2025.08.12

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注文住宅の防音室|費用相場と後悔しないための全知識

「注文住宅を建てるなら、趣味の楽器や映画鑑賞、ゲームを思いっきり楽しめる防音室が欲しい!」
「でも、防音室ってどれくらいの費用がかかるの?」「どうやって作ればいいんだろう?」

これからマイホームを建てる計画の中で、そんな夢と疑問をお持ちではないでしょうか。現在の住まいで音漏れを気にしながら趣味の時間を過ごしている方にとって、誰にも気兼ねなく没頭できる防音室は憧れの空間ですよね。

この記事では、注文住宅で防音室を検討し始めたばかりのあなたへ向けて、気になる費用相場から後悔しないための計画のポイント、信頼できる依頼先の選び方まで、専門知識がなくても分かるように網羅的に解説します。

この記事を読めば、あなたの理想の防音室を実現するための具体的なステップが見えてくるはずです。ぜひ最後までご覧いただき、後悔のない家づくりにお役立てください。

注文住宅の防音室、費用相場は?

まず一番気になるのが費用ですよね。注文住宅に防音室を作る費用は、広さ・性能・作り方によって大きく変動し、約100万円~500万円以上が目安です。

ここでは、費用が決まる3つの要素「広さ」「性能」「追加費用」と、コストを抑えるコツについて詳しく見ていきましょう。

【広さ別】6畳・8畳・10畳の値段

部屋の広さは、費用に直結する最も大きな要因です。広くなるほど、使用する建材や工事の手間が増えるため、価格も上がります。

  • 6畳の防音室
    費用相場は約150万~300万円です。ピアノの練習や一人用の書斎、ゲーム部屋など、比較的コンパクトな用途に向いています。
  • 8畳の防音室
    費用相場は約200万~400万円です。楽器のレッスンや、複数人で利用するホームシアターなど、少しゆとりのある空間を作りたい場合におすすめです。
  • 10畳の防音室
    費用相場は約250万~500万円以上になることもあります。グランドピアノの設置や、バンド練習、ダンススタジオなど、広いスペースと高い性能が求められる場合に適しています。

【性能別】Dr値で見る価格の違い

防音室の価格は、どれだけ音を遮断できるかという「防音性能」によっても大きく変わります。

この性能は「Dr値(ディーアールち)とは、遮音性能を示すJIS規格の指標で、数字が大きいほど性能が高く、音漏れが少なくなります」という単位で表されます。

  • Dr-30~35(話し声やピアノの音が、隣室でかすかに聞こえる程度)
    比較的軽微な防音対策で実現可能です。テレワークや静かな環境で読書をしたい、といった目的に向いています。
  • Dr-40~45(大声やピアノの音が、隣室でほとんど聞こえないレベル)
    ピアノやギター、ホームシアターなど、多くの趣味に対応できる標準的な性能です。このレベルを求めると、費用も本格的に上がってきます。
  • Dr-50以上(ドラムや大音量の音楽が、隣室でほとんど聞こえないレベル)
    非常に高い遮音性が求められる場合に必要です。ドラムの演奏や、本格的な音楽スタジオとして使用する場合に検討されます。工事も大掛かりになり、費用は高額になります。

見積もりの内訳と追加でかかる費用

防音室の見積もりは、単に壁や床の工事費だけではありません。快適な空間にするためには、様々な追加費用がかかります。

見積もりを取る際は、どこまでが本体価格に含まれているかを確認することが重要です。

  • 防音工事費
    壁、天井、床の遮音・吸音工事の費用です。
  • 防音ドア・防音サッシ(窓)
    音漏れの大きな原因となる開口部の対策費用です。性能の高いものほど高価になります。
  • 換気設備
    気密性の高い防音室には24時間換気扇が必須です。音漏れを防ぐサイレンサー(消音器)付きの換気扇を設置します。
  • エアコン設置
    エアコン本体の費用に加え、配管用の穴にも防音処理が必要なため、専用の工事費がかかります。
  • 電気工事
    コンセントの増設や照明器具の設置、配線工事などの費用です。
  • 内装仕上げ
    壁紙や床材など、部屋の最終的なデザインに関わる費用です。

