2025.10.08

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パントリーとは?収納アイデアから後悔しない間取りまで解説

「注文住宅を建てるなら、おしゃれで便利なパントリーが欲しいな」
「でも、そもそもパントリーって何?うちに必要なのかな?」

家づくりを考え始めると、SNSや雑誌で素敵な「パントリー」の事例を目にする機会が増えますよね。食料品や日用品をすっきり収納できるパントリーは、キッチン周りをきれいに保ちたい方にとって非常に魅力的なスペースです。

しかし、その一方で「作ったけど意外と使わなかった」「広すぎて持て余している」といった後悔の声も耳にします。

そこでこの記事では、注文住宅やリフォームでパントリーを検討しているあなたのために、以下の内容を分かりやすく解説します。

  • パントリーの基本的な役割と種類
  • 後悔しないための間取りや広さの決め方
  • 何を収納すれば便利?具体的なリスト
  • おしゃれで使いやすい収納アイデア
  • よくある失敗例とその対策

この記事を読めば、あなたのライフスタイルに本当にパントリーが必要かどうかが分かり、理想のパントリーを実現するための具体的なヒントが得られます。ぜひ最後まで読んで、後悔しない家づくりの参考にしてください。

この記事の目次

パントリーとは?その役割と種類

まずは「パントリー」という言葉の基本的な意味から確認していきましょう。パントリーにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。ご自身の暮らしに合ったタイプを見つけるための第一歩です。

パントリーの基本的な定義と役割

パントリーとは、キッチンやその周辺に設けられる、食品や飲料、調理器具などをストックしておくための収納スペースのことです。もともとはホテルの厨房などで配膳の準備をする小部屋を指す言葉でしたが、現在では一般家庭の食品貯蔵庫や収納スペースを指す言葉として広く使われています。

パントリーの主な役割は以下の通りです。

  • 食料品のストック
    週末にまとめ買いした食品や、災害用の備蓄品などを保管し、キッチンをすっきりと保ちます。
  • キッチン周りの整理整頓
    使用頻度の低い調理家電や食器、日用品のストックなどを収納することで、キッチンの作業スペースを広く確保できます。
  • 家事効率の向上
    ストック品が一目でわかるため、在庫管理がしやすくなり、買い物の手間やフードロスを減らすことにつながります。

食品庫やキッチンクローゼットとの違い

「パントリーと食品庫って何が違うの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。

結論から言うと、現在ではこれらの言葉に明確な違いはなく、ほぼ同じ意味で使われています

一般的に「食品庫」は文字通り食品を貯蔵する場所というニュアンスが強いですが、「パントリー」は食品だけでなく、日用品や調理家電、ゴミ箱など、より多目的なものを収納するスペースとして捉えられることが多いです。家づくりの際には、呼び方よりも「何を」「どれくらい」収納したいのかを明確に伝えることが重要です。

ウォークインタイプの特徴

ウォークインタイプは、人が中に入って作業できる小部屋状のパントリーです。「パントリールーム」とも呼ばれ、収納力を最も重視する方におすすめです。

  • メリット
    収納量が圧倒的に多く、棚をL字型やコの字型に配置すれば、どこに何があるか一目で把握できます。
  • デメリット
    設置には1畳以上のまとまったスペースが必要になるため、間取りに制約が生まれることがあります。

ウォークスルータイプの特徴

ウォークスルータイプは、通り抜けができる動線上に設けられたパントリーです。例えば、「玄関→パントリー→キッチン」や「キッチン→パントリー→洗面所」といった間取りが考えられます。

  • メリット
    「買ってきたものをすぐにしまう」「料理と洗濯を同時に進める」など、家事動線が非常にスムーズになります。
  • デメリット
    通路としてのスペースも確保する必要があるため、壁面が少なくなり、ウォークインタイプに比べて収納量はやや少なくなる傾向があります。

壁面・キャビネットタイプの特徴

壁面・キャビネットタイプは、キッチンの壁の一部や、背面カウンターの一部を利用したパントリーです。スペースが限られている場合や、リフォームでパントリーを設けたい場合に適しています。

