2025.08.12

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注文住宅のパントリー成功術!後悔しない基本から応用

「キッチンが物であふれてごちゃごちゃ…」「特売で買った食品の置き場がない…」
注文住宅を建てるなら、そんな悩みを解決してくれる「パントリー」を検討してみませんか?

パントリーは、ただの収納スペースではありません。日々の家事を楽にし、すっきりとした美しいキッチンを保つための心強い味方です。

しかし、計画なしに作ってしまうと「使いにくい物置」になりかねないのも事実。後悔しないためには、ご自身のライフスタイルに合ったパントリーのタイプや間取り、収納方法を知ることが不可欠です。

この記事では、注文住宅でパントリーを成功させるための知識を、基本から応用まで分かりやすく解説します。理想のパントリーを実現し、快適な暮らしを手に入れましょう。

注文住宅のパントリーとは?3つのタイプを解説

そもそもパントリーとは、キッチンの一部または隣接する場所に設けられる収納スペースのことです。主に、常温で保存できる食料品や飲料、普段あまり使わない調理器具、日用品のストックなどを保管するために使われます。

パントリーには大きく分けて3つのタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。ご家庭の広さやライフスタイルに合わせて最適なタイプを選びましょう。

ウォークインタイプ

人が中に入って作業できる、小部屋のようなパントリーです。
収納力が高く、食料品だけでなく、ホットプレートなどの大きな調理家電や、災害用の備蓄品までまとめて保管できるのが最大の魅力。棚のレイアウトも自由に設計しやすく、収納をこだわりたい方に最適です。ただし、設置には1畳以上のまとまったスペースが必要になります。

ウォークスルー(通り抜け)タイプ

キッチンと玄関、あるいはキッチンと洗面所など、2つの空間をつなぐ動線上に設けられたパントリーです。
「玄関で買い物袋を置いて、そのままパントリーに収納し、キッチンへ」といった効率的な家事動線を実現できます。収納量はウォークインタイプより少なくなる傾向がありますが、家事の時短を最優先したい共働き世帯に特に人気のタイプです。

壁付けタイプ

キッチンの壁面や背面カウンターの一部を利用して設けるパントリーです。
ウォークインやウォークスルーのように独立したスペースを必要としないため、比較的コンパクトな住宅でも取り入れやすいのがメリット。奥行きの浅い棚を設置すれば、どこに何があるか一目で分かり、在庫管理がしやすいのも特徴です。

パントリーは必要か?メリット・デメリットを比較

「おしゃれで便利そうだけど、うちにも本当に必要かな?」と迷っている方も多いでしょう。ここでは、パントリーを設けるメリットとデメリットを整理し、あなたの家に必要かどうかを判断するヒントをお伝えします。

パントリーを設ける5つのメリット

パントリーには、収納力以外にも暮らしを豊かにする多くのメリットがあります。

  • キッチンがすっきりと片付く
    生活感の出やすい食品ストックや調理家電をパントリーに集約することで、キッチンのワークトップを常に広く、きれいに保てます
  • 食品の在庫管理がしやすくなる
    ストック品が一か所にまとまるため、何がどれくらいあるか把握しやすくなります。二重買いや賞味期限切れを防ぎ、食費の節約にもつながります。
  • まとめ買いや備蓄に便利
    収納スペースに余裕が生まれるため、特売品を気兼ねなく購入できます。また、水や非常食などを保管するローリングストック(日常備蓄)の拠点としても大活躍します。
  • 日用品やゴミ箱も置ける
    ティッシュペーパーや洗剤などの日用品ストック、分別用のゴミ箱、使わなくなった食器など、キッチン周りのあらゆるものを収納できる懐の深さも魅力です。
  • 家事動線がスムーズになる
    ウォークスルータイプなどを採用すれば、買い物後の片付けや料理中の移動が格段にスムーズになり、日々の家事ストレスを軽減できます。

