「まるで昔ながらの古民家のような、温かみのある家に住みたい」
「でも、新築で建てるなら、現代の住宅ならではの快適さや性能も譲れない」
そんな想いを抱いていませんか?
この記事では、日本の伝統的な美しさと現代の暮らしやすさを両立した「古民家風の注文住宅」を新築するための情報を、専門家の視点から分かりやすく解説します。
この記事を読めば、憧れの古民家風住宅を実現するために知っておくべき費用相場、デザインのポイント、そして信頼できるハウスメーカー・工務店の選び方まで、すべてが分かります。あなただけの特別な家づくりを始めるための、最初の一歩を一緒に踏み出しましょう。
この記事の目次
魅力あふれる古民家風注文住宅の施工アイデア
まずは、古民家風の注文住宅がどのようなものか、具体的な施工アイデアを見ていきましょう。様々なテイスト例から、あなたの理想のイメージを膨らませてみてください。
【外観】焼き杉や塗り壁が美しい家
古民家風住宅の外観は、自然素材の風合いが最大の魅力です。黒く炭化させた焼き杉の板や、職人の手仕事が感じられる漆喰・珪藻土の塗り壁は、重厚感と落ち着きのある佇まいを演出します。
深い軒(のき)のある瓦屋根や、玄関周りにあしらわれた木製の格子も、日本の伝統的な家屋を思わせる象徴的なデザインです。これらの要素を組み合わせることで、周囲の風景に溶け込みながらも、凛とした存在感を放つおしゃれな外観が生まれます。
【内装】太い梁と無垢材が印象的なLDK
室内に一歩足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのが天井を走る太い梁(はり)や柱ではないでしょうか。これらは「見せ梁」と呼ばれ、構造材をあえて見せることで、古民家ならではの力強さとダイナミックな空間を演出します。
床には、素足に心地よい無垢材のフローリングを。壁には調湿効果も期待できる漆喰や珪藻土を用いることで、木の香りと清々しい空気に満たされた、心からリラックスできるリビング・ダイニングが完成します。
【和モダン】現代的な快適さと融合した家
「古民家風」といっても、昔ながらのデザインをそのまま再現するだけではありません。現代のライフスタイルに合わせて、モダンな要素を取り入れた「和モダン」スタイルも非常に人気があります。
例えば、リビングに大きな掃き出し窓を設けて開放感を高めたり、キッチンには機能的なシステムキッチンを導入したり。伝統的な素材感を大切にしながらも、シャープなラインのデザインや間接照明などを組み合わせることで、洗練されたおしゃれな空間が実現できます。
【平屋】ワンフロアで暮らす古民家風住宅
近年人気が高まっている平屋は、古民家風のデザインと非常に相性が良いスタイルです。ワンフロアで生活が完結するため動線がシンプルになり、家族とのコミュニケーションも取りやすくなります。
勾配天井を活かして梁を見せれば、平屋とは思えないほどの開放的な空間が生まれます。また、どの部屋からも庭の緑を身近に感じられる設計にしやすく、縁側やウッドデッキを設ければ、自然と一体になった豊かな暮らしを楽しめるでしょう。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
新築の費用相場と価格帯別の建築実例
憧れの古民家風住宅を建てる上で、最も気になるのが費用ではないでしょうか。ここでは、具体的な費用相場と、コストを賢く抑えるためのポイントを解説します。
注文住宅の坪単価の目安は60万円から
一般的な注文住宅の坪単価は60万円~100万円程度が目安ですが、古民家風の注文住宅は、使用する素材や工法によって費用が変動しやすいのが特徴です。
例えば、無垢材や漆喰などの自然素材をふんだんに使ったり、職人の手仕事が必要な造作建具などを多く取り入れたりすると、坪単価は80万円~120万円以上になることもあります。まずは、自分たちがどこにこだわり、どこでコストを調整するかを考えることが重要です。
価格帯別に見る建築実例 2000万円台
本体工事費2,000万円台で古民家風住宅を建てる場合、コストバランスを意識した家づくりがポイントになります。
- 延床面積を30坪前後に抑え、シンプルな間取りにする
- 床は無垢材、壁はビニールクロスなど、こだわりたい部分とコストを抑える部分を明確に分ける
- 梁や柱を見せるデザインは採用しつつ、建具は既製品を中心に選ぶ
このように工夫することで、予算内で十分に古民家風の雰囲気を楽しむ家を建てることが可能です。
価格帯別に見る建築実例 3000万円台
本体工事費3,000万円台になると、デザインや素材の自由度が格段にアップします。
- 床や壁にふんだんに自然素材を使用する
