「シンプルで洗練されたモダンな家に住みたい」
「Instagramで見るような、おしゃれな内装の注文住宅に憧れる」
注文住宅を考え始めたとき、多くの方が「モダンなデザイン」に魅力を感じるのではないでしょうか。しかし、一言で「モダン」と言っても、その種類や特徴はさまざま。「自分たちの理想とするモダンな家」を具体的にイメージするのは、意外と難しいものです。
この記事では、これから注文住宅を建てる方に向けて、モダンな家の定義から、おしゃれな内装・外観を実現するための具体的なポイントまで、豊富な建築実例とともに徹底解説します。
この記事を読めば、あなただけの理想のモダンハウスを建てるためのヒントがきっと見つかります。
この記事の目次
おしゃれなモダン住宅の建築実例集
まずは、言葉で説明するよりも、実際の建築実例を見るのが一番です。ここでは、思わず目を奪われるような、おしゃれなモダン住宅の実例を「外観」「内装」「テイスト」に分けてご紹介します。
【外観】シンプルで美しい家の実例

モダンな家の外観は、装飾を削ぎ落としたシンプルさが最大の魅力です。箱を組み合わせたような直線的なフォルムや、素材の質感を活かしたデザインが、洗練された印象を与えます。
- ガルバリウム鋼板で仕上げたシャープな外観
金属特有のクールな質感を持つガルバリウム鋼板は、モダンな外観と相性抜群です。ブラックやグレー、シルバーなどの色を選ぶと、よりシャープで都会的な雰囲気を演出できます。 - 塗り壁と木目が調和した温かみのある外観
マットな質感の塗り壁をベースに、玄関ドアや軒天(のきてん)に木目を取り入れると、シンプルさの中に温かみが生まれます。異素材の組み合わせが、デザインに深みを与えます。 - 夜景に映えるライティングが美しい家
建物の凹凸を利用して間接照明を仕込んだり、シンボルツリーをライトアップしたりすることで、夜には昼間とは違う幻想的な表情を見せます。計算された照明計画が、住宅の価値を一層高めます。
【内装】開放感のあるリビング・ダイニングの実例

モダンな家の内装は、広々とした開放的な空間づくりが基本です。吹き抜けや大きな窓を設けることで、光と風が通り抜ける心地よいリビングが生まれます。
- 吹き抜けとリビング階段が生む縦への広がり
リビングに吹き抜けを設けることで、縦方向への視線が抜け、実際の面積以上の広がりを感じさせます。スケルトン仕様のリビング階段を組み合わせれば、さらに開放的でおしゃれな空間になります。 - 大きな窓から光が差し込む明るいLDK
床から天井まで届くような大開口の窓は、モダンな内装の象徴です。外の景色を室内に取り込み、自然との一体感を味わえます。カーテンではなく、ロールスクリーンやバーチカルブラインドを選ぶと、よりスッキリとした印象になります。 - 白とグレーで統一されたホテルのような空間
内装の色を白やグレー、ベージュなどのニュートラルカラーで統一すると、清潔感のある洗練された空間が完成します。家具や小物でアクセントカラーを加えることで、メリハリの効いたコーディネートが楽しめます。
【内装】デザイン性の高いキッチン・水回りの実例

毎日使うキッチンや水回りは、機能性だけでなくデザイン性にもこだわりたいポイントです。生活感が出やすい場所だからこそ、モダンなデザインで統一することで、家全体のクオリティが格段にアップします。
- 家族と会話が弾むアイランドキッチン
リビングダイニングを見渡せるアイランドキッチンは、開放的なモダン空間にぴったりです。キッチン自体がインテリアの一部となり、家族や友人とのコミュニケーションの中心になります。 - タイルや間接照明で彩る造作洗面台
洗面台を既製品ではなく造作にすることで、デザインの自由度が格段に上がります。壁にデザイン性の高いタイルを貼ったり、鏡の裏に間接照明を仕込んだりするだけで、一気におしゃれな空間に変わります。
【テイスト別】モダンな家のスタイル実例

「モダン」という大きな枠組みの中にも、さまざまなテイストが存在します。ここでは代表的なモダンスタイルの実例をご紹介します。
- シンプルモダン
装飾を極限まで削ぎ落とし、白・黒・グレーを基調とした無彩色でまとめたスタイル。直線的なデザインと機能美が特徴で、ミニマルで都会的な暮らしを求める方に人気です。 - 和モダン
日本の伝統的な建築要素(木材、畳、障子、格子など)と、モダンデザインを融合させたスタイル。木の温もりや落ち着きを感じさせながらも、現代的で洗練された空間が魅力です。 - スタイリッシュモダン
