2025.11.01

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坪庭でおしゃれな家を!費用・手入れのポイント解説

「家にいながら自然を感じられたら…」「限られたスペースでも、おしゃれで癒やされる空間が欲しい」

新築やリフォームを考える中で、そんな風に思ったことはありませんか?SNSや住宅雑誌で見かける、建物に囲まれた小さな庭「坪庭」は、まさにその願いを叶えてくれる存在です。

しかし、実際に自宅に取り入れるとなると、「手入れが大変そう」「費用はどのくらい?」「狭い家でも作れるの?」といった疑問や不安も湧いてきますよね。

この記事では、坪庭に憧れを抱くあなたが、具体的な一歩を踏み出すために必要な情報をすべてまとめました。坪庭の基礎知識から、場所別の間取りアイデア、費用、手入れを楽にする方法まで、専門家の視点で分かりやすく解説します。

ぜひ最後まで読んで、あなただけの理想の坪庭づくりにお役立てください。

坪庭とは?その定義と魅力

まずは、坪庭がどのようなもので、どんな魅力があるのか、基本的な知識から見ていきましょう。メリットだけでなく、知っておきたいデメリットも合わせて解説します。

坪庭の定義と読み方

坪庭は「つぼにわ」と読みます。

坪庭とは、建物や塀、垣根などで四方を囲まれた、ごく小さな庭のことを指します。もともとは、京都の町家などで、採光や通風を確保しつつ、暮らしの中に自然を取り入れるために生まれた生活の知恵でした。

広さに明確な定義はありませんが、その名の通り一坪(約3.3㎡)程度の小さな空間を指すことが多く、現代の住宅では「中庭(コート)」とほぼ同じ意味で使われることもあります。

坪庭がもたらす暮らしのメリット

坪庭を設けることで、暮らしに多くのメリットが生まれます。

  • 自然を身近に感じられる癒やし効果
    リビングや浴室からふと目を向けた先に緑があれば、心が和み、日々の暮らしに潤いが生まれます。家にいながらにして、木々の成長や紅葉など、四季の移ろいを感じられるのは最大の魅力です。
  • 採光と通風の確保
    都市部の住宅密集地など、隣家との距離が近い場合でも、坪庭を設けることで家の奥まで光や風を届けることができます。室内が明るく、風通しの良い快適な空間になります。
  • 空間に奥行きと広がりが生まれる
    室内に坪庭が隣接していると、視線が外へ抜けるため、実際の面積以上に部屋が広く感じられます。特に、狭小住宅では空間を広く見せるテクニックとして有効です。
  • プライバシーを守りながら開放感を演出
    道路に面した大きな窓は、外からの視線が気になりカーテンを閉めっぱなしにしがちです。坪庭であれば、外部の視線を遮りながら開放的な窓を設けることができ、プライバシーと開放感を両立できます。

知っておきたいデメリットと対策

魅力的な坪庭ですが、計画する前に知っておきたいデメリットもあります。事前に対策を理解しておけば、後悔を防ぐことができます。

  • 手入れ・メンテナンスの手間
    植物を植えれば、水やりや剪定、落ち葉の掃除といった手入れが必要です。
    【対策】 手入れの手間を減らしたい場合は、成長が緩やかな植物を選んだり、砂利や石、照明などを中心としたデザインにしたりするのがおすすめです。
  • 虫が発生する可能性
    植物がある以上、虫が全く出ないようにするのは困難です。特に、水が溜まる場所があると蚊の発生源になることもあります。
    【対策】 水はけを良くし、定期的に掃除をして清潔に保つことが重要です。虫が苦手な方は、室内坪庭でフェイクグリーンを活用する方法もあります。
  • 建築コストの増加
    坪庭を作るには、追加の基礎工事や防水処理、大きな窓の設置などが必要になり、建築コストが上がります。
    【対策】 DIYで手作りしたり、シンプルなデザインにしたりすることで費用を抑えることができます。予算については、事前にハウスメーカーや工務店とよく相談しましょう。
  • 断熱性の低下や結露
    坪庭に面して大きな窓を設けると、窓の面積が増える分、外気の影響を受けやすくなり、断熱性が低下する場合があります。
    【対策】 断熱性能の高いペアガラスやトリプルガラスのサッシを選ぶことで、デメリットを軽減できます。

【場所別】坪庭のある家の間取りアイデア

家のどこに坪庭を配置するかで、その役割や効果は大きく変わります。ここでは、場所別の間取りアイデアを見ていきましょう。

家の顔となる「玄関」の坪庭

玄関に坪庭を設けると、扉を開けた瞬間に緑が目に飛び込み、訪問者に洗練された印象を与えます。また、限られた玄関スペースに奥行きが生まれ、明るく開放的な空間になります。