知っておくべき3つのデメリットと対策

メリットの多いパントリーですが、計画を誤ると後悔につながる可能性もあります。デメリットと対策をしっかり理解しておきましょう。

  • デメリット1:設置にスペースが必要
    パントリーを作るには、当然ながらその分の面積が必要です。特にウォークインタイプは、他の居住スペース(LDKや収納など)を圧迫する可能性があります。
    • 対策
      キッチンの広さや家全体のバランスを考え、無理のない範囲で計画しましょう。壁付けタイプや1畳程度のコンパクトなパントリーでも、工夫次第で十分な収納力を確保できます。
  • デメリット2:建築コストが上がる
    部屋として独立させる場合、壁や扉、棚、照明などの設置費用がかかります。造作棚にこだわると、さらにコストアップする可能性があります。
    • 対策
      コストを抑えたい場合は、扉をつけずにロールスクリーンにしたり、造作棚ではなく市販のラックや収納グッズを活用したりするのがおすすめです。
  • デメリット3:ただの物置になる危険性
    十分なスペースがあるからと油断して、何でも詰め込んでしまうと、どこに何があるか分からない「開かずの物置」になってしまう恐れがあります。
    • 対策
      収納のルール(定位置管理)を決め、定期的に中身を見直すことが大切です。後述するゾーニングや収納ボックスの活用が効果的です。

【自己診断】我が家にパントリーは必要?

あなたのライフスタイルにパントリーが必要か、簡単なチェックリストで診断してみましょう。

  • □ 週末などに食品をまとめ買いすることが多い
  • □ キッチンには調理器具や調味料以外の物を置きたくない
  • □ 家族の人数が多い(4人以上)
  • □ 災害用の備蓄をしっかりしておきたい
  • □ ホームパーティーなどで来客が多い
  • □ 日用品もお得な時にストック買いする
  • □ 家事の効率・時短を重視している

3つ以上当てはまるなら、パントリーを設けるメリットを大いに感じられるでしょう。ぜひ前向きに検討してみてください。

後悔しないパントリー間取り計画のポイント

パントリーの成功は、間取り計画にかかっていると言っても過言ではありません。使いやすさを左右する重要なポイントを見ていきましょう。

最適な広さの目安は1畳から2畳

パントリーの広さに決まりはありませんが、一般的には1畳(約1.65㎡)から2畳(約3.3㎡)が最も人気の高いサイズです。

  • 1畳
    夫婦2人~3人家族におすすめ。コンパクトながら、棚をコの字型やL字型に配置すれば十分な収納量を確保できます。
  • 1.5畳
    4人家族に人気。食品ストックに加え、少し大きめの調理家電や日用品も置ける余裕が生まれます。
  • 2畳以上
    5人以上の大家族や、備蓄を大量にしたい方向け。人が中に入って作業するスペースも十分に確保できます。

また、見落としがちなのが通路幅です。人がスムーズに通るためには、最低でも60cm程度の通路幅を確保しましょう。

家事動線を考えたキッチン横の配置

パントリーの配置で最も重要なのは、キッチンからのアクセスのしやすさです。料理中にサッと食材を取り出せるよう、キッチン横に配置するのが基本です。

さらに家事動線全体を考えると、以下のような配置も非常に効率的です。

  • 玄関 → パントリー → キッチン
    買い物から帰ってきて、重い荷物をすぐに収納できる人気の動線です。
  • キッチン ⇔ パントリー ⇔ 洗面脱衣所
    料理と洗濯を同時進行しやすい、共働き世帯に嬉しい「回遊動線」が作れます。

