「キッチンの収納がもうパンパン…」「この床下のスペース、うまく使えたらいいのに…」
戸建てやマンションにある床下収納。便利なはずなのに、深くて使いにくかったり、湿気が気になったりして、結局デッドスペースになっていませんか?
実は、床下収納は入れるものと入れないものを正しく見極め、ちょっとした工夫をするだけで、家の収納力を劇的にアップさせる「お宝スペース」に変わります。
この記事では、床下収納に何を入れるべきかという基本から、100均グッズなどを活用した驚くほど取り出しやすい収納術、気になる湿気・カビ対策まで、専門家が徹底的に解説します。
この記事を読めば、あなたも床下収納を最大限に活用し、スッキリとした暮らしを手に入れられるはずです。
この記事の目次
床下収納に入れていいものリスト
床下収納は、「湿気や温度変化に強く、使用頻度が低いもの」の保管に最適です。まずは、床下収納に入れても安心なアイテムを具体的に見ていきましょう。
長期保存できる食品・飲料のストック
床下は比較的温度が安定しているため、未開封で長期保存できる食品や飲料のストック場所として非常に優秀です。
- 缶詰・瓶詰
果物や魚、パスタソースなどの缶詰・瓶詰は、密閉性が高く湿気の影響を受けにくいため最適です。 - 飲料
水、お茶、ジュースなどのペットボトル飲料や、ビール、缶チューハイなどのアルコール類の箱買いストックに便利です。 - 調味料のストック
未開封の醤油、みりん、酢、サラダ油などのボトル類。ただし、開封後の保管は避けましょう。
防災グッズや備蓄品
いざという時のための防災グッズは、普段使わないものの代表格。床下収納にまとめておけば、生活スペースを圧迫せずに備えができます。
- カセットコンロ、ガスボンベ
- 非常食、保存水
- 簡易トイレ、懐中電灯、電池
- 救急セット
使用頻度の低い調理器具
毎日使わないけれど、季節やイベントで活躍する調理器具の収納にもぴったりです。
- 土鍋、すき焼き鍋
- カセットコンロ
- ホットプレート
- お重、寿司桶
- 季節のイベントで使う食器類
日用品のストック(洗剤・掃除用品)
洗剤やティッシュペーパーなど、かさばりがちな日用品のストックも床下収納が活躍します。
- 洗濯洗剤、柔軟剤、漂白剤の詰め替え用
- シャンプー、リンス、ボディソープのストック
- ティッシュペーパー、トイレットペーパー
- キッチンペーパー、スポンジなどの消耗品
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
床下収納に入れてはいけないもの
便利な床下収納ですが、その特性から保管に不向きなものも存在します。大切なものをダメにしてしまわないよう、入れてはいけないものをしっかり確認しましょう。
湿気に弱い食品(米・小麦粉・乾物)
床下は地面に近く湿気がこもりやすいため、カビや虫の発生原因となる食品は絶対に避けましょう。
- 米、小麦粉、パン粉などの粉類
湿気を吸って固まったり、ダニが繁殖したりするリスクが非常に高いです。 - 乾物(パスタ、そうめん、昆布、煮干しなど)
湿気で品質が劣化し、カビが生える可能性があります。 - お菓子やシリアル
湿気てしまい、本来の食感が失われます。
温度変化に弱い調味料や油類
床下は夏場に温度が上がることがあります。高温や温度変化によって品質が劣化するものは避けましょう。
- 味噌、醤油(開封後)
風味や品質が落ちるため、開封後は冷蔵庫で保管しましょう。 - マヨネーズ、ケチャップ
分離したり、風味が変わったりする可能性があります。 - オリーブオイルなどの油類
高温や光で酸化しやすいため、冷暗所での保管が基本です。
香りが強いもの(漬物・石鹸)
床下は空間が限られているため、香りが強いものを入れると他の収納物に匂いが移ってしまいます。
- 自家製の漬物やぬか床
強い発酵臭がこもり、他のものに影響を与えます。 - 香りの強い洗剤や石鹸、入浴剤
食品などと一緒に保管すると、匂いが移って使えなくなることがあります。
家電製品や紙類(本・書類)
湿気は精密機器の故障や紙類の劣化の大きな原因になります。
- 家電製品
ミキサーやフードプロセッサーなどの小型家電も、湿気で内部の金属部品が錆びて故障する恐れがあります。 - 本、雑誌、書類
湿気で紙が波打ったり、カビが生えたりします。大切な書類の保管には絶対に向きません。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
取り出しやすい収納アイデアと整理術
「深くて奥のものが取れない…」という床下収納の最大の悩みを解決する、誰でも真似できる簡単なアイデアを紹介します。
100均・無印・ニトリの収納ケース活用術
まずは手軽に始められる収納ケースの活用です。ポイントは「四角い」「取っ手付き」「重ねられる」を選ぶことです。
- 100円ショップ(ダイソー・セリアなど)