費用を安く抑えるための4つのコツ

「理想は高く、でも予算は抑えたい…」というのが本音ですよね。費用を賢く抑えるためのポイントを4つご紹介します。

  • 1. 必要十分な防音性能にする
    過剰な性能はコストアップに直結します。何のために防音室を使うのか目的を明確にし、それに合ったDr値を選ぶことが最大の節約術です。
  • 2. 部屋の形をシンプルにする
    凹凸の多い複雑な形状の部屋は、工事の手間が増えて費用がかさみます。できるだけシンプルな四角い部屋に設計することで、コストを抑えられます。
  • 3. ユニット式も検討する
    後述する「ユニット式」の防音室は、工場生産のため比較的安価な場合があります。デザインの自由度は下がりますが、予算重視なら有力な選択肢です。
  • 4. 複数の業者から相見積もりを取る
    必ず2~3社以上のハウスメーカーや専門業者から見積もりを取り、価格と提案内容を比較検討しましょう。これが適正価格を知り、納得のいく依頼先を見つけるための最も確実な方法です。

防音室の作り方、ユニットと造作

注文住宅で防音室を作る方法は、大きく分けて「ユニット式」と「造作」の2種類があります。防音室の作り方には「ユニット式」と「造作」の2種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。 どちらが自分に合っているか、特徴を理解して選びましょう。

ユニット式(組み立て式)のメリット・デメリット

ユニット式とは、工場で製造された防音パネルを、部屋の中に組み立てて設置する方法です。ヤマハの「アビテックス」やカワイの「ナサール」などが有名です。

  • メリット
    • 品質が安定している
      工場生産のため、性能にばらつきがなく、カタログ通りの防音性能が保証されます。
    • 工期が短い
      現場での組み立て作業が中心なので、数日から1週間程度で完成します。
    • 移設や撤去が可能
      将来、引っ越しやリフォームをする際に、解体して移設したり、売却したりできる可能性があります。
  • デメリット
    • デザインや広さの自由度が低い
      規格品のため、サイズやデザイン、ドアの位置などが限られます。
    • 天井が低くなりがち
      部屋の中に箱を置くイメージなので、元の部屋より天井が低くなり、圧迫感を感じることがあります。
    • 部屋が狭くなる
      壁の厚みがあるため、設置するスペースよりも室内の有効面積は狭くなります。

造作(自由設計)のメリット・デメリット

造作とは、家の構造体と一体で、部屋そのものを防音仕様に設計・建築する方法です。ハウスメーカーや工務店が、現場で一から作り上げます。

  • メリット
    • 間取りやデザインの自由度が高い
      部屋の形や広さ、窓の有無、内装などを自由に設計できます。柱や梁を活かしたデザインも可能です。
    • 部屋の広さを最大限に活かせる
      空間に無駄がなく、天井高も確保しやすいため、開放的な防音室が作れます。
    • 高い防音性能を実現しやすい
      建物の構造から防音を考えられるため、ユニット式では難しいような高いレベルの防音性能も追求できます。
  • デメリット
    • 費用が高額になりやすい
      オーダーメイドのため、材料費や人件費がかさみ、ユニット式よりも高価になる傾向があります。
    • 工期が長い
      現場での作業が多く、設計から完成まで数週間から数ヶ月かかることもあります。
    • 業者の技術力によって品質が左右される
      防音工事は専門的な知識と技術が必要です。依頼する業者の実績や技術力によって、仕上がりの性能が大きく変わる点には注意が必要です。

費用・工期・自由度で比較する選び方

どちらの方法を選ぶべきか、以下の比較表を参考に検討してみてください。

項目ユニット式(組み立て式)造作(自由設計)
費用比較的安い高い
工期短い(数日~1週間)長い(数週間~)
自由度低い高い
防音性能製品による(保証あり)高性能も可能(業者による)
おすすめな人予算を抑えたい、将来移設する可能性がある、品質の安定を求めるデザインや性能にこだわりたい、部屋の形を活かしたい、開放感が欲しい

後悔しない防音室計画のポイント

「せっかく高い費用をかけたのに、音が漏れる…」「使い勝手が悪くて後悔…」なんて事態は絶対に避けたいですよね。防音室で後悔しないためには、設計段階で設置場所や設備について細かく計画することが不可欠です。

ここでは、見落としがちな5つの重要ポイントを解説します。

設置場所はどこがいい?最適な間取り

音漏れのリスクを最小限にするには、設置場所の工夫が重要です。

  • 隣家と接する壁面は避ける
    隣家への音漏れを最も防ぎたい場合は、家の中心に近い場所に配置するのが理想です。
  • 寝室や子ども部屋から離す
    家族への配慮も大切です。夜間に使用することが多いなら、家族の就寝スペースから離れた場所に計画しましょう。
  • 1階や半地下がおすすめ
    2階以上に設置すると、階下へ振動や固体伝搬音が伝わりやすくなります。可能であれば、基礎で支えられている1階や半地下に設置するのが最も効果的です。

