「おしゃれ」「癒し空間」として人気のヌック。
しかし、実際に設けてみたら「思ったより使わなかった」「スペースが圧迫された」など、後悔の声も少なくありません。
せっかくの理想の住まいづくりで失敗しないためには、事前に失敗例を知り、目的や使い方を明確にすることが大切です。
本記事では、ヌックでよくある後悔のパターンや原因を紹介するとともに、満足度の高いヌックにするためのポイントやアイデアをご紹介します。
【よくある失敗例】ヌックの後悔ポイント4選
冒頭でもお伝えした通り、ヌックは「おしゃれ」「癒し空間」として人気を集めていますが、実際に取り入れた人からは意外にも「後悔」の声が上がることもあります。
せっかくの理想の住まいづくりで失敗しないためにも、ありがちな後悔ポイントをあらかじめ知っておくことが大切です。
ここでは、よくあるヌック設置の失敗例を4つご紹介します。後悔を避けるためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
後悔①：予想以上に設置費用がかかる
ヌックはちょっとした空間と思われがちですが、意外とコストがかかります。
特に構造に変更を伴う場合、例えば段差をつけたり、造作家具を取り付けたりすると、材料費や施工費が追加で発生します。
一般的には10〜30万円の範囲で費用がかかると言われていますが、内容によってはそれ以上になることもあります。
「後から使わなかったらもったいない…」と後悔しないためにも、予算とのバランスを事前にしっかりと見極める必要があります。
後悔②：結局使わない…ただの物置スペースに
憧れて設けたヌックも、目的が曖昧なままだと「結局使わない…」という事態になりがちです。
読書用や子どもの遊び場として想定していても、日常生活にうまくなじまず、気づけばモノ置き場に。
これは「なんとなく素敵だから」と設置してしまったパターンに多く、使用イメージが具体的でなかったことが原因です。
また、子どもの成長などで物が増え、もともとの収納が足りなくなることも原因の一つとして考えられます。
癒しの空間のはずが、かえってストレスの原因にならぬよう、「誰が」「何のために」使うのかを具体的に計画すれば、このような後悔は避けられるでしょう。
後悔③：居心地が悪い…「暑い・寒い」「暗い・空気がこもる」
ヌックはこぢんまりとした空間だからこそ、快適性の設計が非常に重要です。
空調が届かず「夏は蒸し暑く冬は寒い」、また「暗くて読書に向かない」「空気がこもってニオイが気になる」といったトラブルもよく聞かれます。
特に、リビングや階段下など閉鎖的な場所に設けた場合に起こりやすく、照明や換気、断熱性など細かな配慮が求められます。
見た目のデザインだけでなく、断熱性や空調、換気、採光といった快適性を、設計段階で十分に考慮することが、オールシーズン使えるヌックの条件と言えるでしょう。
後悔④：LDKが狭くなった・他のスペースを圧迫してしまった
限られた床面積の中にヌックを設けると、必然的に他の空間が圧迫されることになります。
LDKの一角に設置するケースでは、リビングが窮屈に感じられたり、家具の配置に制限が出ることも。
ヌックという特別な空間を得るために、家族が普段集まる場所が窮屈になっては本末転倒です。
家全体の広さや生活動線をしっかりと考慮し、ヌックの適切なサイズと配置を慎重に見極めることが、満足度を高めるポイントになります。
後悔しないヌック作りのための4つの重要ポイント
ヌックを上手に取り入れるには、事前の計画が非常に重要です。
「せっかく作ったのに使わなかった」「狭すぎて快適じゃない」などの後悔を避けるには、明確な設計意図と生活に合った工夫が欠かせません。
ここでは、ヌックを作るうえで重要なポイントを4つご紹介します。
ポイント①：目的を明確に！「誰が」「何のために」使うのか？
まず最初に考えるべきは「ヌックを誰が、どんなシーンで使うのか」という使用目的の明確化です。
例えば「子どもが絵本を読むため」「家族の昼寝スペース」「趣味に没頭する場所」など、利用者と用途が決まれば、必要な広さやインテリアも自然と絞れてきます。
逆に「なんとなくおしゃれだから」という曖昧な理由では、活用されず物置になるリスクが高くなります。
家族全員の生活スタイルをイメージしながら、役割を明確にすることが大切です。
ポイント②：設置場所はどこにする？生活動線を考えた配置
ヌックは設置場所によって快適さが大きく異なります。
リビングの一角、階段下、廊下の端などが定番ですが、大切なのは「使いやすさ」と「家族との距離感」です。
例えば、お子さま用なら目が届くリビング隣接、作業スペースなら静かで落ち着いた廊下側など、動線や周囲との関係性を意識した配置が求められます。