様々なサイズのプラスチックケースが揃います。取っ手付きのボックスや、ファイルボックスが「立てる収納」に活躍します。 - 無印良品
「ポリプロピレンファイルボックス」や「やわらかポリエチレンケース」が人気。シンプルなデザインで統一感が出せ、サイズ展開も豊富です。 - ニトリ
「Nインボックス」シリーズは取っ手があり、サイズも豊富で組み合わせやすいのが特徴。キャスターを付けられるタイプもあります。
キャスター付き台車でスライド収納にする
重いものを収納するなら、キャスター付きの台やラックを使うのが最も効果的です。
100円ショップやホームセンターで販売されている小さなすのこや板にキャスターを取り付けるだけで、簡単に自作の「スライド台車」が完成します。ビールケースや水のストックなど、重いものを載せても指一本でスッと引き出せるようになり、取り出しやすさが劇的に向上します。
ファイルボックスを使った「立てる収納」
フライパンや鍋蓋、ホットプレートのプレート、調味料のボトルなどは、ファイルボックスを使って「立てる収納」にするのがおすすめです。
平置きすると重なって取り出しにくいものも、立てて収納することで一つ一つが独立し、目的のものをピンポイントで取り出せます。デッドスペースになりがちな深さを有効活用できる、非常に効果的な収納術です。
ラベリングで中身を可視化する
収納ケースを使ったら、必ずラベリングをして何が入っているか一目でわかるようにしましょう。
マスキングテープに手書きするだけでも十分ですが、ピータッチなどのラベルライターを使えば、統一感が出て見た目もスッキリします。上から見たときにわかるように、ケースの蓋や側面上部にラベルを貼るのがポイントです。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
場所別の具体的な活用アイデア
床下収納はキッチンにあることが多いですが、洗面所やリビングにある場合も。それぞれの場所に適した使い方を紹介します。
キッチンでの使い方(調味料・ゴミ箱)
キッチンの床下収納は、食品ストックや調理器具の保管に最適です。
- 調味料や油のストック
未開封の醤油やみりん、油などをケースにまとめてストック。使用中のものはコンロ周りに置き、ストックは床下へ。 - 使用頻度の低い調理器具
土鍋やホットプレート、卓上コンロなどを収納。 - ゴミ箱として活用
意外な使い方ですが、蓋付きのゴミ箱を設置して「缶・瓶・ペットボトル」などの資源ゴミの一時置き場にするアイデアも人気です。キッチンの生活感を隠し、スッキリ見せることができます。
洗面所での使い方(洗剤・トイレットペーパー)
洗面所の床下収納は、水回りで使う日用品のストックに最適です。
- 洗剤・柔軟剤のストック
大容量の詰め替えパックなど、かさばるものを収納するのに便利です。 - トイレットペーパー・ティッシュペーパー
パックごと収納できるので、買い置きしても邪魔になりません。 - 掃除用品
お風呂用洗剤やパイプクリーナーなど、普段あまり使わない掃除用品のストック場所に。
リビング・和室での使い方
リビングや和室にある場合は、季節ものや趣味のものを収納するのに向いています。
- 季節の飾り物
クリスマスツリーやひな人形、五月人形など、年に一度しか使わないものを収納。 - 趣味の道具
裁縫道具や編み物セット、DIY工具など、特定の時にしか使わないものをまとめておくのに便利です。 - 子どものおもちゃ
あまり使わなくなったおもちゃや、思い出の作品などを保管する場所としても活用できます。
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湿気・カビ・害虫対策の完全ガイド
床下収納を快適に使うためには、湿気・カビ・害虫対策が不可欠です。正しい対策で、大切な収納物を守りましょう。
除湿剤・防虫剤の選び方と交換時期
除湿剤と防虫剤は必ず設置しましょう。
- 除湿剤
タンクタイプの除湿剤がおすすめです。湿気を吸うと水が溜まるので、交換時期が分かりやすいのがメリット。3〜6ヶ月を目安に交換しましょう。 - 防虫剤
食品に影響のない、米びつ用の唐辛子成分のものや、天然成分の防虫剤を選ぶと安心です。こちらも半年に1回程度は交換するのが理想です。
定期的な換気とアルコールでの拭き掃除
月に1〜2回、天気の良い乾燥した日に蓋を開けて換気するだけでも、湿気がこもるのを防げます。
また、半年に一度は収納しているものをすべて取り出し、アルコール除菌スプレーを吹きかけた布で内部を拭き掃除しましょう。カビの発生を予防し、清潔な状態を保てます。
すのこや新聞紙を活用した湿気対策
より手軽な湿気対策として、すのこや新聞紙の活用も効果的です。
- すのこ
収納庫の底にすのこを敷くことで、収納物と底面の間に空気の通り道ができ、湿気が溜まりにくくなります。 - 新聞紙