窓の有無と防音サッシの重要性

窓は光を取り入れ、閉塞感を和らげてくれますが、音にとっては最大の弱点です。

閉塞感が苦手な方は窓を設けることも可能ですが、その場合は二重サッシ(内窓)や三重サッシ、防音合わせガラスといった高性能な防音対策が必須になります。もちろん、その分費用は上がります。完全に音を閉じ込めたい場合は、窓を設けないのが最も確実です。

防音ドアの種類と選び方

窓と同様に、出入り口であるドアも音漏れの重要なポイントです。

見た目は普通のドアと似ていますが、防音ドアは内部構造や重量が全く異なります。また、ドア本体だけでなく、ドアと枠の隙間をなくす気密構造が非常に重要です。使用目的に合った遮音性能(Dr値)を持つドアを選びましょう。

エアコン設置と換気扇の計画

気密性が高い防音室では、空気の入れ替えが必須です。そのため、24時間換気システムの設置が法律で義務付けられています。

しかし、エアコンの配管を通す壁の穴や換気口は、そのままでは音の通り道になってしまいます。 これを防ぐために、専用の消音ダクトや防音フードを取り付ける必要があります。これらの設備計画も、設計段階で必ず盛り込んでおきましょう。

コンセントの位置と必要な数

意外と見落としがちで後悔が多いのがコンセントです。

「いざ機材を置こうとしたら、コンセントが足りない!」「場所が悪くて延長コードだらけ…」といった失敗はよくあります。楽器のアンプ、ミキサー、PC、オーディオ機器、照明など、使用する機材を具体的にリストアップし、必要な数と使いやすい位置をあらかじめ設計者に伝えることが後悔を防ぐポイントです。

目的別の必要な防音性能(Dr値)

防音室の最適な性能(Dr値)は、使用目的によって異なります。 無駄に高い性能にして費用をかける必要はありません。あなたの目的に合ったDr値の目安を知っておきましょう。

ピアノ・ギター等の楽器演奏

楽器の種類や演奏スタイルによって、求められる性能は大きく変わります。

  • アップライトピアノ、アコースティックギター、フルートなど
    Dr-35~40が目安です。夜間でも気兼ねなく練習したい場合は、Dr-40以上あると安心です。
  • グランドピアノ、サックス、トランペットなど
    音量が大きく響くため、Dr-40~45は欲しいところです。
  • ドラム、エレキギター(大音量)、ベースなど
    低音域の振動も伝わりやすいため、最も高い性能が求められます。Dr-55~65を目安に、床の防振対策も併せて検討する必要があります。

ホームシアター・オーディオ鑑賞

映画や音楽を迫力あるサウンドで楽しむには、ある程度の防音性能が必要です。

  • 一般的な音量で楽しむ場合
    Dr-30~35でも十分楽しめます。
  • サブウーファーを使い、ライブ会場のような大音量で楽しみたい場合
    重低音が響くため、Dr-40~45程度の性能があると、周囲を気にせず没頭できます。

ゲーム実況・動画配信・テレワーク

話し声がメインの用途であれば、楽器演奏ほど高い性能は必要ありません。

  • テレワークの会議や、静かな環境での動画配信
    外からの音を遮断し、こちらの声が少し漏れる程度でよければDr-30で十分な場合が多いです。
  • 大声を出すゲーム実況や歌の配信
    家族への配慮も考え、Dr-35以上を検討すると良いでしょう。

防音室が得意なハウスメーカー

ハウスメーカーによって防音室への取り組みは様々。実績豊富な会社や専門業者を選ぶことが成功のカギです。依頼先は大きく分けて「大手ハウスメーカー」と「防音工事専門の工務店」があります。

大手ハウスメーカーの防音室プラン

多くの大手ハウスメーカーでは、オプションとして防音室プランを用意しています。家全体の設計と合わせて相談できるのが大きなメリットです。

  • まずはカタログ請求や住宅展示場で相談してみましょう。

防音工事専門の工務店の特徴

防音工事を専門に手掛ける工務店に依頼する方法もあります。

ハウスメーカー経由ではなく、施主が直接依頼する形になります。最大のメリットは、その高い専門性です。音響設計まで含めた提案や、非常に高いレベルの防音性能を求める場合に頼りになります。ただし、家全体の設計との連携を密にする必要があります。

