2025.09.02

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分譲住宅のデメリットとは?注文住宅との違いと選び方のコツ

「そろそろマイホームが欲しいな」と考え始めたとき、広告や住宅展示場でよく目にする「分譲住宅」。デザインもおしゃれで価格も手頃に見えるため、魅力的に感じますよね。

しかし、同時に「安いのには何か理由があるのでは?」「買ってから後悔しないかな?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。

特に、初めての家探しでは、何から調べれば良いのか分からず、決断に迷ってしまうものです。

この記事では、そんな不安を解消するために、不動産の専門知識を持つプロの視点から、分譲住宅のデメリットを徹底的に解説します。

さらに、メリットや注文住宅との違い、購入後に後悔しないための選び方のコツまで、分かりやすくご紹介します。この記事を読めば、あなたのご家族にとって分譲住宅が最適な選択なのか、きっと見極められるはずです。

この記事の目次

購入後に後悔?分譲住宅の9つのデメリット

分譲住宅には多くのメリットがありますが、購入してから「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、まずはデメリットをしっかり理解しておくことが重要です。

ここでは、分譲住宅でよく挙げられる9つのデメリットを具体的に解説します。

1. デザインや間取りの自由度が低い

分譲住宅の最大のデメリットは、デザインや間取りの自由度が低いことです。

すでに完成しているか、建築計画が確定しているため、注文住宅のように「リビングはこの壁紙にしたい」「ここに収納棚を追加したい」といった個別の要望を反映させることは基本的にできません。

多くの人にとって暮らしやすいように設計されていますが、ご自身のライフスタイルや好みに完全に一致するとは限らない点は理解しておく必要があります。

2. 隣家との距離が近くプライバシーの問題

分譲地では、限られた土地を効率的に活用するため、一戸あたりの敷地が狭く、隣家との距離が近くなる傾向があります。

窓の位置によっては、隣の家のリビングが見えてしまったり、生活音が気になったりすることも。プライバシーを重視する方にとっては、視線や音がストレスに感じる可能性があります。

内覧の際には、窓からの景色や、隣家との位置関係をしっかり確認しましょう。

3. 設備の仕様やグレードを選べない

キッチン、お風呂、トイレなどの水回り設備や、床材、壁紙といった内装は、販売会社が選んだものが標準仕様として設置されています。

最新の設備が導入されていることも多いですが、「キッチンは特定のメーカーが良かった」「お風呂にもっとこだわりたかった」という希望は叶えられません。もし設備のグレードアップを望む場合は、オプション料金がかかるか、そもそも変更できないケースがほとんどです。

4. 工事過程が見えず品質に不安が残る

すでに完成している物件を購入する場合、建物の基礎や柱、壁の内部といった構造部分の工事過程を自分の目で確認できません

もちろん、建築基準法に則って施工されていますが、「手抜き工事をされていないか」といった品質面での不安が残る可能性があります。この不安を解消するためには、後述する「住宅性能表示制度」を利用している物件を選ぶなどの対策が有効です。

5. 土地(分譲地)の立地を自由に選べない

分譲住宅は、不動産会社が開発した「分譲地」で購入することが前提です。そのため、「子供の学区を変えたくない」「実家の近くがいい」といったピンポイントの土地の希望を叶えるのは困難です。

駅からの距離や周辺環境など、いくつかの選択肢の中から自分たちの条件に最も近いものを選ぶ形になります。

6. コミュニティへの参加が前提になる場合

分譲地では、同じ時期に新しい生活をスタートさせる家族が多いため、自然と住民同士のコミュニティが形成されやすいという特徴があります。

子供同士が同年代で、家族ぐるみの付き合いに発展しやすい点はメリットですが、一方で人付き合いが苦手な方にとっては、自治会の集まりや地域のイベントが負担に感じられることもあるかもしれません。

7. 不要な設備がセットになっている

分譲住宅には、床暖房や食器洗い乾燥機、浴室乾燥機など、人気の設備が標準で付いていることがよくあります。

しかし、自分たちの暮らしに必要ない設備までセットになっている場合、その分の費用も住宅価格に含まれてしまいます。「この設備がなければ、もっと安くなったのに…」と感じる可能性もゼロではありません。

8. 資産価値が注文住宅より下がりやすい

分譲住宅は、デザインや間取りが画一的になりがちです。そのため、将来的に売却を考えた場合、こだわりの詰まった注文住宅に比べて中古市場での評価が低く、資産価値が下がりやすい傾向があると言われています。

