2025.09.02

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三階建て注文住宅の費用相場とメリット・デメリット

「都市部の限られた土地でも、家族がゆったり暮らせる広い家が欲しい」
「子供部屋や趣味のスペースも確保したい」

そんな想いを叶える選択肢として、三階建ての注文住宅が注目されています。縦の空間を最大限に活用できる三階建ては、都市部の狭小地でも理想の暮らしを実現する大きな可能性を秘めています。

しかし、同時に「建築費用はどれくらい?」「階段の上り下りが大変そう…」「地震は大丈夫?」といった不安や疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、三階建ての注文住宅を検討しているあなたのために、以下の情報を網羅的に解説します。

  • リアルな費用相場と価格実例
  • 後悔しないためのメリット・デメリット
  • おしゃれな外観・内装デザイン集
  • 暮らしやすい間取りのアイデア
  • 建築前に知るべき注意点と法規制

この記事を読めば、三階建ての家づくりに関するあなたの疑問や不安が解消され、理想のマイホームに向けた具体的な一歩を踏み出せるはずです。

この記事の目次

三階建て注文住宅の費用相場と価格実例

三階建ての家を建てる上で、最も気になるのが「一体いくらかかるのか?」という費用面でしょう。ここでは、建築費のシミュレーションから二階建てとの比較、リアルな建築実例まで、詳しく解説します。

延床面積別の建築費シミュレーション

三階建て注文住宅の本体工事費は、坪単価でおおよそ70万円~120万円が目安です。ただし、これはあくまで目安であり、構造(木造、鉄骨造など)や仕様、導入する設備によって大きく変動します。

ここでは、一般的な木造住宅を想定した延床面積別の建築費シミュレーションを見てみましょう。

  • 延床面積30坪の場合
    建築費の目安は2,100万円~3,600万円です。都市部のコンパクトな土地に建てる場合に多いサイズです。
  • 延床面積40坪の場合
    建築費の目安は2,800万円~4,800万円です。4人家族でもゆとりを持って暮らせる広さが確保できます。
  • 延床面積50坪の場合
    建築費の目安は3,500万円~6,000万円です。二世帯住宅や、趣味の部屋などプラスアルファの空間も実現しやすくなります。

二階建て住宅との総額費用の比較

同じ延床面積の場合、三階建ては二階建てに比べて坪単価が10%~20%ほど高くなる傾向があります。例えば、坪単価80万円の二階建てと同じ仕様で三階建てを建てると、坪単価は88万円~96万円程度になる計算です。

総額費用が高くなる主な理由は以下の通りです。

  • 構造計算費用
    三階建てでは、法律で義務付けられている「構造計算」が必須となり、そのための費用(約20万円~50万円)が発生します。
  • 地盤改良・基礎工事
    建物の重量が増すため、より強固な地盤や基礎が必要となり、コストが上がります。
  • 資材の運搬・足場
    高所での作業が増えるため、足場の設置費用や資材の荷揚げ費用が二階建てよりも高くなります。

ただし、土地代の高い都市部では、狭い土地で必要な床面積を確保できるため、土地代を含めた総額では三階建ての方が安くなるケースも少なくありません。

価格帯別のリアルな建築実例

実際にどのような家が建てられるのか、価格帯別のイメージを見てみましょう。

  • 2,000万円台
    シンプルな箱型のデザインで、内装や設備の仕様を工夫することでコストを抑えたプランが中心です。30坪前後のコンパクトながらも機能的な家が実現可能です。
  • 3,000万円台
    最も多い価格帯です。デザインの自由度が高まり、ビルトインガレージや少し広めのルーフバルコニーなど、こだわりの要素を取り入れやすくなります。
  • 4,000万円以上
    ハイグレードな設備や自然素材の採用、複雑なデザインなど、細部までこだわった家づくりが可能です。ホームエレベーターの設置も現実的な選択肢に入ってきます。

本体工事費以外に必要な費用一覧

注文住宅の総費用は、建物の「本体工事費」だけではありません。一般的に、総額の2割~3割程度は以下の「付帯工事費」と「諸経費」がかかることを覚えておきましょう。

  • 付帯工事費(総額の約15%~20%)
    • 地盤改良工事費
    • 外構工事費(駐車場、フェンス、植栽など)
    • 給排水・ガス引き込み工事費
    • 空調・照明・カーテン工事費
  • 諸経費(総額の約5%~10%)
    • 建築確認申請費用
    • 登記費用(土地・建物)
    • 住宅ローン手数料・保証料
    • 火災保険料・地震保険料
    • 不動産取得税・固定資産税