新聞紙は湿気を吸い取る効果があります。収納庫の底や側面に敷いたり、収納物の間に挟んだりするだけで簡単に対策できます。汚れたら手軽に交換できるのもメリットです。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
おすすめの便利グッズと収納用品
床下収納をさらに便利にするアイテムを紹介します。これらを使えば、整理整頓がもっと楽になります。
取っ手付き収納ケース・ボックス
深さのある床下収納から物を取り出すには、取っ手が付いていることが絶対条件です。
上部に取っ手が付いているタイプなら、屈んだままでも楽に引き上げることができます。プラスチック製で軽いものを選ぶと、中身が重くなっても扱いやすいでしょう。
後付けできるスライド収納ユニット
既存の床下収納を、システムキッチンのようなスライド式にリフォームできるユニットも販売されています。
パナソニックなどのメーカーから、後付け用のスライドストッカーが提供されています。2段や3段になっているものが多く、収納力が大幅にアップし、奥のものまで楽に取り出せるようになります。リフォームには工事が必要ですが、使い勝手は格段に向上します。
(参考:Panasonic「床下収納 スライドタイプ」 https://sumai.panasonic.jp/interior/shuno/floor/lineup/slide.html)
サイズの測り方とケースの選び方
収納ケースを買う前には、必ず床下収納庫の内寸を正確に測りましょう。
- 測る場所
間口の「幅」「奥行き」と「深さ」の3辺を測ります。 - ケース選びのポイント
測定したサイズよりも1〜2cm小さいサイズのケースを選ぶと、出し入れがスムーズになります。また、複数のケースを組み合わせる場合は、全体の合計サイズが内寸に収まるように計算しましょう。
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床下収納のよくある質問
最後に、床下収納に関するよくある疑問にお答えします。
床下点検口は収納として使える?
基本的には収納スペースとして作られていないため、推奨されません。床下点検口は、住宅の基礎や配管などを点検するための入り口です。収納ボックスが設置されておらず、強度も収納用には設計されていない場合がほとんどです。物を置くと点検の際に邪魔になるだけでなく、家の構造に影響を与える可能性もゼロではありません。
後付けリフォームはできる?費用は?
床下収納の後付けリフォームは可能です。ただし、床の構造や配管の位置によっては設置できない場合もあります。
費用は、設置する収納ユニットの種類や工事内容によって大きく異なりますが、工事費込みで5万円〜15万円程度が一般的な相場です。まずはリフォーム会社や工務店に相談し、見積もりを取ることをおすすめします。
収納ボックス(箱)がない場合の対処法は?
古い住宅などでは、蓋を開けるとコンクリートの基礎が剥き出しになっている場合があります。この状態での収納は、湿気や害虫の影響を直接受けるため避けるべきです。
ホームセンターなどで販売されている後付け用の収納庫本体(樹脂製のボックス)を購入し、大工さんや工務店に設置を依頼するのが最も安全で確実な方法です。
掃除の頻度と簡単な方法は?
理想は半年に1回、最低でも年に1回は大掃除をしましょう。
- 収納しているものをすべて取り出す。
- 掃除機で大きなホコリやゴミを吸い取る。
- 固く絞った雑巾で水拭きし、汚れを落とす。
- アルコール除菌スプレーを吹きかけた乾いた布で仕上げ拭きをする。
- 蓋を開けたまま30分〜1時間ほどしっかり乾燥させてから、物を戻す。
この手順で、カビや害虫の発生を効果的に防ぐことができます。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
まとめ
今回は、床下収納の賢い使い方について、入れるべきもの・いけないものから、取り出しやすい収納術、湿気対策まで詳しく解説しました。
- 入れるべきは「湿気と温度変化に強く、使用頻度の低いもの」
- 入れてはいけないのは「湿気に弱い食品、香りが強いもの、家電」
- 「立てる収納」「スライド化」「ラベリング」で取り出しやすさは劇的に改善する
- 湿気対策は「除湿剤・防虫剤の設置」と「定期的な換気・掃除」が基本
これまで持て余していた床下収納も、正しい知識と少しの工夫で、あなたの家の頼れる収納スペースに生まれ変わります。
まずは手軽な100均グッズの活用から、ぜひ試してみてください。この記事が、あなたのスッキリとした暮らしの実現に役立てば幸いです。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
家を建てるならロゴスホーム

ロゴスホームは、高品質にこだわった注文住宅を適正価格で提供するハウスメーカーです。お客様のニーズに合わせた住宅を提案いたします。
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