  • メリット
    ウォークインやウォークスルーのように広いスペースを必要とせず、比較的省スペースで設置できます。
  • デメリット
    収納量は限られるため、多くのストック品を保管したい場合には不向きかもしれません。

後悔しないパントリーの間取りと広さ

パントリーは一度作ると簡単に変更できません。だからこそ、計画段階で「本当に必要か?」「どのくらいの広さが最適か?」を慎重に検討することが後悔しないための鍵となります。

パントリーは必要か?判断基準

まずは、ご自身のライフスタイルを振り返り、パントリーが本当に必要か考えてみましょう。以下の項目に多く当てはまるほど、パントリーの恩恵を受けやすいと言えます。

  • 週末や月に数回、食料品をまとめ買いする
  • コストコなど、大容量のパッケージで商品を買うことが多い
  • 飲料水やビールケースなどを常にストックしている
  • 災害に備えて、食料品や日用品を備蓄しておきたい
  • ホットプレートやミキサーなど、たまにしか使わない調理家電が多い
  • 来客が多く、キッチンは常にすっきりさせておきたい
  • キッチン周りに物があふれていて、収納スペースが足りないと感じている

もし3つ以上当てはまるなら、パントリーの設置を前向きに検討する価値は十分にあるでしょう。

失敗しない広さ・奥行きの決め方

パントリーの使い勝手は、広さと棚の奥行きで大きく変わります。

  • 広さ
    ウォークインやウォークスルーの場合、1畳から2畳程度が一般的です。家族の人数やストックしたい物の量を考慮して決めましょう。広すぎても管理が大変になり、不要な物を溜め込む原因になることもあります。
  • 奥行き
    棚の奥行きは30cm~45cmが最も使いやすいとされています。これ以上深いと、奥の物が取り出しにくくなり、「何があるか分からない」状態に陥りがちです。奥行きの深い棚を設置する場合は、引き出し式の収納ボックスなどを活用する工夫が必要です。

キッチン横・背面など最適な設置場所

パントリーは、家事動線を考えて設置場所を決めることが非常に重要です。

  • キッチン横
    最も人気のある配置です。料理中にサッと調味料や食材を取り出せて便利です。
  • キッチン背面
    カップボード(食器棚)と一体化させるように壁面収納として設けるパターン。扉を閉めれば生活感を隠せます。
  • 玄関・土間収納の近く
    買い物から帰ってきて、重い荷物をすぐにパントリーへ運び込めるため、片付けが楽になります。
  • 洗面脱衣所の近く
    洗剤やタオル、トイレットペーパーといった日用品のストックもまとめて管理したい場合におすすめです。

「いつ、誰が、どのように使うか」を具体的にシミュレーションして、ご家庭に最適な場所を見つけましょう。

使いやすい棚の高さと可動棚の利点

棚をどのように配置するかで、収納効率は大きく変わります。基本は、使う頻度と物の重さで収納場所を決めることです。

  • 上段(目線より上)
    キッチンペーパーのストックやラップ類、軽いお菓子など、軽くて使用頻度の低いもの。
  • 中段(目線から腰の高さ)
    最も取り出しやすいゴールデンゾーン。缶詰やレトルト食品、調味料など、日常的に使うもの。
  • 下段(腰より下)
    お米や飲料水のケース、お酒、ホットプレートなど、重いもの。

そして、棚は作り付けの固定棚ではなく、高さを自由に変えられる「可動棚」にすることを強くおすすめします。収納する物の高さに合わせて棚板を調整できるため、スペースを無駄なく最大限に活用できます。

コンセントや照明計画のポイント

意外と見落としがちですが、コンセントと照明の計画はパントリーの使い勝手を左右する重要なポイントです。

  • コンセント
    パントリー内にコンセントを1〜2口設置しておくと非常に便利です。充電式掃除機を充電したり、ミキサーなどの調理家電をその場で使ったりできます。
  • 照明
    奥までしっかり見渡せるように、十分な明るさの照明を選びましょう。特に、両手がふさがっていても自動で点灯・消灯する人感センサー付きの照明は、パントリーとの相性が抜群です。