失敗例から学ぶ間取りの注意点

せっかく作ったパントリーで後悔しないために、よくある失敗例とその対策を知っておきましょう。

  • 失敗例1:棚の奥行きが深すぎて奥の物が取れない
    奥行きのある棚は収納力がありそうですが、実際には奥の物がデッドスペースになりがちです。
    • 対策
      棚の奥行きは30cm~45cm程度がおすすめです。収納ボックスやカゴを使えば、奥の物も引き出して簡単に取り出せます。
  • 失敗例2:暗くて湿気がこもりやすい
    窓のないパントリーは、日中でも暗く、食品を管理する上で湿気やカビが心配です。
    • 対策
      換気扇や小型の窓を設置して、風通しを良くすることが重要です。照明は、後述する人感センサー付きなどが便利です。
  • 失敗例3:コンセントを付け忘れた
    「パントリー内で調理家電を使いたい」「掃除機を充電したい」と思っても、コンセントがないと不便です。
    • 対策
      最低でも1~2か所はコンセントを設置しておくと、将来的な使い方の幅が広がります。

換気扇とコンセントの設置計画

失敗例でも触れた通り、換気扇とコンセントはパントリーの快適性を大きく左右する重要な設備です。

  • 換気扇
    食品を扱う空間の湿気や匂いを排出するために、ぜひ設置を検討してください。特に窓が取れない場合は必須と言えます。
  • コンセント
    ハンディクリーナーの充電、コーヒーメーカーやフードプロセッサーの使用、スマートスピーカーの設置など、用途は様々です。床から少し高い位置にあると、抜き差しがしやすく便利です。

使いやすいパントリー収納のコツとアイデア

パントリーは作った後、どう使うかが本当の勝負です。誰でも真似できる、使いやすさと美しさを両立する収納のコツをご紹介します。

収納するものリストとゾーニング術

まずは「パントリーに何を収納するか」をリストアップし、使用頻度に合わせて置き場所を決める「ゾーニング」を行いましょう。

パントリー収納品リスト(例)

  • 食品・飲料
    米、パスタ、缶詰、レトルト食品、調味料、お菓子、水、ジュースなど
  • 日用品
    ティッシュ、キッチンペーパー、ラップ、ゴミ袋、洗剤など
  • 調理器具・家電
    ホットプレート、ミキサー、土鍋、カセットコンロなど
  • その他
    来客用の食器、お弁当箱、水筒、分別ゴミ箱、エプロンなど

高さを活かしたゾーニング術

  • 上段(取りにくい場所)
    使用頻度の低いもの(来客用食器、季節の調理器具、ストックのストックなど)
  • 中段(ゴールデンゾーン)
    最も使用頻度の高いもの(よく使う調味料、お米、パスタ、お菓子など)
  • 下段(かがんで取る場所)
    重いもの(飲料ケース、お酒、油、根菜類など)

無駄なく使える可動棚の活用法

パントリーの棚は、収納するものに合わせて高さを自由に変えられる「可動棚」が圧倒的におすすめです。
ペットボトルの高さ、お米の袋の高さ、缶詰の高さなど、収納物のサイズは様々。可動棚なら、デッドスペースを最小限に抑え、収納効率を最大限に高めることができます。

収納ボックス活用でおしゃれに整理

種類も形もバラバラな食品や日用品は、収納ボックスやカゴを使ってグループ分けすると、見た目がすっきりし、取り出しやすさも格段にアップします。

  • ポイント1:色や素材を統一する
    白やグレー、半透明のボックスや、ラタンやワイヤーなどの自然素材のカゴで揃えると、統一感のあるおしゃれな空間になります。
  • ポイント2:ラベリングを徹底する
    中身が分からないボックスには、必ずラベルを貼りましょう。誰が見ても何が入っているか分かるようにすることが、家族みんなが使いやすいパントリーの秘訣です。

見せる収納と隠す収納の使い分け

パントリーをおしゃれな空間にするには、「見せる収納」と「隠す収納」のメリハリが大切です。

  • 見せる収納
    パスタやシリアルをおしゃれなガラス瓶に入れたり、デザインの素敵なパッケージのお菓子をカゴに並べたりすると、カフェのような雰囲気を演出できます。
  • 隠す収納
    生活感の出やすいレトルト食品の箱や日用品は、蓋付きのボックスに入れて隠しましょう。扉のないオープンなパントリーでも、すっきりとした印象を保てます。