ただし、これはあくまで一般論です。駅近などの好立地な物件であれば、資産価値が維持されやすいケースも十分にあります。

9. 分譲地全体のルールや制約がある

美しい街並みを維持するために、分譲地全体で「景観協定」などの独自のルールが定められていることがあります。

例えば、以下のような制約です。

  • 外壁や屋根の色に制限がある
  • 庭に植える木の種類が決まっている
  • 増改築に制限がある

購入後に「こんなはずでは…」とならないよう、契約前にどのようなルールがあるのかを必ず確認しましょう。

そもそも分譲住宅とは?意味をわかりやすく解説

デメリットを知ったところで、改めて「分譲住宅」とは何か、基本的な意味や他の住宅との違いを整理しておきましょう。

分譲住宅は「土地と建物のセット販売」

分譲住宅とは、不動産会社が広い土地(分譲地)をいくつかの区画に分け、そこに住宅を建てて、土地と建物をセットで販売する形式の住宅を指します。「分譲」という言葉には、「分割して譲る」という意味があります。

複数の住宅を同時に建築・販売することで、資材の大量発注や工事の効率化が可能になり、一戸あたたりのコストを抑えられるのが特徴です。

「建売住宅」との違いはほぼない

「分譲住宅」とよく似た言葉に「建売住宅」があります。

建売住宅も、土地と建物をセットで販売する住宅を指し、現在では分譲住宅とほぼ同じ意味で使われています

厳密には、大規模な分譲地で販売されるのが「分譲住宅」、単独の土地で1〜数戸建てて販売されるのが「建売住宅」と区別されることもありますが、購入者にとっては大きな違いはありません。「土地と建物がセットになった新築戸建て」と理解しておけば問題ないでしょう。

「注文住宅」との違いを比較表で解説

分譲住宅と対極にあるのが「注文住宅」です。両者の違いを理解することで、自分たちに合った家づくりのスタイルが見えてきます。

比較項目分譲住宅注文住宅
自由度低い(間取りや設備はほぼ決まっている)高い(土地探しから設計まで自由)
価格割安(総額が明確)割高(こだわり次第で高額になる)
入居までの期間短い(最短1ヶ月〜)長い(1年以上かかることも)
品質確認難しい(完成後の確認が中心)しやすい(工事過程をチェックできる)
手間少ない(土地探しや設計の手間がない)多い(決めることが非常に多い)

自由度やこだわりを最優先するなら注文住宅価格や入居までのスピードを重視するなら分譲住宅が向いていると言えるでしょう。

デメリットだけじゃない!分譲住宅の5つのメリット

デメリットを知ると不安になるかもしれませんが、もちろん分譲住宅には多くのメリットがあります。ここでは代表的な5つのメリットをご紹介します。

  • 1. 価格が割安で資金計画を立てやすい
    資材の大量購入や工事の効率化により、同じような立地・仕様の家を注文住宅で建てるよりも価格が割安になる傾向があります。また、土地と建物の総額が最初から明確なので、住宅ローンなどの資金計画を立てやすいのは大きなメリットです。
  • 2. 完成物件を見てから購入を決められる
    すでに完成している物件であれば、日当たりや風通し、部屋の広さ、生活動線などを実際に体感してから購入を判断できます。「図面で見るのと実際ではイメージが違った」という失敗が起こりにくいのは、大きな安心材料です。
  • 3. 契約から入居までの期間が短い
    土地探しや設計に時間がかかる注文住宅と違い、分譲住宅はすでに建物が完成しているか、建築計画が決まっています。そのため、契約から引き渡しまでが非常にスムーズで、早ければ1〜3ヶ月程度で新生活をスタートできます。
  • 4. 街並みに統一感があり景観が良い
    分譲地は、全体のコンセプトに基づいて家々のデザインや外構が計画されています。そのため、統一感のある美しい街並みが形成されやすいのが特徴です。電柱が地中に埋められていたり、公園が整備されていたりと、住環境全体が快適になるよう配慮されています。
  • 5. 住宅ローンの手続きがスムーズ
    多くの分譲住宅では、販売会社が金融機関と提携しています。そのため、住宅ローンの審査や手続きがスムーズに進みやすいというメリットがあります。個人で金融機関を探して交渉する手間が省けるのは、忙しい方にとって嬉しいポイントです。

分譲住宅で後悔しないための選び方とチェックポイント

デメリットとメリットを理解した上で、ここでは「失敗しない分譲住宅選び」のための具体的なチェックポイントをご紹介します。

販売会社の評判や過去の実績を調べる

住宅の品質は、販売会社(ハウスメーカーや工務店)の信頼性に大きく左右されます。インターネットの口コミサイトやSNSで評判を調べたり、その会社が過去に手がけた他の分譲地を見に行ったりするのがおすすめです。住民がどのような暮らしをしているか、街並みがきれいに保たれているかなどを確認しましょう。

ハザードマップで土地の安全性を確認する

デザインや価格も大切ですが、何よりも家族が安全に暮らせることが第一です。購入を検討している土地が、洪水や土砂災害、地震の揺れやすさなどのリスクを抱えていないか、必ず自治体が公開している「ハザードマップ」で確認してください。
(参考:国土交通省 ハザードマップポータルサイト https://disaportal.gsi.go.jp/)