地窓(床面に接した低い窓)やスリット窓から坪庭がちらりと見えるように設計すると、上品で奥ゆかしい雰囲気を演出できます。

LDKと繋がる「リビング」の坪庭

リビングからいつでも眺められる坪庭は、室内にいながら自然を感じられる、家族にとって最高の癒やしスペースになります。

大きな窓でリビングと坪庭を一体的につなげば、空間がより広く感じられます。ウッドデッキを設けてリビングの床と高さを揃えれば、気軽に外に出られるアウトドアリビングとしても活用できます。

癒やしの空間「浴室・お風呂」の坪庭

浴室に坪庭を設ければ、まるで高級旅館の露天風呂のような、非日常的で開放感あふれるバスタイムを毎日楽しめます

ただし、プライバシーの確保は必須です。外からの視線を完全に遮るための高い塀や目隠しフェンスを計画しましょう。また、湿気がこもりやすいため、換気設備を充実させ、湿気に強い植物を選ぶことが大切です。

空間を彩る「室内」の坪庭

室内坪庭は、天候を気にせず一年中美しい状態を保て、手入れも比較的簡単なのが魅力です。

廊下の突き当たりや階段下、玄関ホールといったデッドスペースになりがちな場所を有効活用できます。日当たりが期待できない場合は、照明を工夫したり、リアルなフェイクグリーンを取り入れたりするのも一つの手です。

坪庭の作り方と費用相場

「坪庭って、どうやって作るの?」「費用はどれくらいかかる?」という疑問にお答えします。DIYで作る場合と、業者に依頼する場合の両方を見ていきましょう。

DIYで手作りする手順とポイント

DIYなら費用を抑えられ、何より愛着のわく自分だけの坪庭を作れるのが魅力です。基本的な手順は以下の通りです。

  1. 計画・デザイン
    まずは、どこに、どのくらいの広さで、どんなテイストの坪庭にしたいかを決めます。簡単なスケッチを描いてイメージを固めましょう。
  2. 土壌づくり・防水
    水はけが悪いと根腐れの原因になるため、必要であれば土を入れ替えたり、砂利を混ぜたりして水はけを良くします。室内やベランダの場合は、防水シートやFRP防水など、しっかりとした防水処理が不可欠です。
  3. 材料の準備
    ホームセンターや園芸店で、植栽、景石、砂利、防草シート、灯籠などの材料を揃えます。
  4. レイアウト・設置
    まず、灯籠や景石など、大きなものから配置を決めます。次に、シンボルツリーなどの主役となる植物を植え付けます。
  5. 仕上げ
    雑草対策のために防草シートを敷き、その上から砂利や化粧砂を敷き詰めて完成です。

業者に依頼する場合の費用相場

デザインや施工に自信がない場合や、本格的な坪庭を作りたい場合は、専門業者に依頼するのが安心です。

費用は広さやデザイン、使用する材料によって大きく変動しますが、シンプルなデザインの一坪庭で10万円~30万円程度、本格的な和風庭園やこだわりの素材を使う場合は50万円以上になることもあります。

依頼先としては、造園会社、エクステリア専門業者、家を建てるハウスメーカーや工務店などが挙げられます。複数の業者から見積もりを取り、比較検討することをおすすめします。

一坪・狭いスペースでの作り方

「うちには広いスペースがないから…」と諦める必要はありません。一坪程度の狭いスペースでも、工夫次第で魅力的な坪庭は作れます

  • 高さを活かす
    横に広げられない分、縦の空間を意識しましょう。背の高いスリムな樹木を選んだり、壁面緑化を取り入れたりすると、空間が立体的に見えます。
  • 要素を絞り込む
    置くものをシンボルツリー1本と砂利だけ、というようにシンプルに構成することで、狭さを感じさせない洗練された空間になります。
  • 鏡を効果的に使う
    壁面に鏡を設置すると、空間が倍に広がっているように見え、奥行きを演出する効果が期待できます。

手入れ不要で楽しむ方法とおすすめ植栽

坪庭を長く楽しむためには、手入れのしやすさが重要なポイントです。「手入れは苦手…」という方でも楽しめる、ローメンテナンスのコツをご紹介します。

砂利や石、照明でローメンテナンス化

植物の量を減らし、砂利や石、オブジェなどを主役にすることで、手入れは格段に楽になります。これを「ドライガーデン」や「ロックガーデン」と呼びます。

地面には防草シートを敷いた上で砂利を敷き詰めれば、雑草取りの手間を大幅に削減できます。さらに、夜間にスポットライトでシンボルツリーや景石を照らす「ライトアップ」を取り入れれば、昼間とは全く違う幻想的な表情を楽しめ、植物が少ない寂しさを感じさせません。