逆に通気性や音の問題がある場所では快適性が損なわれてしまいます。また、動線上にあって邪魔にならないか、家具との兼ね合いはどうかも確認しておきましょう。
「使いたいときにすぐ使える」位置に設けることが、日常的に活用されるヌックづくりの鍵です。
ポイント③：最適な広さは？「1〜3畳」を目安に心地よいサイズ感を追求
ヌックの魅力は「こぢんまり感」にありますが、小さすぎても圧迫感が生まれます。
一般的には1〜3畳が目安とされており、用途に応じて必要なサイズ感を見極めることが重要です。
1畳程度なら読書や腰掛け、3畳程度なら仮眠やキッズスペースとしても活用できます。
広くすればよいわけではなく、「必要十分なサイズ」にとどめることで、他のスペースを圧迫せずバランスの取れた間取りになります。
ポイント④：空間にメリハリを！壁紙や床材で雰囲気を変える
ヌックを「居場所」として認識させるには、視覚的な工夫も必要です。
壁紙の色を変える、床の素材を切り替える、照明に変化をつけるなど、ちょっとしたデザインで空間の独立感を演出できます。
「ここは自分の場所だ」と感じやすくなり、使用頻度が自然と高まります。また、視線を遮るアーチやカーテンなどで「おこもり感」をプラスするのも効果的。
デザイン性と機能性を両立する工夫が後悔のないヌックづくりに繋がります。
おしゃれで便利なヌック活用アイデア集
ヌックはただの空間ではなく、生活に「癒し」や「遊び心」を加えるアイデアがたくさんあります。
限られたスペースでも使い方次第で、家族全員が心地よく過ごせる場所に変わります。
ここでは、実際の事例から学べるヌックの魅力的な活用アイデアを3つご紹介します。
アイデア①：特別なおこもり空間「小上がりヌック」
リビング横に設けられた小上がりヌックは、まるで隠れ家のような安心感があります。
子どもの遊び場や趣味のスペースとしてはもちろん、大人がひと息つくための「おこもり空間」としても活躍します。
段差があることでリビングと程よい距離感が生まれ、家族とつながりながらも自分だけの時間を持てる点が魅力です。
気分転換したいときや静かに過ごしたいとき、ふと足が向かうような存在になりそうですね。
施工事例①：【太陽光パネル×全館空調♪北欧風ハウス】奥州市水沢北栗林｜モデルハウス
アイデア②：リビングの小上がりヌックで、「家族とつながる自分時間」に
リビング内に設けられたヌックは、家族と過ごす空間の中にありながら、自分だけの時間を確保できる「程よい距離感」が魅力です。
読書をしたり、音楽を聴いたり、ちょっとゲームを楽しんだりと、リラックスできる活動を気兼ねなく楽しめます。
また、リビングとつながっているため、子どもが遊んでいる姿を見守れる安心感も。
家族の気配を感じながらも自分の時間を過ごしたい方にぴったりのアイデアです。
施工事例②：【互いの生活と趣味を楽しめる二世帯住宅】新琴似7条9丁目｜モデルハウス
アイデア③：階段下のデッドスペースを「くつろぎ空間」に
階段下の空間を活用したヌックは、無駄になりがちなスペースを有効に変える好例です。
限られた面積でも、「こもり感」を味わえる絶好のスポットになります。
読書やちょっとした休憩に最適で、落ち着いた雰囲気の中で自分時間を楽しめます。
おしゃれなクッションや照明をプラスすれば、まるで秘密基地のような、家族の中でも人気のスポットになること間違いなしです。
施工事例③：【「家事ラク×開放感」設計士のアイデアが詰まった縦長のお家】双葉町3丁目｜モデルハウス
おしゃれで便利なヌックもロゴスホームにお任せ
ヌックのような「ちょっと特別な空間」は、間取り全体との調和が大切です。
おしゃれさだけでなく、家族のライフスタイルや動線を意識した設計が求められます。
ロゴスホームでは、ヌックを単なる装飾としてではなく、日常にしっかり馴染む実用的な空間として提案しています。
「階段下をヌックにしたい」「リビングに家族が集まる場所がほしい」「趣味や読書に使える空間が欲しい」――そんな理想の暮らしに応えるアイデアと施工実績があります。
お客様一人ひとりの生活に寄り添い、快適で後悔のない家づくりをお手伝いいたします。
「ヌックを作ってよかった」と心から思える住まいにしたい方は、ぜひ一度ロゴスホームまでお気軽にご相談ください。
まとめ
ヌックは住まいに癒しや楽しさをプラスする素敵な空間ですが、設計や使い方を間違えると「思ったより使わない」「居心地が悪い」などの後悔につながることもあります。
大切なのは、誰がどんな目的で使うのかを明確にし、生活動線や空調・照明といった快適性にも配慮することです。
また、具体的な活用イメージを持つことで、後悔のないヌックづくりが実現できます。
本記事で紹介した失敗例や施工事例を参考に、自分たちにぴったりなヌックを計画しましょう。