パントリーに収納するものリスト

「パントリーを作ったはいいけど、何を入れたらいいの?」とならないように、一般的に収納されるものをリストアップしました。ご自身の持ち物と照らし合わせて、必要な収納量をイメージしてみましょう。

食料品・調味料のストック

  • 缶詰、瓶詰
  • パスタ、乾麺、カップ麺
  • レトルト食品、カレールー
  • 小麦粉、砂糖、塩などの粉物
  • お菓子、シリアル
  • 乾物(わかめ、昆布、干し椎茸など)
  • 醤油、みりん、油などの調味料の予備

飲料・お酒類

  • 水、お茶、ジュースなどのペットボトル(箱買い)
  • ビール、チューハイ(ケース)
  • ワイン、日本酒、焼酎
  • 重い飲料は必ず棚の下段に収納しましょう

調理家電・キッチンツール

  • ホットプレート、たこ焼き器
  • ミキサー、フードプロセッサー
  • ホームベーカリー、餅つき機
  • カセットコンロ、土鍋
  • 使用頻度の低い鍋やフライパン

日用品・消耗品

  • キッチンペーパー、ティッシュペーパー
  • アルミホイル、ラップ、クッキングシート
  • ゴミ袋
  • スポンジ、ふきん
  • 食器用洗剤、食洗機用洗剤

ゴミ箱・リサイクル品

  • 分別用のゴミ箱(缶、瓶、ペットボトルなど)
  • 古紙、段ボールの一時置き場
  • キッチンから見えない場所にゴミ箱を置けるため、生活感を隠せるという大きなメリットがあります。

おしゃれで使いやすいパントリー収納術

せっかく作ったパントリーは、使いやすく、そしておしゃれに保ちたいもの。ここでは、すぐに真似できる収納のコツをご紹介します。

収納ボックスやケースの選び方

収納の基本は、収納用品を上手に活用することです。

  • 見た目の統一感
    ファイルボックスや収納ケースは、同じシリーズや色で揃えるだけで、驚くほどすっきりと整頓された印象になります。
  • 中身の可視性
    何が入っているか分かりやすくしたい場合は「半透明タイプ」、生活感を完全に隠したい場合は「不透明タイプ」と、用途に合わせて使い分けるのがおすすめです。
  • 形状の活用
    ファイルボックスは、ラップ類やトレー、水筒などを「立てて収納」するのに最適です。

見せる収納でおしゃれな空間づくり

オープン棚のパントリーなら、「見せる収納」に挑戦してみましょう。

  • 容器を統一する
    パスタやシリアル、粉類などをガラス瓶やキャニスターに入れ替えるだけで、カフェのようなおしゃれな雰囲気になります。
  • 素材感を活かす
    ラタンやワイヤーなど、素材感のあるバスケットを取り入れると、温かみやこなれ感を演出できます。
  • パッケージで選ぶ
    海外の食品など、パッケージデザインがおしゃれなものをあえて前面に飾るのも素敵なアイデアです。

隠す収納ですっきり見せるコツ

「ごちゃごちゃを見せたくない!」という方は、「隠す収納」を徹底しましょう。

  • 不透明なボックスを活用
    カラフルなパッケージの食品やお菓子は、中身が見えないボックスにまとめて入れれば、見た目がすっきりします。
  • 目隠しをする
    オープン棚の場合は、ロールスクリーンやカーテンを取り付けて、来客時などにサッと隠せるようにするのも賢い方法です。扉付きのキャビネットタイプなら、閉めるだけで完了です。

ラベリングによる在庫管理の効率化

収納ボックスに何が入っているかラベルを貼っておくことは、整理整頓の基本です。テプラやおしゃれなラベルシールを使えば、見た目も素敵になります。

「どこに何があるか」が一目でわかるため、家族みんなが使いやすくなります。また、開封日や賞味期限を書いておけば、食品ロスを防ぐことにも繋がります。

注文住宅のパントリー実例集

ここでは、注文住宅で実現できるパントリーの具体的な実例をいくつかご紹介します。ご自身の理想のイメージを膨らませてみてください。

1畳から2畳のコンパクトなパントリー

最も現実的で人気の高いサイズです。1畳でもコの字型に可動棚を設置すれば、想像以上の収納力を確保できます。壁の一面を有孔ボードにして、掃除道具などを吊るして収納するアイデアも人気です。