三階建てのメリットと後悔するデメリット

三階建てには多くの魅力がある一方、知っておくべきデメリットも存在します。両方を理解し、後悔のない家づくりを進めましょう。

三階建ての主なメリット

狭小地でも部屋数と広い空間を確保

都市部の限られた土地でも、縦に空間を伸ばすことで必要な居住面積を確保できるのが最大のメリットです。同じ敷地面積でも、二階建てに比べてプラス一部屋、あるいは広いリビングや収納スペースを実現できます。

眺望・採光に優れた空間づくり

2階や3階は周囲の建物の影響を受けにくく、日当たりや風通しが良い快適な空間を作りやすいです。特に2階にリビングを設ければ、日中は明るく開放的な家族の団らんスペースになります。3階からの眺望は、三階建てならではの特権と言えるでしょう。

二世帯住宅などフロアを分けやすい

フロアごとに生活空間を明確に分けられるため、二世帯住宅に適しています。例えば、1階を親世帯、2・3階を子世帯とすることで、互いのプライバシーを尊重しながら暮らすことが可能です。

プライバシーを確保しやすい

1階にガレージや水回りを配置し、居住空間を2階以上に設けることで、道路からの視線を気にせず生活できます。また、フロアごとに生活音を分けやすいため、家族間でもプライベートな時間を確保しやすくなります。

デメリットと「やめた方がいい」と言われる理由

「三階建てはやめた方がいい」という意見も耳にしますが、その理由の多くはデメリットとその対策を知ることで解消できます。

階段移動の負担と老後の生活

毎日の階段の上り下りは、想像以上に負担になる可能性があります。特に、洗濯物を干すために1階から3階のバルコニーまで何度も往復するのは大変です。また、「老後もこの家で快適に暮らせるだろうか?」という不安は、多くの方が抱える問題です。

  • 対策
    • 1階に寝室やクローゼットを設けるなど、将来的にワンフロアで生活が完結する間取りを検討する。
    • ホームエレベーターの設置を視野に入れる(後付けも可能ですが、新築時の方がコストを抑えられます)。
    • 洗濯機を2階に設置し、バルコニーも2階に設けるなど、家事動線をコンパクトにまとめる。

建築コストの増加と構造計算費用

前述の通り、三階建ては二階建てに比べて建築コストが高くなります。特に、法律で定められた「許容応力度計算」という精密な構造計算が必須となり、その費用が上乗せされます。

  • 対策
    • 複数のハウスメーカーや工務店から見積もりを取り、費用と提案内容を比較検討する。
    • デザインをシンプルにしたり、設備のグレードを調整したりして、コストバランスを取る。

耐震性への不安と必要な対策

建物が高くなる分、地震の揺れが大きくなるのではないかと心配する声があります。しかし、現在の建築基準法では、三階建てには厳しい構造基準が設けられているため、適切に設計・施工されていれば安全性は確保されます

  • 対策
    • 耐震性の高さを証明する「耐震等級3」を取得することを目指す。
    • 地震の揺れを吸収する「制震ダンパー」などを導入し、さらなる安心を確保する。
    • 三階建ての建築実績が豊富な、信頼できる会社を選ぶことが何よりも重要です。

家事動線が複雑になりやすい点

上下の移動が多いため、家事動線が長くなりがちです。例えば、「1階で洗濯→3階のバルコニーで干す→各階のクローゼットにしまう」という動線は、日々の大きな負担になります。

  • 対策
    • 水回りをワンフロアにまとめる(例:2階に浴室・洗面・洗濯機・バルコニーを集中させる)。
    • 各階にファミリークローゼットを設けるなど、収納計画を工夫する。

おしゃれな三階建ての間取りアイディア

ここでは、暮らしのイメージが膨らむ、おしゃれで機能的な三階建ての間取りアイディアをご紹介します。

30坪台で実現する効率的な間取り

都市部の狭小地で多い30坪台の三階建てでは、空間をいかに広く見せるかがポイントです。

  • 1階
    ビルトインガレージ、玄関、浴室、寝室
  • 2階
    LDK(リビング・ダイニング・キッチン)、トイレ
  • 3階
    子供部屋×2、書斎

ポイントは2階にLDKを配置することです。日当たりとプライバシーを確保しやすく、家族が最も長く過ごす空間を快適にできます。リビングに吹き抜けやスケルトン階段を設けると、縦の広がりが生まれ、開放感が格段にアップします。

