「注文住宅を建てるなら、照明にもこだわりたい!」
そう思っていても、専門用語は多いし、費用がどれくらいかかるか分からず、不安を感じていませんか?
照明は、部屋の印象を大きく左右し、暮らしの快適さを決める重要な要素です。しかし、家づくりの中でも後回しにされがちで、「もっとこうすれば良かった…」と後悔しやすいポイントでもあります。
この記事では、注文住宅の照明について専門知識を持つプロのSEOライターが、以下の内容を分かりやすく解説します。
- リアルな費用相場とコストを抑えるコツ
- 後悔しないための照明計画の立て方と進め方
- ダウンライトやシーリングライトなど主要な照明の種類と選び方
- リビングや寝室など場所ごとのおすすめプラン
- 先輩たちのよくある失敗談と対策
この記事を読めば、あなたは予算内で自分たちのライフスタイルにぴったりの、おしゃれで機能的な照明計画を立てられるようになります。ハウスメーカーとの打ち合わせで自信を持って要望を伝え、後悔のない理想の家づくりを実現しましょう。
この記事の目次
注文住宅の照明にかかる費用相場
家づくりにおいて、照明にどれくらいの予算を見込んでおけば良いのでしょうか。まずは、気になる費用相場から見ていきましょう。
照明費用の総額相場と内訳
注文住宅の照明にかかる費用は、家の広さや照明器具のグレードによって大きく変わりますが、総額で30万円~80万円程度が一般的な相場です。坪数で考えると、坪単価1万円~2万円を一つの目安にすると良いでしょう。
例えば、30坪の家なら30万円~60万円が目安となります。
照明費用の内訳は、主に以下の2つで構成されています。
- 照明器具代
照明器具本体の価格です。デザインや機能によって価格はピンキリです。 - 工事・設置費用
電気配線やスイッチの設置、照明器具の取り付けにかかる費用です。ハウスメーカーや工務店の標準仕様に含まれている場合と、別途費用がかかる場合があります。
見積もりを確認する際は、どこまでが標準仕様で、どこからがオプション料金になるのかをしっかり確認することが大切です。
照明器具ごとの費用目安
主な照明器具1台あたりの費用目安(器具代+工事費)は以下の通りです。選ぶ器具のグレードによって価格は大きく変動します。
- ダウンライト
1万円~2万円。天井に埋め込むため、空間がスッキリ見えます。 - シーリングライト
1.5万円~5万円。部屋全体を明るくするのに適しており、調光・調色機能付きのものも人気です。 - ペンダントライト
1万円~10万円以上。デザイン性が高く、ダイニングテーブルの上などに使うアクセントとして人気です。 - スポットライト
1万円~3万円。壁や特定の場所を照らし、空間にメリハリをつけます。 - 間接照明
1mあたり1.5万円~3万円。天井や壁に光を反射させるため、工事費は高めになる傾向があります。
新築の照明費用を抑える3つのコツ
「予算内で、でもおしゃれにしたい!」という方は、以下の3つのコツを試してみてください。
- コツ1:施主支給を検討する
施主支給とは、自分で購入した照明器具をハウスメーカーや工務店に取り付けてもらう方法です。デザイン性の高い照明器具を安く手に入れられる可能性があります。ただし、取り付けに対応してくれるか、保証はどうなるかなどを事前に必ず確認しましょう。 - コツ2:照明計画をシンプルにする
照明器具の数が多くなれば、当然費用は上がります。各部屋のベースとなる照明はシンプルでコストパフォーマンスの良いものを選び、ダイニングやリビングなど、こだわりたい場所だけデザイン性の高い照明を採用すると、メリハリのある予算配分ができます。 - コツ3:LED照明を標準にする
初期費用は白熱電球や蛍光灯より高いですが、LED照明は消費電力が少なく寿命が非常に長いため、長期的に見れば電気代と交換の手間を大幅に削減できます。新築の場合は、特別な理由がない限りLED照明を選ぶのがおすすめです。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
後悔しない照明計画の立て方
費用感が掴めたら、次は具体的な計画の立て方です。ポイントを押さえて進めれば、失敗を防ぐことができます。