ガラスや金属、コンクリートなど、無機質で光沢のある素材を多用したスタイル。シャープで都会的な印象が強く、まるでデザイナーズホテルのような非日常感を演出できます。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
モダンな家とは?種類とデザインの特徴
実例を見てイメージが膨らんできたところで、「モダンな家」の定義と、代表的な種類の特徴を整理しておきましょう。
モダンな家とは、一般的に装飾を抑えたシンプルで直線的なデザイン、機能性を重視した合理的な空間構成が特徴の住宅スタイルを指します。20世紀初頭に生まれた「モダン建築」の流れを汲んでおり、華美な装飾を排除し、素材そのものの美しさや空間の豊かさを追求する考え方がベースにあります。
ここでは、特に人気の高い4つのモダンスタイルについて、その特徴を詳しく解説します。
シンプルモダン
- 特徴
最もベーシックで人気のあるモダンスタイルです。白、黒、グレーといった無彩色をベースに、直線的なラインで構成されます。徹底的に無駄を省いた、ミニマルでクリーンな空間が魅力です。 - 向いている人
- すっきりとした空間で暮らしたい人
- 生活感のない、ホテルのようなインテリアが好きな人
- 都会的で洗練された雰囲気を好む人
和モダン
- 特徴
日本の伝統美と現代的なデザインを融合させたスタイルです。無垢材や珪藻土、和紙などの自然素材を取り入れ、格子や障子といった和の要素をアクセントとして使います。どこか懐かしく、心安らぐ空間でありながら、古臭さを感じさせないのが特徴です。 - 向いている人
- 木の温もりや自然素材の質感が好きな人
- 落ち着きのある、心穏やかに過ごせる空間を求める人
- 畳のスペースや小上がりが欲しい人
スタイリッシュモダン
- 特徴
ガラスやステンレス、アイアン、コンクリート打ちっぱなしなど、無機質で硬質な素材を多用するスタイルです。光沢のある素材感が、シャープで緊張感のある空間を演出します。生活感を徹底的に排除した、非日常的でクールな印象を与えます。 - 向いている人
- 都会的で先進的なデザインが好きな人
- モノトーンで統一されたクールなインテリアを好む人
- 非日常感を味わえるデザイナーズ住宅に憧れる人
ナチュラルモダン
- 特徴
モダンデザインのシンプルさに、木の温もりや植物のグリーンなど、自然の要素をプラスしたスタイルです。シンプルモダンの無機質さが少し冷たく感じる方におすすめ。明るい色の木材やアースカラーを取り入れることで、温かみのある居心地の良い空間になります。 - 向いている人
- シンプルなデザインが好きだけど、冷たい印象にはしたくない人
- 北欧インテリアやカフェのような雰囲気が好きな人
- 観葉植物などを飾って、自然を感じながら暮らしたい人
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
モダンな外観をデザインするポイント
モダンな家の印象を決定づける外観。ここでは、洗練されたモダンな外観を実現するための4つの重要なポイントを解説します。
凹凸の少ない箱型のフォルム
モダンな外観の基本は、凹凸の少ないシンプルな箱型(キューブ型)のフォルムです。複雑な屋根形状や装飾を避け、四角を組み合わせたようなすっきりとしたシルエットにすることで、シャープで現代的な印象が際立ちます。
また、シンプルな形状は構造が安定しやすく、建築コストを抑えやすいというメリットもあります。
外壁材の選び方(ガルバリウム・塗り壁)
外壁材は、家の顔となる重要な要素です。モダンな住宅で特に人気が高いのが「ガルバリウム鋼板」と「塗り壁」です。
- ガルバリウム鋼板
金属ならではのシャープでスタイリッシュな質感が特徴です。耐久性が高く、メンテナンス性に優れています。ブラックやダークグレーなどの濃色を選ぶと、重厚感と高級感を演出できます。 - 塗り壁
職人が手作業で仕上げるため、独特の風合いと温かみがあります。つなぎ目がないシームレスな美しい壁面を作れるのが魅力です。白やベージュ、グレーなど、ニュアンスのある色合いが楽しめます。
屋根の形状(陸屋根・片流れ屋根)
屋根の形状も、外観の印象を大きく左右します。
- 陸屋根(ろくやね)
勾配のないフラットな屋根のこと。箱型のフォルムを最も美しく見せることができ、モダンなデザインとの相性は抜群です。屋上として活用できるメリットもあります。 - 片流れ屋根
一方向にだけ勾配がある屋根です。アシンメトリー(左右非対称)な形状が、モダンでデザイン性の高い外観を演出します。構造がシンプルなため、コストを抑えやすいのも魅力です。