- 土間リビングやこだわりの造作キッチンを取り入れる
- 職人が手掛けたオリジナルの建具や欄間を設置する
このように、細部にまでこだわった本格的な古民家風住宅を実現しやすくなります。家族のライフスタイルや好みを反映させた、世界に一つだけの家づくりが楽しめるでしょう。
建築費用を左右する要因とコストダウンのコツ
建築費用は様々な要因で変動します。コストを賢く抑えるためのコツを知っておきましょう。
- 建物の形状をシンプルに
凹凸の多い複雑な形の家は、材料費や工事費が高くなります。できるだけ正方形や長方形に近いシンプルな総二階建てにすると、コストを抑えられます。 - 建材や設備のグレードを調整する
すべての素材を最高級にする必要はありません。「リビングの床だけは無垢材に」「キッチンは標準グレードで」など、こだわりたい部分に予算を集中させるのが賢い方法です。 - 間仕切りを減らす
壁やドアが少なければ、その分の材料費や工事費を削減できます。LDKを一体化したり、オープンな間取りにしたりするのも一つの手です。 - 補助金制度を活用する
長期優良住宅やZEH(ゼッチ)など、省エネ性能の高い住宅を建てることで国や自治体から補助金を受けられる場合があります。依頼先のハウスメーカーや工務店に相談してみましょう。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
古民家風デザインを構成する5つの要素
「古民家風」の独特な雰囲気は、いくつかの特徴的なデザイン要素を組み合わせることで生まれます。ここでは、その代表的な5つの要素をご紹介します。
外観 塗り壁・焼き杉・瓦屋根・格子
家の第一印象を決める外観には、日本の伝統的な素材や意匠を取り入れましょう。
- 塗り壁
漆喰や珪藻土を使った塗り壁は、独特の質感と温かみがあります。職人の手仕事によるコテ跡が、味わい深い表情を生み出します。 - 焼き杉
杉板の表面を焼いて炭化させた外壁材。耐久性が高く、黒い独特の風合いが重厚感を演出します。 - 瓦屋根
日本の伝統的な屋根材。いぶし瓦や釉薬瓦など種類も様々で、深い陰影が美しい屋根のラインを作り出します。 - 格子
玄関ドアの横や窓に木製の格子を取り入れると、外観のアクセントになり、プライバシーを守りながら光や風を通すことができます。
内装 見せ梁・無垢材の床・漆喰の壁
内装は、自然素材をふんだんに使うことで、心地よく落ち着いた空間になります。
- 見せ梁・柱
古民家の骨太な構造美を表現する重要な要素。天井が高く見え、空間にダイナミックな迫力が生まれます。 - 無垢材の床
杉、ヒノキ、パイン、オークなど、樹種によって色味や質感が異なります。経年変化によって味わいが増していくのも魅力です。 - 漆喰・珪藻土の壁
ビニールクロスにはない、しっとりとした質感が特徴。調湿性や消臭効果も期待でき、室内の空気を快適に保ちます。
間取り 土間・縁側・吹き抜けリビング
古民家ならではの間取りを取り入れることで、暮らしに豊かさが生まれます。
- 土間
玄関から室内へと続く土間スペースは、現代の暮らしでも大活躍。趣味の自転車を置いたり、DIYの作業場にしたり、ゲストを迎える空間にしたりと多目的に使えます。 - 縁側
庭と室内をつなぐ中間領域。日向ぼっこをしたり、お茶を飲んだり、自然を身近に感じる暮らしが楽しめます。ウッドデッキで代用するのも人気です。 - 吹き抜けリビング
リビングの上部を吹き抜けにすることで、開放感が格段にアップします。見せ梁との相性も抜群で、家族がどこにいても気配を感じられる空間になります。
建具 引き戸・障子・欄間
空間を仕切る建具にもこだわることで、より本格的な雰囲気を演出できます。
- 引き戸
開き戸に比べてスペースを取らず、空間を柔軟に仕切ることができます。無垢材の板戸や、ガラスをはめ込んだデザインなど様々です。 - 障子・襖
和室だけでなく、リビングの一角などに用いるのもおすすめです。柔らかい光を取り込み、空間に落ち着きを与えます。 - 欄間(らんま)
天井と鴨居(かもい)の間にある装飾的な建具。採光や通風の役割も果たし、空間のアクセントになります。
インテリア 照明・アンティーク家具・建具
最後の仕上げはインテリアです。照明や家具選びで、空間の完成度が大きく変わります。
- 照明
温かみのある電球色の間接照明やペンダントライトがおすすめです。和紙を使った照明器具や、レトロなデザインのランプシェードも雰囲気にマッチします。 - アンティーク家具
古い時代箪笥やテーブル、椅子などを取り入れると、空間に深みと物語が生まれます。新築の家の中に、時を重ねた家具があることで、より愛着のわく空間になります。