照明計画を始めるタイミングと流れ
照明計画を始めるベストなタイミングは、間取りがほぼ固まった段階です。具体的には、コンセントやスイッチの位置を決める「電気配線」の打ち合わせと同時に進めるのが最も効率的です。
一般的な流れは以下の通りです。
- 間取りの確定
部屋の広さや窓の位置が、必要な明るさを決める基本になります。 - 家具の配置をイメージする
ソファやダイニングテーブル、ベッドなどの大きな家具をどこに置くか考えます。家具の配置によって、必要な照明の位置が決まります。 - 部屋ごとの過ごし方を考える
リビングでどう過ごすか、キッチンでどんな作業をするかなど、具体的な生活シーンを想像します。 - ハウスメーカー・工務店から初期プランの提案を受ける
多くの場合、標準仕様に基づいた基本的な照明プランが提案されます。 - 自分たちの要望を伝えてプランを調整する
初期プランを元に、この記事で紹介するチェックリストなどを使って、自分たちの理想のプランに近づけていきます。
打ち合わせ前に決めるべきチェックリスト
ハウスメーカーとの打ち合わせをスムーズに進めるために、事前に家族で話し合っておきましょう。
- 部屋全体の雰囲気は?
(例:カフェ風、ホテルライク、モダン、ナチュラルなど) - 各部屋で誰が・いつ・何をする?
(例:リビングで夜に読書をする、ダイニングで子供が勉強する) - 家具のレイアウトは決まっている?
(例:ソファの位置、ダイニングテーブルの大きさ・形) - 壁に絵や写真を飾りたい場所はある?
スポットライトで照らすとおしゃれになります。 - 間接照明を取り入れたい場所はある?
テレビの裏や天井、カーテンボックスなど。 - デザインにこだわりたい照明はある?
ダイニングのペンダントライトなど、家のシンボルになる照明。
明るさ(ルーメン)と光の色(色温度)の選び方
照明選びで失敗しないために、「明るさ」と「光の色」の基本を知っておきましょう。
明るさの単位「ルーメン(lm)」
ルーメン(lm)とは、照明器具全体の明るさを示す単位です。以前は「ワット(W)」が目安でしたが、省エネのLED照明では消費電力が少ないため、ルーメンで比較するのが一般的です。
部屋の広さに応じた明るさの目安は以下の通りです。
- ~6畳: 2,700~3,700 lm
- ~8畳: 3,300~4,300 lm
- ~10畳: 3,900~4,900 lm
- ~12畳: 4,500~5,500 lm
これは部屋全体を1つの照明で照らす場合の目安です。ダウンライトなどで分散させる場合は、合計のルーメン数がこれを満たすように計画します。
光の色の単位「色温度(K)」
色温度(ケルビン:K)とは、光の色合いを示す単位です。主に3つの種類があり、部屋の用途に合わせて選ぶのがポイントです。
- 電球色(約3,000K)
オレンジ色がかった温かみのある光。リラックスしたいリビングや寝室、ダイニングにおすすめです。 - 温白色(約3,500K)
電球色と昼白色の中間の色。自然な色合いで、どんな部屋にも合わせやすいのが特徴です。 - 昼白色(約5,000K)
太陽の光に近い自然な白い光。キッチンや洗面所、子供の勉強スペースなど、作業をしたり、物の色を正確に見たい場所に向いています。
部屋の用途に合わせて光の色を選ぶことが、快適な空間づくりの鍵になります。
スイッチ・コンセント計画のポイント
照明計画とセットで考えたいのがスイッチの位置です。生活動線をイメージして、最適な場所に設置することが後悔しないための重要なポイントです。
- 部屋の出入り口に設置する
基本中の基本ですが、ドアを開けてすぐの場所にあるとスムーズです。 - 複数の場所からON/OFFできる「3路スイッチ」を活用する
廊下や階段、広いリビングなどで、両端から操作できると非常に便利です。 - ベッドサイドやソファの近くに設置する
就寝前やリラックスタイムに、わざわざ立ち上がらなくても照明を操作できます。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
【種類別】主要な照明器具の選び方
ここでは、注文住宅でよく使われる主要な照明器具の特徴と選び方を解説します。
ダウンライトの特徴と費用