家事動線を考えたウォークスルー事例

「玄関→シューズクローク→パントリー→キッチン」と繋がる間取りは、まさに理想の家事ラク動線。買い物から帰ってきて、靴をしまい、コートを掛け、そのまま食料品をパントリーに収納するまでが一連の流れで完結します。

キッチン一体型の壁面パントリー

キッチンの背面に、床から天井までの大きな扉付き収納を設けるスタイルです。普段は扉を閉めておくことで、壁のようにすっきりと見せることができます。急な来客があっても、生活感のあるものを一瞬で隠せるのが最大の魅力です。

おしゃれなカフェ風の見せるパントリー

三角の下がり壁の奥に、お気に入りのタイルや壁紙を貼ったパントリーを設ける事例。オープン棚にこだわりの食器や調理器具、おしゃれな瓶詰めを並べれば、そこはもうキッチンの一部ではなく、インテリアとして楽しむ「見せる」空間になります。

パントリー計画のよくある失敗例と対策

最後に、パントリー計画で陥りがちな失敗例と、それを防ぐための対策をご紹介します。先輩たちの後悔から学び、失敗のないパントリー計画を進めましょう。

湿気・カビ・匂いの問題と換気対策

食品を保管するパントリーで、湿気やカビは絶対に避けたい問題です。

  • 対策
    小さな窓や換気扇を設置して、空気の通り道を作ることが最も効果的です。それが難しい場合は、定期的に扉を開けて空気を入れ替えたり、除湿剤を置いたりする習慣をつけましょう。

奥行きが深すぎて物が取り出しにくい

「大は小を兼ねる」と思って棚の奥行きを深くしすぎると、奥の物が取り出せない「死蔵品」が生まれる原因になります。

  • 対策
    前述の通り、棚の奥行きは30cm~45cmが基本です。もし深い棚になってしまった場合は、キャスター付きのワゴンや、引き出し式の収納ケースを活用して、奥の物もスムーズに取り出せるように工夫しましょう。

家事動線が悪くアクセスしにくい

キッチンから離れた場所にパントリーを作ってしまい、結局あまり使わなくなってしまった…というのもよくある失敗です。

  • 対策
    計画段階で、毎日の料理や片付けの流れを具体的にシミュレーションしてみましょう。少し面倒でも、この一手間が後悔を防ぎます。

収納量が足りないまたは多すぎる

現在の持ち物だけで収納量を決めると、将来的に「足りない」あるいは「余ってしまう」という事態になりかねません。

  • 対策
    家族構成の変化やライフスタイルの変化(子どもの成長、働き方の変化など)をある程度予測して、少し余裕を持たせた収納量を計画することが大切です。ただし、広すぎても不要なものを溜め込むだけになるので、バランスが重要です。

まとめ

今回は、パントリーの基本から後悔しないための計画のポイント、さらにはおしゃれな収納術まで、幅広く解説しました。

最後に、この記事の要点をまとめます。

  • パントリーは食品や日用品をストックし、キッチンをすっきりさせるための多目的収納スペース。
  • ウォークイン、ウォークスルー、壁面タイプなど種類があり、ライフスタイルに合わせて選ぶことが重要。
  • 後悔しないためには、「本当に必要か?」を自問し、家事動線を考えた場所に、適切な広さ(1〜2畳が目安)と奥行き(30〜45cmが目安)で計画することが鍵。
  • 可動棚やコンセント、人感センサー付き照明は、使い勝手を格段にアップさせる。
  • 収納はボックスの色や形を揃え、ラベリングをするのが基本。

パントリーは、あなたの家事の負担を軽くし、毎日を少し豊かにしてくれる可能性を秘めたスペースです。しかし、それはあなたの暮らしに合っていることが大前提です。

ぜひこの記事を参考にして、ご家族にとって本当に使いやすい、理想のパントリーを実現してくださいね。

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