40坪台のゆとりのある間取り

40坪台になると、各部屋の広さにゆとりが生まれ、プラスアルファの空間も検討できます。

  • 1階
    ビルトインガレージ、主寝室、ウォークインクローゼット、浴室
  • 2階
    LDK、パントリー、畳コーナー、バルコニー
  • 3階
    子供部屋×2、フリールーム(趣味室)、トイレ

2階のLDKに隣接する畳コーナーは、子供の遊び場や客間としても活用できます。3階のフリールームは、家族の成長に合わせて使い方を変えられる便利な空間です。

ビルトインガレージを取り入れた間取り

車を所有している家庭にとって、ビルトインガレージは非常に魅力的です。

  • 特徴
    • 雨に濡れずに乗り降りできるため、買い物帰りや小さな子供がいる場合に便利です。
    • 駐車スペースを別に確保する必要がないため、土地を有効活用できます。
    • 車好きには、愛車を眺められる趣味の空間にもなります。
  • 注意点
    • 居住スペースが2階以上になるため、階段移動が基本となります。
    • ガレージのシャッター音や車のエンジン音が室内に響かないよう、防音対策が必要です。

屋上・ルーフバルコニーのある間取り

庭がなくても、プライベートな屋外空間を楽しめるのが屋上やルーフバルコニーです。

  • 活用法
    • テーブルセットを置いて、食事やティータイムを楽しむ。
    • 子供の安全な遊び場や、夏場のビニールプール。
    • 家庭菜園やガーデニングを楽しむ。
    • 周囲の視線を気にせず、バーベキューや天体観測をする。
  • 注意点
    • 定期的な防水メンテナンスが不可欠です。怠ると雨漏りの原因になります。
    • 建築コストや固定資産税が上がります。

おしゃれな三階建ての外観・内装デザイン

せっかくの注文住宅なら、デザインにもこだわりたいものです。ここでは、人気のデザインテイストをご紹介します。

シンプルモダンな外観デザイン

白や黒、グレーを基調とした、直線的でスタイリッシュなデザインです。凹凸の少ない箱型(キューブ型)のフォルムが特徴で、都市の景観にもよくなじみます。素材には、ガルバリウム鋼板や塗り壁、コンクリート打ちっぱなしなどがよく使われます。

ナチュラルテイストの外観デザイン

木目調のサイディングや温かみのある色の塗り壁などを使い、自然な雰囲気を演出するデザインです。植栽の緑とも相性が良く、優しい印象の住まいになります。バルコニーに木製の格子を取り入れるなど、アクセントを加えることでおしゃれ度がアップします。

開放感のあるリビングの内装事例

三階建てのLDKを広く見せるには、工夫が必要です。

  • 吹き抜け
    縦への広がりを生み出し、開放感を演出する王道テクニックです。
  • 高窓・天窓
    高い位置から光を取り入れることで、部屋全体が明るくなります。
  • スケルトン階段
    視線が抜けるため、空間を圧迫せず、おしゃれなインテリアの一部にもなります。
  • 内装の色
    壁や天井を白や明るい色で統一すると、空間が広く感じられます。

家事動線を考えたキッチンの内装事例

毎日の家事を楽にするキッチンは、暮らしの満足度を大きく左右します。

  • 家事動線
    キッチンとユーティリティなどの水まわりを近くに配置することで、調理や洗濯、片付けの動作がスムーズに。移動の手間を減らし、家事の効率をぐっと高めます。
  • パントリー
    キッチンの隣に食品庫(パントリー)を設けることで、ストック品をすっきりと収納できます。
  • 向かい合うダイニング&キッチン
    キッチンとダイニングが向かい合うことで、料理をしながら会話が弾み、食事の準備や片付けもラクラク。自然とコミュニケーションが深まります。

建てる前に知るべき注意点と法規制

三階建ての家づくりには、特有の法律や注意点があります。計画段階でしっかり理解しておきましょう。

斜線制限・日影規制などの法律知識

都市部の住宅地では、建物の高さを制限する法律があります。

  • 斜線制限
    道路や隣地の日当たり・風通しを確保するため、建物の高さを斜めに制限するルールです。三階建ての屋根や壁の一部が斜めになっているのは、この制限によるものです。
  • 日影規制
    冬至の日を基準に、周辺の敷地に一定時間以上の日影ができないように建物の高さを制限するルールです。