天井に埋め込んで設置する小型の照明です。
- メリット
天井がフラットになり、空間がスッキリと広く見えるのが最大のメリットです。複数のライトを配置することで、部屋の明るさを調整しやすく、おしゃれな陰影も作れます。 - デメリット
一度設置すると位置の変更ができません。また、真下に強い光が落ちるため、配置によってはまぶしく感じたり、顔に影ができたりすることがあります。 - 費用
1台あたり1万円~2万円が目安です。
シーリングライトの特徴と費用
天井に直接取り付けるタイプの照明で、部屋全体を照らす主照明としてよく使われます。
- メリット
1台で部屋全体を均一に明るくできるため、コストパフォーマンスに優れています。照明器具の交換も自分で簡単にできます。 - デメリット
天井から出っ張るため、ダウンライトに比べると圧迫感が出ることがあります。空間がのっぺりと単調な印象になりがちです。 - 費用
1台あたり1.5万円~5万円が目安です。
ペンダントライト・スポットライトの特徴

空間のアクセントとして活躍する照明です。
- ペンダントライト
コードやチェーンで天井から吊り下げる照明です。デザインが豊富で、空間の主役になります。ダイニングテーブルの上やキッチンのカウンターに設置するのが人気です。 - スポットライト
特定の場所をピンポイントで照らす照明です。壁に飾った絵や観葉植物を照らしたり、壁に光を当てて間接照明のように使ったりと、空間にメリハリと奥行きを生み出します。
間接照明でおしゃれな空間を演出

光を壁や天井に反射させて、その柔らかな光で空間を照らす手法です。
- メリット
光源が直接目に入らないため、眩しさがなく、リラックスできる上質な空間を演出できます。ホテルライクで洗練された雰囲気を作りたい場合に最適です。 - デメリット
設置に工事が必要なため、他の照明に比べて費用が高くなる傾向があります。 - 主な種類
天井を照らす「コーブ照明」や、壁を照らす「コーニス照明」などがあります。テレビボードの裏やベッドのヘッドボードに仕込むのも人気です。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
【場所別】おすすめ照明プランと実例
部屋の用途によって最適な照明は異なります。ここでは場所別におすすめのプランを紹介します。
リビング・ダイニングの照明プラン

家族が最も長く過ごすLDKは、様々なシーンに対応できる「一室多灯」がおすすめです。
- おすすめの組み合わせ
- プランA:ダウンライト + ペンダントライト
全体をダウンライトですっきりと照らし、ダイニングテーブルの上にデザイン性の高いペンダントライトを配置する人気の組み合わせ。食事の時間が華やかになります。 - プランB:シーリングライト + 間接照明・フロアライト
普段はシーリングライトでしっかり明るさを確保し、夜のリラックスタイムは間接照明やフロアライトだけで過ごすなど、シーンに合わせて光を使い分けることができます。
- プランA:ダウンライト + ペンダントライト
キッチンの照明プラン

キッチンは「作業のしやすさ」と「全体の雰囲気」の両立がポイントです。
- 手元灯は必須
調理スペースには、手元をしっかり照らすダウンライトや手元灯(ライン照明など)を必ず設置しましょう。自分の影で手元が暗くなるのを防ぎ、安全に作業できます。 - 光の色
手元は食材の色が分かりやすい「昼白色」、ダイニングから見える部分は雰囲気を重視して「電球色」にするなど、使い分けるのも良いでしょう。
寝室・子供部屋の照明プラン
寝室

一日の疲れを癒す寝室は、リラックスできる光が重要です。
- 光の色と明るさ
温かみのある「電球色」がおすすめです。明るさを調整できる「調光機能」があると、就寝前の読書や常夜灯として使えて非常に便利です。 - 照明の種類
まぶしさを感じにくい間接照明や、壁を照らすブラケットライトが向いています。
子供部屋
子供の成長に合わせて使い方を変えられるように計画しましょう。
- 基本の照明
部屋全体をしっかり明るくできるシーリングライトが基本です。 - 学習用の明かり
勉強する際は、手元を照らすデスクライトを追加できるように、コンセントの位置を計画しておきましょう。
玄関・廊下・洗面所の照明プラン
玄関・廊下

家の第一印象を決める玄関は、温かく迎え入れる光を意識しましょう。
- 人感センサー付き照明
両手がふさがっていても自動で点灯するので非常に便利です。消し忘れも防げます。 - 足元灯
廊下に足元灯を設置すると、夜中にトイレに行く際も安全です。
洗面所