配色と窓の配置
モダンな外観では、使う色を2〜3色に絞るのがセオリーです。白、黒、グレー、ネイビーなどをベースに、木目やアクセントカラーを部分的に使うと、バランスの取れた美しい配色になります。
また、窓の配置も重要です。大きさや形の異なる窓をリズミカルに配置したり、縦や横のスリット窓を並べたりすることで、単調になりがちな壁面に表情が生まれます。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
おしゃれなモダン内装を実現するコツ
次に、家の内側、おしゃれで心地よいモダンな内装を実現するためのコツを見ていきましょう。
開放的な間取り(吹き抜け・大開口)
モダンな内装のキーワードは「開放感」です。
- 吹き抜け・リビング階段
LDKに吹き抜けやリビング階段を設けることで、縦横に空間が広がり、明るく開放的な雰囲気になります。家族がどこにいても気配を感じられる、コミュニケーションの取りやすい間取りです。 - 大開口の窓・フルハイトドア
床から天井までの大きな窓や、高さのある「フルハイトドア」を採用すると、視線が上下に抜けて空間がより広く感じられます。外の景色をインテリアの一部として取り込むことができます。
内装材の選び方(床材・壁紙)
内装材は、空間のベースとなる重要な要素です。
- 床材
モダンな空間には、無垢材のフローリングやタイル、モルタル調のフロアタイルなどがよく合います。色味を抑えたアッシュ系やグレー系の床材を選ぶと、洗練された印象になります。 - 壁紙(クロス)
壁や天井は、白やライトグレーを基調とするのが基本です。一面だけを濃いグレーやネイビーなどのアクセントクロスにすると、空間が引き締まり、奥行きが生まれます。
生活感を隠す収納計画
モダンな空間を美しく保つ秘訣は、徹底した収納計画にあります。生活感の出るものをいかに隠すかが重要です。
- パントリー
キッチン横に設ける食品庫。食料品だけでなく、普段使わない調理家電なども収納でき、キッチンを常にすっきりと保てます。 - ウォークインクローゼット(WIC)
寝室や廊下に大容量のWICを設けることで、衣類や小物をまとめて収納できます。 - 壁面収納
壁一面に造作の収納棚を設けることで、収納力を確保しつつ、デザイン性の高い空間を演出できます。扉を付けて中身を隠せるようにするのがポイントです。
照明計画(間接照明・ダウンライト)
照明は、空間の雰囲気を劇的に変える力を持っています。
- 間接照明
天井や壁に光を当て、その反射光で空間を照らす手法です。柔らかく落ち着いた光が、リラックスできる上質な空間を演出します。 - ダウンライト
天井に埋め込むタイプの照明です。空間をすっきりと見せることができ、モダンなインテリアと好相性。必要な場所をピンポイントで照らす「多灯分散型」の配置がおすすめです。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
モダンな家の費用相場とコスト
デザイン性の高いモダンな注文住宅。気になるのはやはり費用面ではないでしょうか。
坪単価の目安と総額
モダンな注文住宅の坪単価は、依頼する会社や仕様によって大きく異なりますが、一般的な目安は坪単価60万円〜100万円程度です。
例えば、延床面積35坪の家を建てる場合、建物本体の工事費は以下のようになります。
- 坪単価60万円の場合:35坪 × 60万円 = 2,100万円
- 坪単価80万円の場合:35坪 × 80万円 = 2,800万円
- 坪単価100万円の場合:35坪 × 100万円 = 3,500万円
これに加えて、付帯工事費(外構工事、地盤改良工事など)や諸費用(登記費用、ローン手数料など)が、総額の20%〜30%程度別途必要になります。
価格帯別の建築費用シミュレーション
総額でどのくらいの家が建てられるのか、価格帯別にシミュレーションしてみましょう。
2,000万円台
シンプルな箱型の総二階建てなど、形状を工夫することで実現可能です。外壁材や内装材、住宅設備のグレードを標準的なものにすることで、コストを抑えつつモダンなデザインの家を建てることができます。
3,000万円台
最もボリュームの大きい価格帯です。デザインの自由度が高まり、吹き抜けや大開口の窓、造作家具など、こだわりの要素を取り入れやすくなります。外壁材や内装材の選択肢も広がります。
4,000万円以上