依頼先選びで失敗しないチェックリスト

大切な防音室づくりを任せるパートナー選びは慎重に行いましょう。以下の点を必ずチェックしてください。

  • 防音室の施工実績は豊富か?
    公式サイトなどで、これまでの施工事例を確認しましょう。
  • 防音性能(Dr値)の保証はあるか?
    「Dr-〇〇相当」ではなく、性能を保証してくれるか確認することが重要です。
  • こちらの要望を丁寧にヒアリングしてくれるか?
    あなたの趣味や使い方を理解し、親身に提案してくれる担当者か見極めましょう。
  • 見積もりの内訳は明確か?
    何にいくらかかるのか、詳細で分かりやすい見積もりを提示してくれる業者は信頼できます。
  • 完成現場を見学できるか?
    可能であれば、実際にその業者が手掛けた防音室を体感させてもらうのが最も確実です。

注文住宅の防音室施工事例

ここでは、実際の施工事例を参考に、あなたの理想の防音室をイメージしてみましょう。
※写真はイメージです。

事例1:楽器練習用の6畳防音室

ご主人の趣味であるギター演奏のため、書斎を兼ねた6畳の防音室を設置。費用は約250万円。壁一面に機材を置けるカウンターと収納棚を造作し、練習にも曲作りにも集中できる空間が実現しました。防音性能はDr-40で、夜間の練習も気兼ねなく楽しんでいます。

事例2:家族で楽しむホームシアター

10畳のリビングの一角に、120インチのスクリーンと7.1chサラウンドシステムを設置したホームシアター兼用の防音室。防音工事費用は約350万円。普段はリビングと一体で使えますが、映画を観る時はスライディングドアを閉めて没入感を高めます。週末は家族で映画鑑賞を楽しむのが最高の時間になっています。

事例3:半地下に作った多目的防音室

音漏れを最大限に抑えるため、半地下に12畳の防音室を計画。ドラムセットも置ける高い防音性能(Dr-60)を実現しました。費用は500万円以上かかりましたが、子どもの遊び場や友人を招いての音楽セッションなど、多目的に活用できる家族の宝物のような空間です。

防音室のよくある質問(Q&A)

最後に、防音室を検討する際によくある疑問にお答えします。

完成後に後付けはできますか?

「はい、リフォームで後付けも可能ですが、新築時に計画する方が費用を抑えられ、設計の自由度も高まります。」
リフォームの場合は、既存の部屋の解体費用などが追加でかかることや、構造上の制約を受ける可能性があります。注文住宅を建てるタイミングで計画するのが最もおすすめです。

固定資産税は高くなりますか?

「はい、防音室は『特殊な設備』と見なされ、固定資産税の評価額が上がる可能性があります。」
特に、建物と一体になった造作の防音室は、家屋の評価額に含まれることが一般的です。ただし、ユニット式の場合は家屋と一体ではない「設備」と判断され、対象外になることもあります。自治体によって判断が異なるため、計画段階で建築を依頼する会社や役所に確認することをおすすめします。

リフォームで防音室を作る費用は?

「リフォームの場合、既存の部屋の解体費用などがかかるため、新築時よりも割高になる傾向があります。」
費用相場自体は、本記事で紹介した新築の場合と大きくは変わりませんが、建物の構造や条件によって変動します。まずはリフォーム会社や防音専門業者に見積もりを依頼してみましょう。

まとめ

今回は、注文住宅で防音室を作るための費用相場から後悔しないためのポイントまで、幅広く解説しました。

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • 費用相場は広さ・性能・作り方で決まり、約100万~500万円以上が目安。
  • 作り方には「ユニット式」と「造作」があり、予算やこだわりに応じて選ぶ。
  • 後悔しないためには、設置場所、窓、ドア、換気、コンセントの計画が非常に重要。
  • 使用目的に合った適切な防音性能(Dr値)を選ぶことがコスト削減にも繋がる。
  • 成功のカギは、防音室の実績が豊富なハウスメーカーや専門業者に相談すること。

防音室は、あなたの暮らしをより豊かにしてくれる素晴らしい空間です。しかし、専門的な知識が必要なため、信頼できるプロのパートナーを見つけることが何よりも大切です。

「まずは複数の会社から資料請求や見積もりを取り、あなたの理想の防音室づくりへの第一歩を踏み出しましょう。」

この記事が、あなたの後悔のない家づくりのお役に立てれば幸いです。

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