洗面所は、身だしなみを整える場所。顔色がきれいに見える照明を選びましょう。
- 光の色
メイクをするなら、自然光に近い「昼白色」がおすすめです。 - 設置場所
鏡の正面から顔を照らすと影ができにくく、顔色をしっかり確認できます。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
注文住宅の照明でよくある後悔ポイント
最後に、先輩たちが経験した「照明の失敗談」を知って、同じ後悔をしないように対策しましょう。
明るさが足りない・明るすぎる失敗
- 「リビングをダウンライトだけにしたら、思ったより暗かった…」
対策:部屋の広さに合ったルーメン数を確保し、必要な場所にはフロアライトなどを追加できるようコンセントを準備しておきましょう。 - 「寝室が明るすぎてリラックスできない…」
対策:寝室やリビングには、明るさを調整できる調光機能付きの照明を選ぶのがおすすめです。
スイッチの位置が不便な失敗
- 「リビングのスイッチが入口にしかなく、ソファから操作できなくて不便…」
対策:生活動線をしっかりシミュレーションし、ベッドサイドや廊下の両端など、複数の場所から操作できる「3路スイッチ」を検討しましょう。
掃除や電球交換が大変な失敗
- 「おしゃれなデザインの照明にしたけど、ホコリが溜まりやすく掃除が大変…」
対策:デザインだけでなく、メンテナンスのしやすさも考慮して照明器具を選びましょう。特に吹き抜けなど高所への設置は、電球交換の方法も事前に確認が必要です。
光の色が部屋の雰囲気に合わない失敗
- 「リビングをくつろげるように電球色にしたら、子供が勉強するには暗く感じた…」
対策:光の色を生活シーンに合わせて変えられる「調色機能」付きの照明を選ぶと、一つの部屋で「くつろぎ」と「作業」を両立できます。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
注文住宅の照明に関するQ&A
照明器具の施主支給は可能か?
A. 可能な場合が多いですが、事前の確認が必須です。
メリットは、コストを抑えられたり、好きなデザインを選べたりすることです。デメリットは、商品保証や工事保証の責任範囲が複雑になること、ハウスメーカーによっては対応不可・別途手数料がかかる場合があることです。必ず契約前に、施主支給が可能か、条件などを確認してください。
調光・調色機能は本当に必要か?
A. ライフスタイルによりますが、リビングや寝室にはあると非常に便利です。
調光機能(明るさ調整)は、夜に明るさを落としてリラックスしたい場合に重宝します。調色機能(光の色調整)は、日中は白い光で活動的に、夜は温かい光でくつろぐなど、生活シーンに合わせて雰囲気を変えたい方におすすめです。予算と、自分たちがどんな暮らしをしたいかを天秤にかけて検討しましょう。
おしゃれに見せる照明コーディネートのコツは?
A. 「一室多灯」と「陰影」を意識することです。
部屋全体を一つの照明で均一に照らすのではなく、複数の照明(ダウンライト、間接照明、スタンドライトなど)を組み合わせて、空間に明るい場所と暗い場所を作ると、奥行きと立体感が生まれておしゃれな雰囲気になります。壁や天井に光を当てるだけでも、空間はぐっと上質になります。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
まとめ
注文住宅の照明計画は、理想の暮らしを実現するための重要なステップです。後悔しないためには、以下のポイントを押さえることが大切です。
- 費用相場を把握し、メリハリのある予算を立てる
- 間取り確定後、生活動線をイメージしながら計画を進める
- 明るさ(ルーメン)と光の色(色温度)を部屋の用途に合わせて選ぶ
- 「一室多灯」を意識し、複数の照明を組み合わせて豊かな光の空間を作る
- スイッチの位置やメンテナンス性など、実際の暮らしを想像して決める
照明は、ただ部屋を明るくするだけの道具ではありません。家族が集う空間を温かく照らし、一人の時間を豊かにし、日々の暮らしを快適にしてくれるパートナーです。
この記事を参考に、ぜひご自身のライフスタイルに合った、こだわりの照明計画を立ててください。そして、ハウスメーカーや工務店の担当者としっかり話し合い、世界に一つだけの素敵な住まいを完成させましょう。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
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