高級住宅の領域に入ります。設計事務所に依頼してフルオーダーで設計したり、キッチンやバスルームなどの設備をハイグレードなものにしたりと、細部までこだわり抜いた理想のモダンハウスを実現できます。
コストを抑えるための工夫
理想を追求しつつも、コストは賢く抑えたいものです。ここでは、コストダウンのための工夫をいくつかご紹介します。
- 建物の形状をシンプルにする
凹凸の少ない総二階建ての箱型にすると、外壁面積や屋根面積が小さくなり、材料費や工事費を削減できます。 - 水回りを集中させる
キッチン、浴室、洗面、トイレなどの水回りを1階と2階の同じ位置にまとめることで、配管工事の費用を抑えられます。 - 素材や設備のグレードにメリハリをつける
リビングなど人目に付く場所には良い素材を使い、プライベートな空間は標準グレードにするなど、お金をかける場所とかけない場所を明確にすることが大切です。 - 施主支給を活用する
照明器具やカーテン、水栓金具などを自分で購入して、施工会社に取り付けてもらう「施主支給」を利用すると、費用を抑えられる場合があります。ただし、対応可能かどうかは事前に会社への確認が必要です。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
依頼先選びのポイントと注意点
理想のモダンな家を建てるには、パートナーとなる依頼先選びが非常に重要です。依頼先は主に「ハウスメーカー」「工務店」「設計事務所」の3つに分かれます。
ハウスメーカーの特徴と選び方
- 特徴
全国規模で事業展開しており、品質が安定しています。商品ラインナップが豊富で、モダンデザインを得意とするブランドも多くあります。工期が比較的短く、アフターサービスが充実している点も魅力です。 - 選び方のポイント
モダンなデザインの商品シリーズがあるか、建築実例が自分の好みに合うかを確認しましょう。複数のハウスメーカーのカタログを取り寄せ、住宅展示場でモデルハウスを体感してみるのがおすすめです。
工務店の特徴と選び方
- 特徴
地域に密着しており、設計の自由度が高いのが特徴です。ハウスメーカーに比べて広告宣伝費が少ないため、同じ仕様でもコストを抑えられる場合があります。社長や設計士との距離が近く、細かな要望を伝えやすいのもメリットです。 - 選び方のポイント
その工務店が過去に建てたモダン住宅の施工事例を必ず確認しましょう。デザインのテイストや施工品質が、自分の理想と合っているかを見極めることが重要です。
設計事務所の特徴と選び方
- 特徴
完全オーダーメイドで、唯一無二の家づくりができます。土地の形状や周辺環境を最大限に活かした、デザイン性の非常に高い住宅を建てたい場合に最適です。設計と施工が分離しているため、第三者の立場で工事を監理してくれる安心感があります。 - 選び方のポイント
建築家の作風やデザイン哲学が、自分の感性と合うかどうかが最も重要です。ウェブサイトや雑誌で作品集を確認し、共感できる建築家を見つけたら、一度会って話を聞いてみましょう。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
まとめ
今回は、注文住宅でモダンな家を建てるためのポイントを、実例とともに詳しく解説しました。
最後に、この記事の要点をまとめます。
- モダンな家とは
装飾を抑えたシンプル・直線的なデザインが特徴。シンプルモダン、和モダンなど様々なテイストがある。 - 外観デザインのポイント
箱型のフォルム、ガルバリウムや塗り壁などの素材感、陸屋根や片流れ屋根、計算された配色と窓配置が重要。 - 内装デザインのコツ
吹き抜けや大開口で開放感を演出し、生活感を隠す収納計画と、間接照明などを活用した照明計画が鍵。 - 費用と依頼先
坪単価の目安は60万円〜100万円。理想の家を実現するには、デザインの得意なハウスメーカーや工務店、設計事務所を選ぶことが大切。
モダンな家づくりは、まず「自分たちがどんな空間で暮らしたいか」という理想のイメージを固めることから始まります。この記事でご紹介した実例やポイントを参考に、ぜひあなただけの理想のモダンハウスを形にしてください。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
家を建てるならロゴスホーム

ロゴスホームは、高品質にこだわった注文住宅を適正価格で提供するハウスメーカーです。お客様のニーズに合わせた住宅を提案いたします。
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