これらの規制は、土地が面している「用途地域」によって内容が異なります。計画前に必ず確認が必要です。

木造三階建ての構造上の制約

木造で三階建てを建てる場合、法律で定められた厳しい基準をクリアする必要があります。

  • 構造計算の義務化
    前述の通り、地震や台風に耐えられるかを証明する「許容応力度計算」が必須です。
  • 準耐火建築物
    火災の延焼を防ぐため、多くの地域で「準耐火建築物」にすることが求められます。これにより、使用できる建材や窓の種類に制約が出たり、コストが上がったりする場合があります。

ホームエレベーター設置の費用と判断基準

老後の生活や日々の負担を考えると、ホームエレベーターは有効な選択肢です。

  • 設置費用
    本体価格と工事費を合わせて、約300万円~500万円が相場です。
  • ランニングコスト
    電気代や、年に1回の定期メンテナンス費用(約3万円~6万円)がかかります。
  • 判断基準
    • 「将来、階段の上り下りが本当に不安か?」
    • 「予算的に無理はないか?」
    • 「エレベーターを設置するスペースを確保できるか?」
      これらを家族でよく話し合って決めましょう。新築時に設置スペースだけ確保しておくという方法もあります。

防音対策と断熱性能の重要性

三階建ては、快適な暮らしのために防音と断熱が特に重要になります。

  • 防音対策
    上下階の足音や生活音が響きやすいため、床材の下に遮音マットを入れたり、石膏ボードを二重にしたりといった対策が有効です。
  • 断熱性能
    階層が増えると外気に触れる面積が広くなり、夏は暑く冬は寒くなりやすいです。高気密・高断熱仕様の住宅にすることで、光熱費を抑え、一年中快適な室温を保つことができます。

三階建てに強いハウスメーカーの選び方

理想の三階建てを実現するには、パートナーとなる会社選びが最も重要です。

ハウスメーカーと工務店の違いと選び分け

  • ハウスメーカー
    • 特徴: 商品が規格化されており、品質が安定している。ブランド力があり、保証やアフターサービスが充実。
    • 向いている人: 品質や保証を重視し、安心して任せたい人。
  • 工務店
    • 特徴: 設計の自由度が高く、地域に密着した柔軟な対応が期待できる。ハウスメーカーに比べてコストを抑えやすい場合がある。
    • 向いている人: デザインや間取りに強いこだわりがあり、一緒に家づくりを楽しみたい人。

三階建ての建築実績を確認する

三階建ては特有のノウハウや法規制への対応力が求められるため、必ず建築実績が豊富な会社を選びましょう。公式サイトの施工事例で、自分たちの建てたいエリアやテイストに合った三階建ての実例があるかを確認することが重要です。

狭小地・変形地の対応力で選ぶ

都市部の三階建ては、狭小地や変形地に建てられるケースが多くあります。このような土地のデメリットを克服し、メリットに変えるような設計提案ができる会社は、技術力が高い証拠です。過去の事例を見せてもらい、対応力を確認しましょう。

デザインの提案力と設計の自由度

「おしゃれな家にしたい」という希望を叶えるには、デザインの相性が大切です。複数の会社のカタログやモデルハウスを見て、自分たちの好みに合うデザインを提案してくれる会社を選びましょう。また、どこまで自分たちの要望に応えてくれるか、設計の自由度も確認するポイントです。

まとめ

今回は、三階建ての注文住宅について、費用からメリット・デメリット、間取り、注意点まで詳しく解説しました。

最後に、この記事の重要なポイントをまとめます。

  • 費用相場
    坪単価は70万円~120万円が目安。二階建てより高くなるが、土地代を含めた総額では有利な場合も。
  • メリット
    狭小地でも広い空間を確保でき、眺望やプライバシーに優れる。
  • デメリット
    階段移動の負担や建築コスト増が挙げられるが、間取りの工夫やホームエレベーターで対策可能。
  • 成功の鍵
    家事動線や将来の生活を見据えた間取りと、耐震・断熱性能が重要。
  • 会社選び
    三階建ての実績が豊富で、狭小地への対応力やデザイン提案力がある会社を選ぶ。

三階建て住宅は、デメリットを正しく理解し、しっかり対策を立てることで、都市の暮らしを豊かにする大きな可能性を秘めています。

理想の家づくりへの第一歩は、情報収集と比較検討から始まります。
まずは複数のハウスメーカーや工務店からカタログを取り寄せ、自分たちの希望を叶えてくれる会社を見つけることから始めてみてはいかがでしょうか。

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