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暮らしを豊かにする古民家風の間取り例
ここでは、古民家風のデザインを活かしながら、現代の暮らしをより豊かにする間取りのアイデアを4つご紹介します。
家族が集う吹き抜けリビングの間取り
リビングを吹き抜けにし、ダイナミックな見せ梁を設ける間取りは、古民家風住宅の王道です。高い天井がもたらす開放感と、木の温もりが家族を優しく包み込みます。2階にいてもリビングの気配が感じられ、自然と家族のコミュニケーションが生まれるでしょう。
多目的に使える土間のある間取り
玄関からリビングやキッチンへとつながる土間は、暮らしの可能性を広げてくれるスペースです。雨の日の子供の遊び場、アウトドア用品の収納兼メンテナンス場所、ペットとの暮らしのスペースなど、ライフスタイルに合わせて自由に使えるのが魅力です。
庭とつながる縁側・ウッドデッキの間取り
リビングの掃き出し窓の外に縁側やウッドデッキを設ければ、室内と庭がゆるやかにつながります。天気の良い日には窓を開け放ち、セカンドリビングとして食事やお茶を楽しんだり、子供やペットがのびのびと遊んだりできます。四季の移ろいを身近に感じられる、豊かな暮らしが実現します。
家事動線を考えた回遊性のある間取り
キッチンを中心に、パントリー、洗面脱衣室、ファミリークローゼットなどをぐるりと回れる「回遊動線」を取り入れると、家事効率が格段にアップします。デザイン性だけでなく、日々の暮らしやすさにも配慮することで、長く快適に住み続けられる家になります。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
古民家風住宅を新築するメリット・デメリット
最後に、古民家風住宅を新築するメリットと、知っておくべきデメリットを整理しておきましょう。
メリット デザイン性・経年美・落ち着き
- 流行に左右されないデザイン性
日本の伝統美に基づいたデザインは、時が経っても色褪せることがありません。長く住むほどに愛着が深まる家になります。 - 自然素材がもたらす経年美
無垢材の床や柱は、年月と共に色味が深まり、傷さえも味わいになります。家族の歴史と共に家が美しく育っていく楽しみがあります。 - 心安らぐ落ち着いた空間
木の香りや漆喰の壁がもたらす清々しい空気感は、日々の疲れを癒してくれます。心からリラックスできる、安らぎの空間が手に入ります。
デメリット 費用・工期・対応会社の限定
- 建築費用が高くなる傾向
自然素材の使用や職人の手仕事が増えるため、一般的な住宅に比べてコストが上がりやすくなります。 - 工期が長くなる場合がある
複雑な加工や手作業が多い場合、工期が通常より長くなることがあります。 - 対応できる会社が限られる
古民家風住宅の建築には専門的な知識と技術が必要です。そのため、どのハウスメーカーや工務店でも建てられるわけではない点に注意が必要です。
現代住宅としての断熱性・耐震性の確保
「古民家風の家は、冬は寒くて夏は暑いのでは?」「地震に弱いのでは?」と心配される方もいるかもしれません。
しかし、ご安心ください。現在の建築基準法では、新築住宅には高い断熱性能と耐震性能が求められます。古民家風の注文住宅でも、最新の断熱材や高気密サッシを使用し、耐震等級3(最高等級)を取得することは十分に可能です。
むしろ、深い軒は夏の日差しを遮り、無垢材や漆喰は湿度を調整してくれるなど、日本の気候風土に適した伝統的な知恵と、現代の技術を組み合わせることで、一年中快適で安全な住まいを実現できるのです。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
まとめ
古民家風の注文住宅は、日本の伝統的な美しさと、現代の暮らしやすさを両立できる、非常に魅力的な選択肢です。
- デザインの魅力: 焼き杉の外観、見せ梁のある内装、土間や縁側のある間取りなど、心安らぐ要素が満載です。
- 費用の考え方: 坪単価は60万円~120万円と幅がありますが、予算に応じて素材やデザインを工夫できます。
この記事で紹介した情報を参考に、まずは気になる会社の資料請求をしたり、施工事例をたくさん見たりすることから始めてみてください。あなたの理想とする「古民家風の家」が、きっと見つかるはずです。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
家を建てるならロゴスホーム

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