注文住宅のパントリー集

ここでは、具体的な間取りのイメージが湧くように、様々なタイプのパントリーをご紹介します。

1畳で実現するコンパクトなパントリー

キッチンの奥に設けた約1畳のウォークインパントリー。コンパクトながら十分な収納量を確保しています。扉を設けないことで圧迫感をなくしています。

家事動線が抜群な通り抜けパントリー

玄関からキッチンへとつながるウォークスルーパントリーの実例です。買い物から帰宅後、靴を脱いですぐに食品を収納できるため、重い荷物を持ってリビングを横切る必要がありません。反対側は洗面所につながっており、家事動線が非常にスムーズです。

大容量で頼れるウォークインパントリー

約2畳の広さを確保したウォークインパントリー。コの字型に棚を配置し、食品ストックから日用品、防災グッズまでたっぷりと収納できます。中央には作業台を兼ねたカウンターを設け、一時的に荷物を置いたり、簡単な作業をしたりするのに便利です。

北欧風やカフェ風のおしゃれなパントリー

壁の一面にアクセントクロスを貼ったり、棚板に無垢材を使ったりするだけで、パントリーはおしゃれな空間に生まれ変わります。お気に入りの雑貨やグリーンを飾る「見せる収納」を取り入れれば、家事のモチベーションも上がる、自分だけのお気に入りスペースになります。

パントリーに関するよくある質問

最後に、パントリーを計画する際によく寄せられる質問にお答えします。

パントリーの扉は必要?ロールスクリーンは?

扉の有無は、何を優先するかで決まります。
生活感を完全に隠したい、来客時に中を見られたくない、という場合は扉を付けるのがおすすめです。一方、物の出し入れのしやすさやコストを優先するなら、扉なしのオープンタイプや、ロールスクリーン、カーテンで目隠しをする方法も人気です。ロールスクリーンなら、開閉が楽で、使わないときはすっきり収納できます。

パントリー内の最適な照明計画は?

パントリー内の照明は、奥の物までしっかり見えるように計画することが大切です。
おすすめは、ドアの開閉や人の動きを感知して自動で点灯・消灯する「人感センサー付きライト」です。両手がふさがっていてもスイッチ操作が不要で、消し忘れも防げます。天井にダウンライトを1灯設置するのが一般的ですが、棚の奥が影にならないよう、棚の前面にライン照明などを追加するとさらに使いやすくなります。

パントリー設置の費用相場はどれくらい?

パントリーの設置費用は、広さや仕様によって大きく異なり、約10万円~50万円以上と幅があります。
費用を左右する主な要因は、壁や扉の有無、棚の素材(造作か既製品か)、換気扇や照明などの設備です。例えば、1畳程度のスペースに既製品の棚を設置するシンプルなものであればコストを抑えられますが、2畳以上の広さで造作棚やカウンターを設ける場合は高くなる傾向があります。ハウスメーカーや工務店に、希望を伝えた上で見積もりを取りましょう。

まとめ

注文住宅におけるパントリーは、計画次第でキッチンの使い勝手と暮らしの質を劇的に向上させるポテンシャルを秘めています。

この記事でご紹介したポイントを、最後にもう一度おさらいしましょう。

  • パントリーのタイプは「ウォークイン」「ウォークスルー」「壁付け」の3種類。
  • メリット・デメリットを理解し、自分のライフスタイルに必要か見極めることが重要。
  • 間取りは「広さ」「配置(動線)」「失敗しないための設備(換気扇・コンセント)」が鍵。
  • 使いこなすには「ゾーニング」「可動棚」「収納ボックス」の活用が効果的。

パントリーは、単なる収納以上の価値をもたらしてくれます。ぜひ、あなたの理想の家づくりに、あなただけの最高のパントリーを取り入れてみてください。

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