周辺環境(学校・スーパー・駅)を歩いて確認

地図やインターネットの情報だけで判断せず、必ず自分の足で周辺を歩いてみましょう

  • 最寄り駅やバス停までの実際の時間と道のりの安全性
  • スーパーや病院、公園などの生活利便施設
  • 子供の通学路の交通量や安全性

などをチェックします。また、平日と休日、昼と夜で街の雰囲気は大きく変わるため、時間帯を変えて何度か訪れるのが理想です。

住宅性能表示制度の有無を確認する

工事過程が見えない不安を解消するために、「住宅性能表示制度」の有無を確認しましょう。

住宅性能表示制度とは、家の性能を国が定めた統一基準で評価し、「住宅性能評価書」として分かりやすく表示する制度です。耐震性、断熱性、劣化対策など10分野の性能が等級で示されるため、専門家でなくても品質を客観的に比較・判断できます。

内覧時に必ず確認すべき5つのポイント

気に入った物件が見つかったら、いよいよ内覧です。舞い上がってしまいがちですが、冷静に以下の5つのポイントをチェックしましょう。

日当たりと風通し(時間帯を変えて訪問)

リビングや寝室など、主要な部屋の日当たりは生活の快適さを大きく左右します。午前、午後など時間帯を変えて訪問し、日の入り方を確認できるとベストです。また、実際に窓を開けてみて、家全体の風通しの良さも体感しましょう。

生活動線を考えたコンセントの位置と数

意外と見落としがちですが、コンセントやテレビアンテナ、LANポートの位置と数は非常に重要です。ソファやテレビ、ベッドなどの家具配置をイメージしながら、「ここにコンセントがないと不便だな」という場所がないか確認しましょう。

収納スペースの広さと使いやすさ

クローゼットや押し入れ、シューズクロークなどの収納は、広さだけでなく奥行きや棚の高さ、使い勝手も重要です。今持っている荷物や、これから増えるであろう家族の荷物がきちんと収まるか、シミュレーションしてみましょう。

基礎や外壁のひび割れ・施工状態

専門家でなくても確認できるポイントはあります。建物の周りを一周し、コンクリートの基礎部分や外壁に大きなひび割れ(ヘアークラックと呼ばれる細いものは除く)がないか、塗装にムラがないかなどを目で見て確認しましょう。

近隣の騒音や匂い

内覧時は窓を閉め切っていることが多いですが、一度窓を開けてみて、外の音を確認しましょう。車の交通量や、近隣の工場・飲食店からの騒音や匂いがないか、五感を使ってチェックすることが大切です。

分譲住宅のデメリットに関するよくある質問

最後に、分譲住宅のデメリットに関してよく寄せられる質問にお答えします。

Q. 分譲住宅の寿命は短いですか?

A. いいえ、一概に短いとは言えません。

現在の建築基準法に基づいて建てられた住宅であれば、適切なメンテナンスを行えば注文住宅と寿命に大きな差はありません。法定耐用年数も同じです。重要なのは、定期的な点検や修繕を計画的に行うことです。

Q. 購入後にリフォームはできますか?

A. はい、基本的には可能です。

壁紙の張り替えや設備の交換といった内装リフォームは自由にできます。ただし、壁を抜くような大規模な間取り変更は、建物の構造によっては難しい場合があります。また、分譲地の「景観協定」などにより、外壁の塗装や増築に制限がかかることもあるため、事前に規約を確認しておく必要があります。

Q. 値引き交渉は可能ですか?

A. はい、交渉できる可能性は十分にあります。

特に、完成してから長期間売れ残っている物件や、販売会社の決算期(3月や9月が多い)などは、価格交渉に応じてもらいやすいタイミングです。ただし、人気のエリアや販売開始直後の物件では難しい場合もあります。ダメ元で相談してみる価値はあるでしょう。

まとめ

今回は、分譲住宅の9つのデメリットを中心に、メリットや注文住宅との違い、後悔しないための選び方のコツまで詳しく解説しました。

分譲住宅のデメリット

  1. デザインや間取りの自由度が低い
  2. 隣家との距離が近い
  3. 設備の仕様を選べない
  4. 工事過程が見えない
  5. 土地の立地を自由に選べない
  6. コミュニティへの参加が前提になる場合がある
  7. 不要な設備がセットになっている
  8. 資産価値が下がりやすい傾向がある
  9. 分譲地全体のルールがある

分譲住宅は、自由度が低いなどのデメリットがある一方で、価格が割安で入居までの期間が短いなど、大きなメリットも持ち合わせています。

大切なのは、これらのデメリットを正しく理解し、「自分たちの家族にとって、それは許容できる範囲か?」を見極めることです。

この記事でご紹介したチェックポイントを参考に、ぜひ現地に足を運び、ご自身の目で見て、体感してみてください。そうすれば、きっとご家族全員が納得できる、素敵なマイホームに出会えるはずです。

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ロゴスホームでは、札幌市を中心に北海道の家づくりを多数手掛けています。分譲住宅はもちろん、注文住宅にも対応しておりますので、どちらを選ぶか悩んでいる方はお気軽にご相談ください。お客様のライフスタイルやご希望に合わせた住まいについてご提案させていただきます。

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