2025.08.12

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注文住宅で中庭を!後悔しないためのメリット・デメリット

「プライバシーを守りながら、明るく開放的なリビングが欲しい」「子供やペットを安心して遊ばせられる庭がほしい」
注文住宅を考えるとき、そんな理想の暮らしを叶える選択肢として「中庭のある家」に憧れる方は多いのではないでしょうか。

しかし、家づくりは一生に一度の大きな買い物。「おしゃれだけど、実際に住んでみたら後悔しないかな…」と不安に思うのも当然です。

この記事では、注文住宅で中庭を検討しているあなたが後悔しないために、知っておくべき情報を徹底的に解説します。よくある失敗談から具体的な対策、そして中庭だからこそ得られる豊かな暮らしの魅力まで、専門家の視点で分かりやすくお伝えします。

この記事を読めば、あなたにとって中庭が本当に必要なのか、そして理想の中庭を実現するための具体的なヒントが見つかるはずです。

中庭のある家でよくある後悔ポイント7選と対策

憧れだけで中庭のある家を建ててしまい、後悔につながるケースは少なくありません。しかし、事前にデメリットを理解し、設計段階で対策を講じることで、多くの問題は回避できます。ここでは、よくある後悔ポイントとその対策をセットでご紹介します。

1. 夏は暑く冬は寒い(温熱環境)

中庭に面して大きな窓を設置すると、外気の影響を受けやすくなります。特に、夏は日差しが直接室内に入り込んで室温が上昇し、冬は窓から冷気が伝わりやすくなるのが後悔ポイントです。

  • 対策
    • 断熱性の高い窓を選ぶ: 樹脂サッシやトリプルガラス、Low-E複層ガラスなど、断熱性能の高い窓を採用することで、外気の影響を大幅に軽減できます。
    • 庇(ひさし)や軒(のき)を設ける: 夏の高い日差しを遮り、冬の低い日差しは室内に取り込めるよう、庇や軒の長さを計算して設計しましょう。
    • シェードやオーニングを設置する: 必要に応じて日差しをコントロールできるシェードやオーニングも有効です。外観のデザインに合わせて選びましょう。

2. 湿気がこもりやすくカビが発生する

中庭は壁に囲まれているため、風通しが悪いと湿気がこもりやすくなります。特に「ロの字型」の家は空気の逃げ道が少なく、湿気が原因で壁や床にカビが発生してしまうことがあります。

  • 対策
    • 風の通り道を設計する: 家全体の風の流れを計算し、中庭を挟んで対角線上に窓を配置するなど、空気が抜ける道を確保することが重要です。
    • 適切な排水計画: 中庭に降った雨水がスムーズに排水されるよう、水勾配(水が流れるための傾斜)をしっかりと設け、排水溝を設置しましょう。
    • 地面の素材を工夫する: 地面を土のままにせず、水はけの良いタイルや砂利を敷くことで、湿気が溜まるのを防ぎます。

3. 虫の発生と室内への侵入

中庭に植栽をしたり、水はけが悪かったりすると、蚊や羽虫などが発生しやすくなります。窓を開けた際に、虫が室内に入ってきて不快な思いをするという声も少なくありません。

  • 対策
    • 防虫対策を施す: 窓には網戸を必ず設置しましょう。ウッドデッキの下など、虫が隠れやすい場所を作らない設計も大切です。
    • 植栽を厳選する: 虫がつきにくいとされるハーブ類(ミント、ローズマリーなど)を植えるのも一つの方法です。
    • こまめな清掃: 落ち葉や水たまりを放置せず、清潔な状態を保つことが虫の発生を防ぐ基本です。

4. 掃除やメンテナンスの手間がかかる

屋外空間である中庭は、砂埃や落ち葉、鳥のフンなどで意外と汚れます。特に、大きな窓ガラスは汚れが目立ちやすく、掃除が大変だと感じる方が多いです。

  • 対策
    • 掃除のしやすい設計にする: 中庭に水栓を設置しておくと、デッキやタイルの掃除が格段に楽になります。
    • メンテナンスフリーの素材を選ぶ: ウッドデッキよりもタイルやコンクリート、天然芝よりも手入れの楽な人工芝を選ぶなど、メンテナンスの手間を減らす工夫をしましょう。
    • 落ち葉の少ない木を選ぶ: シンボルツリーを植える際は、常緑樹など比較的落ち葉の少ない樹種を選ぶと掃除の負担が減ります。

5. 建築費用や固定資産税が高くなる

中庭を設けると、建物の形状が複雑になります。コの字型やロの字型は、同じ床面積の四角い家に比べて外壁の面積や角(コーナー)が増えるため、建築費用が高くなる傾向があります。また、中庭部分も建物の評価額に含まれるため、固定資産税が割高になる可能性があります。

  • 対策
    • シンプルな形状を検討する: L字型など、比較的シンプルな形状にすることでコストを抑えられます。
    • 複数の会社から見積もりを取る: 設計や工法によって費用は変わります。複数のハウスメーカーや工務店から相見積もりを取り、比較検討しましょう。
    • コストダウンのポイントを押さえる: 詳細は後述しますが、中庭の広さや仕様を工夫することで費用を調整できます。