日陰に強く手のかからないおすすめ植物

坪庭は建物に囲まれているため、日陰になる時間が長くなりがちです。日陰に強く、成長が緩やかで手のかからない植物を選びましょう。

日陰に強い代表的な植物

  • アオキ
    日陰に非常に強く、冬でも青々とした葉を楽しめる常緑樹です。
  • ヤブラン
    葉が美しく、夏から秋にかけて紫色の可憐な花を咲かせます。非常に丈夫で手間がかかりません。
  • ギボウシ(ホスタ)
    多彩な葉の色や模様が魅力で、シェードガーデン(日陰の庭)の定番です。
  • シダ類
    和風・洋風どちらにも合い、瑞々しい緑が涼しげな印象を与えます。

成長が緩やかなシンボルツリー

  • ソヨゴ
    成長がゆっくりで自然な樹形が美しく、メンテナンスが楽な常緑樹です。
  • ハイノキ
    繊細な葉と樹形が人気の常緑樹。洋風・モダンな坪庭によく合います。

知っておきたい基本的な手入れ方法

「手入れ不要」といっても、完全に放置できるわけではありません。美しい状態を保つために、最低限行いたい手入れはこちらです。

  • 水やり
    地植えの場合、根付けば頻繁な水やりは不要ですが、夏場の乾燥が続く時期は水やりをしましょう。
  • 雑草抜き
    防草シートを敷いても、隙間から雑草が生えてくることがあります。見つけたら早めに抜きましょう。
  • 剪定
    植物が伸びすぎて形が乱れたり、風通しが悪くなったりしたら、不要な枝を切り落とします。
  • 掃除
    落ち葉やゴミは、見た目が悪いだけでなく、病害虫の原因にもなります。こまめに取り除きましょう。

注文住宅で坪庭を計画する際の注意点

注文住宅で一から坪庭を計画するなら、失敗しないためのポイントを押さえておきましょう。

坪庭と建ぺい率・容積率の関係

家づくりで重要な法律「建ぺい率」と「容積率」。坪庭はこれらにどう影響するのでしょうか?

基本的に、屋根のない坪庭は「建築面積」に含まれないため、建ぺい率の計算には入りません。しかし、坪庭の上に深い庇(ひさし)や屋根を設ける場合は、その部分が建築面積に算入される可能性があります。

この判断は専門知識を要するため、「坪庭を作る場合は、必ず設計士に建ぺい率や容積率に影響がないか確認する」ということを覚えておきましょう。

ハウスメーカー・工務店への伝え方

理想の坪庭を実現するには、設計担当者にイメージを正確に伝えることが不可欠です。打ち合わせでは、以下の点を準備していくとスムーズです。

  • 好きなテイストのイメージ写真
    Instagramや雑誌の切り抜きなど、具体的な写真を見せるのが最も効果的です。
  • 希望の場所と広さ
    「リビングから見える位置に」「玄関ホールに一坪くらい」など、具体的に伝えましょう。
  • 手入れにかけられる時間や予算
    「手入れはあまりできない」「予算は〇〇円くらいで」と正直に伝えることで、現実的なプランを提案してもらえます。
  • 照明計画の希望
    「夜も楽しめるようにライトアップしたい」といった要望も忘れずに伝えましょう。

失敗しないための間取り計画

坪庭は単体で考えるのではなく、家全体の間取りとのバランスが重要です。

  • 「作ったはいいけど、暗くてジメジメ…」を防ぐには?
    設計段階で、坪庭にどのくらい光が当たるか、風は通るかといったシミュレーションをしてもらうことが大切です。
  • 「室内から見えにくくて意味がなかった…」を防ぐには?
    ソファに座った時の目線の高さや、廊下を歩きながら見える角度などを考慮して、窓の大きさや高さを決めましょう。
  • 「手入れがしにくくて放置状態…」を防ぐには?
    坪庭にスムーズに出入りできる動線を確保しておくことが重要です。掃き出し窓を設けたり、勝手口を近くに配置したりする工夫が必要です。

まとめ

坪庭は、単なる小さな庭ではありません。家に光と風を呼び込み、日々の暮らしに癒やしと豊かさをもたらしてくれる、特別な空間です。

この記事では、坪庭の基本からデザイン、作り方、メンテナンス、注意点まで、網羅的に解説しました。

  • 坪庭は、採光や癒やしなど多くのメリットがある
  • 和風から洋風まで、家のテイストに合わせてデザインできる
  • 玄関やリビング、浴室など、場所によって様々な楽しみ方ができる
  • DIYやローメンテナンスの工夫で、費用や手間を抑えることも可能
  • 注文住宅では、間取りや法律の観点から設計士とよく相談することが重要

憧れの坪庭のある暮らしは、決して夢物語ではありません。この記事で得た知識をもとに、ぜひあなただけの理想の坪庭を実現してください。

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この記事を書いた人

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