能性があるため注意が必要です。
- 段差を小さくする
建築基準法上、床の高さは地面から45cm以上と定められていますが、設計の工夫で土間と室内の段差を小さくすることは可能です。 - スロープを設ける
自転車やベビーカー、車椅子などをスムーズに出し入れしたい場合は、スロープの設置を検討しましょう。 - 視認性を高める
段差部分に間接照明を設置したり、素材の色を変えたりして、段差があることを分かりやすくする工夫も有効です。 - 手すりの設置
小さなお子様やご高齢の家族がいる場合は、手すりを設置するとより安心です。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
土間の素材選びと費用相場
土間の印象を大きく左右するのが、床の仕上げ材です。ここでは代表的な3つの素材の特徴と、費用相場について解説します。
定番で人気のモルタル仕上げ
「モルタル」とは、セメントと砂を水で練った素材で、シンプルで無骨な風合いが魅力です。
コストを比較的抑えられ、どんなインテリアにも合わせやすいのが人気の理由。職人の手仕事によるコテ跡や色のムラが、独特の味わいを生み出します。ただし、乾燥収縮によるひび割れ(クラック)が起こりやすい、水や油が染み込みやすいといったデメリットもあるため、表面に撥水コーティングを施すのが一般的です。
デザイン豊富なタイル仕上げ
色や形、大きさ、質感など、デザインのバリエーションが非常に豊富なのが「タイル」仕上げです。
デザイン性が高く、掃除がしやすいのが最大のメリット。耐久性にも優れています。一方で、モルタルに比べて費用が高くなる傾向があり、目地に汚れがたまりやすいという側面もあります。滑りにくい屋外用のタイルを選ぶことが重要です。
無骨でクールなコンクリート仕上げ
モルタルよりもさらに無骨で、インダストリアルな雰囲気を演出したいなら「コンクリート」仕上げがおすすめです。
強度が高く、耐久性に優れています。表面をツルツルに磨き上げる「金ゴテ仕上げ」など、仕上げ方によって表情が大きく変わるのも特徴です。施工に手間がかかるため、費用や工期については事前に工務店とよく相談しましょう。
素材別の費用相場と坪単価の目安
土間の費用は、使用する素材や施工面積、仕上げの方法によって大きく変わります。
以下は、1平方メートルあたりの一般的な費用目安です。
- モルタル仕上げ
約5,000円~10,000円/㎡ - タイル仕上げ
約10,000円~30,000円/㎡(タイルのグレードにより変動) - コンクリート(金ゴテ仕上げなど)
約7,000円~15,000円/㎡
これらの費用はあくまで目安です。正確な金額は、必ずハウスメーカーや工務店に見積もりを依頼して確認してください。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
まとめ
注文住宅における土間は、単なる収納スペースや通路にとどまらず、趣味を楽しみ、人とつながり、暮らしを豊かにしてくれる可能性に満ちた空間です。
おしゃれな土間のある家を実現するための成功の鍵は、以下の3つです。
- 自分たちの暮らしをイメージする
「土間で何をしたいか?」を具体的に考え、目的を明確にすることが大切です。 - メリットとデメリットを正しく理解する
特に「寒さ」「湿気」といったデメリットには、設計段階でしっかりと対策を講じましょう。 - 動線と収納を綿密に計画する
使い勝手の良い広さや、コンセント・照明の位置、棚の計画が、後悔しない土間づくりのポイントです。
この記事でご紹介したアイデアや注意点を参考に、ぜひあなたのライフスタイルにぴったり合った、後悔のない理想の土間を実現してください。
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