6. 生活動線が長くなり不便に感じる

特にロの字型の家では、中庭を迂回して部屋を移動する必要があるため、生活動線が長くなりがちです。「リビングから寝室へ行くのに、ぐるっと回らなければならず面倒」といった後悔につながることも。

  • 対策
    • 回遊動線を意識した間取りにする: 中庭を囲むように廊下を設けるなど、家の中をスムーズに移動できる「回遊動線」を取り入れましょう。
    • ライフスタイルをシミュレーションする: 設計段階で、朝起きてから夜寝るまでの家族の動きを具体的にシミュレーションし、不便がないか確認することが重要です。

7. 想定より暗く開放感がなかった

「中庭があれば明るくなる」と期待していたのに、隣家との距離や方角、中庭の広さによっては、かえって室内が暗くなってしまうケースがあります。特に1階部分は、中庭に面した窓からしか光が入らず、圧迫感を感じることも。

  • 対策
    • 光の入り方をシミュレーションする: 設計士に依頼し、季節や時間帯ごとの日照シミュレーションをしてもらいましょう。最適な窓の位置や大きさを検討することが不可欠です。
    • 吹き抜けや高窓を組み合わせる: 中庭からの光だけでなく、吹き抜けや2階の高窓(ハイサイドライト)から光を取り入れることで、家全体を明るくできます。
    • 内装を明るい色にする: 壁や床を白などの明るい色で統一すると、光が反射して空間全体が明るい印象になります。

暮らしが豊かになる中庭のメリット5選

後悔ポイントを理解した上で、次は中庭がもたらす素晴らしいメリットを見ていきましょう。デメリットを上回る魅力が、多くの人を惹きつけてやみません。

プライバシーを守りつつ開放的な空間を実現

最大のメリットは、プライバシーを確保しながら開放感を得られることです。道路や隣家に面した壁には窓を少なくし、代わりに中庭に向かって大きな窓を設けることで、外からの視線を気にすることなく、カーテンを開け放った暮らしが実現します。

家全体が明るくなり採光と通風を確保

都市部の住宅密集地など、隣家との距離が近く日当たりが悪い土地でも、中庭を設けることで家の中心部まで自然光を届けることができます。また、中庭に面した窓を開けることで、家全体に風が通り抜け、心地よい空間を保てます。

子供やペットが安全に遊べるプライベート空間

建物に囲まれた中庭は、道路への飛び出しの心配がなく、子供やペットを安心して遊ばせられる最高の遊び場になります。リビングから目の届く場所で遊ばせられるため、家事をしながらでも子供の様子を見守ることができ、親にとっても安心です。

リビングと一体化するセカンドリビング活用

リビングと中庭の床の高さを揃え、大きな窓でつなげば、室内と屋外が一体化した「セカンドリビング」として活用できます。天気の良い日には友人を招いてバーベキューをしたり、休日の朝に朝食を楽しんだり、夜は星空を眺めたりと、暮らしの楽しみ方が無限に広がります。

デザイン性が高くおしゃれな外観と内観

中庭のある家は、立体的でデザイン性の高い外観を実現しやすいのが特徴です。外からは閉鎖的に見えても、家の中に一歩入ると開放的な空間が広がるというギャップも魅力的。シンボルツリーや照明計画にこだわれば、リゾートホテルのような非日常感を演出することも可能です。

中庭にかかる費用相場とコストダウンのコツ

中庭のある家は、一般的な形状の家よりも費用が高くなる傾向があります。どのくらい費用がかかるのか、目安を知っておきましょう。

中庭で追加発生する費用項目と内訳

中庭を設けることで、主に以下の費用が追加で発生します。

  • 基礎工事費: 建物の外周が長くなるため、その分基礎の費用が増えます。
  • 外壁工事費: 同じく、外壁の面積が増えるため、材料費や工事費が追加されます。
  • サッシ・窓の費用: 中庭に面して大きな窓や多くの窓を設置する場合、その費用がかかります。高断熱の窓を選ぶとさらに高額になります。
  • 防水工事費: 中庭に面した壁と建物の接合部など、雨漏りを防ぐための防水処理が必要です。
  • 中庭の造成費: ウッドデッキ、タイル、植栽、排水工事など、中庭自体を作るための費用です。

形状別・広さ別の費用目安

一概には言えませんが、一般的な四角い家と比べて、中庭を設けることで坪単価あたり5万円〜10万円程度、総額で150万円〜300万円以上の追加費用がかかるケースが多いようです。これはあくまで目安であり、建物の形状、中庭の広さや仕様によって大きく変動します。

コストを抑える3つのポイント

予算内で理想の中庭を実現するために、以下のポイントを意識しましょう。

  • シンプルな形状にする
    角の数が少ないL字型は、コの字型やロの字型に比べてコストを抑えやすいです。
  • 中庭の仕様を工夫する
    高価なウッドデッキではなくコンクリートや砂利敷きにしたり、植栽をDIYしたりすることでコストダウンが可能です。
  • 建材や設備のグレードを調整する
    家全体でコストのメリハリをつけましょう。リビングの窓など、こだわりたい部分には費用をかけ、他の部分のグレードを調整するのも一つの方法です。

おしゃれな中庭にするデザインアイデア

せっかく中庭を作るなら、おしゃれで居心地の良い空間にしたいもの。ここでは、中庭を魅力的にするデザインのヒントをご紹介します。

床材の選び方(ウッドデッキ・タイル・人工芝)

床材は中庭の印象を大きく左右します。それぞれの特徴を理解して選びましょう。

  • ウッドデッキ
    リビングとの一体感を出しやすく、温かみのある空間になります。裸足で歩けるのも魅力ですが、定期的なメンテナンスが必要です。
  • タイル
    モダンで高級感のある印象に。掃除がしやすくメンテナンス性に優れていますが、夏場は熱くなりやすい点に注意が必要です。
  • 人工芝
    一年中緑を楽しめ、メンテナンスが簡単なのが魅力。クッション性があり、子供の遊び場にも最適です。

植栽計画(シンボルツリー・下草・ハーブ)

緑は空間に潤いと癒しを与えてくれます。

  • シンボルツリー
    中庭の主役となる木を1本植えるだけで、空間がぐっと引き締まります。アオダモやシマトネリコなど、株立ちで葉が軽やかな樹種が人気です。
  • 下草・ハーブ
    足元に下草やハーブを植えると、よりナチュラルな雰囲気になります。ローズマリーやラベンダーは、香りも楽しめておすすめです。

夜の雰囲気を演出する照明計画

照明は、夜の中庭を幻想的な空間に変えてくれます。

  • ライトアップ
    シンボルツリーを下から照らすと、影が壁に映し出され、立体感のある美しい空間になります。
  • フットライト
    足元を優しく照らすフットライトは、安全性を確保しつつ、落ち着いた雰囲気を演出します。

アウトドア家具の選び方と配置

お気に入りの家具を置けば、中庭がもっと特別な場所になります。

  • テーブル&チェア
    食事やティータイムを楽しむためのテーブルセットを置けば、セカンドリビングとして大活躍します。
  • ソファやハンモック
    防水性の高いアウトドアソファやハンモックを置けば、リラックスできる最高のくつろぎ空間になります。

注文住宅で中庭を検討する際のQ&A

最後に、中庭を検討する際によくある質問にお答えします。

防犯面で気をつけることは?

「死角が生まれやすく、一度侵入されると外から見えにくいというリスクはありますか?」
はい、その可能性があります。対策として、2階の窓や中庭に面した窓には防犯ガラスや面格子を採用する、人感センサー付きのライトを設置するといった方法が有効です。また、ホームセキュリティの導入も安心につながります。

狭い土地でも中庭は作れる?

「都心の狭い土地ですが、中庭は諦めるべきでしょうか?」
いいえ、諦める必要はありません。坪庭(つぼにわ)と呼ばれる小さな中庭でも、採光や通風の確保には非常に効果的です。視線が抜けることで、空間に奥行きが生まれ、室内を広く感じさせる効果も期待できます。

中庭に屋根は必要?

「雨の日でも使えるように、屋根をつけた方が良いですか?」
ライフスタイルによります。洗濯物を干したり、雨天でも子供を遊ばせたりしたい場合は、一部にでも屋根があると便利です。全面に屋根をつけると、採光が遮られたり、建築費用が高くなったりするデメリットもあるため、目的を明確にして検討しましょう。ガラス屋根や開閉式のオーニングなども選択肢になります。

まとめ

今回は、注文住宅で中庭を検討している方に向けて、後悔しないためのポイントやメリット、具体的な間取り実例などを解説しました。

中庭のある家は、デメリットを正しく理解し、設計段階でしっかりと対策をすれば、デメリットを上回る豊かな暮らしを実現できる可能性を秘めています。

この記事のポイントをもう一度おさらいしましょう。

  • 後悔しないためには、温熱環境、湿気、虫、メンテナンスなどのデメリットと対策を事前に知っておくことが重要。
  • 中庭のメリットは、プライバシーを守りながら採光・通風を確保し、安全な子供の遊び場やセカンドリビングとして活用できること。
  • 間取りは「コの字」「ロの字」「L字」などがあり、ライフスタイルや敷地に合わせて選ぶ。
  • 費用は割高になる傾向があるが、形状や仕様の工夫でコストダウンも可能。
  • 床材や植栽、照明にこだわることで、おしゃれで居心地の良い空間になる。

中庭は、あなたの暮らしをより豊かで、より楽しいものにしてくれる特別な空間です。まずは様々な建築実例を見ながら、ご自身の家族にとって理想の中庭とはどんなものか、イメージを膨らませてみてはいかがでしょうか。

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