2024.04.02

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使いやすいキッチンのレイアウト・配置のポイントとは?間取りごとのコツや費用相場も

毎日使うキッチンのレイアウトは、住まいの快適性に大きく影響します。
スムーズに調理や配膳、片付けができるキッチンにするにはどんなレイアウトにすべきか、新築やリフォームの間取り計画では悩むところですよね。
今回は、キッチンのレイアウトのコツを6つのタイプ別に詳しく解説します。
機能的なレイアウトに欠かせない”ワークトライアングル”や、間取り別の費用相場についても紹介しますので、ぜひ理想の家づくりの参考にしてください。

《キッチンの主な間取りタイプ別》レイアウトのコツ

キッチンの間取りは、主に次の6つのタイプに分けられます。

  1. 壁付けI型キッチン
  2. L型キッチン
  3. ペニンシュラ型キッチン
  4. アイランド型キッチン
  5. 対面Ⅱ型(2列型)キッチン
  6. U型(コの字型)キッチン

それぞれのタイプの特徴や、使いやすさをアップさせるコツを紹介します。

1:壁付けI型キッチン

壁付けI型キッチンは、シンク・調理台・コンロが壁に沿って横並びになったタイプです。

メリット デメリット
・省スペースで設置できる
・動線が短い
・リビング・ダイニングを広く使える
・複数人で使うと動きにくい
・調理家電を置くスペースが少ない
・リビングからキッチンが見えやすい
費用の相場 70万~100万円程度

壁付けI型は省スペースで設置できますが、横移動が多く、複数人での作業は動線がかぶりやすくなります。
熱い鍋を持って移動すると危険なので、コンロとシンクの距離が遠くならないよう配置しましょう。
調理家電を置く場所が少ないため、向かい側にキャビネットカウンターなどを設けると作業しやすくなります。

2:L型キッチン

L型キッチンは、コンロとシンクが直角に向かい合って「L」字の形をしたキッチンです。
壁付け式・対面式のどちらでも設置できて、さまざまな間取りに合わせられます。

メリット デメリット
・作業スペースを広く取れる
・動線がスムーズで動きやすい
・収納量が多い
・コーナー部分がデッドスペースになる
・広いスペースが必要
・I型より費用が高い
費用の相場 90万~150万円程度

L型キッチンは、シンク・調理台・コンロが自動的に三角形に配置されるため、効率的に動けるのが特長です。
奥行きがあるコーナー部分はデッドスペースになりがちなので、電子レンジやホームベーカリーなど、かさばる調理家電を置くスペースにして有効活用しましょう。

3:ペニンシュラ型キッチン

ペニンシュラ型キッチンとは、キッチン本体の片端が壁に接しているタイプです。

メリット デメリット
・家族とコミュニケーションを取りやすい
・開放感がある
・省スペースで設置できる
・収納量が少ない
・においや音が広がりやすい
・油はね対策が必要
費用の相場 70万~100万円程度

ペニンシュラ型は、リビング・ダイニングに向かって作業するため、家族とのコミュニケーションが取りやすいのが特長です。
対面式のレイアウトの中では、最もコンパクトに設置できます。
ただ、コンロ前方は油で汚れやすくなるので、ガードを立てるなどの対策をしておくのがおすすめです。
開放感を優先して吊り戸棚を設置しない場合は、収納量が少なくなります。
背面にキャビネットなどを設けると、収納スペースを確保できるでしょう。

ペニンシュラ型キッチンの特徴ついて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください!
ペニンシュラキッチンとは?特徴や魅力、後悔しない選び方を解説

4:アイランド型キッチン

アイランド型キッチンは、壁から離れて島のように独立したタイプです。
キッチンをぐるりと回遊できるので、あらゆる方向からアクセスしやすく、開放感のある空間に仕上がります。

メリット デメリット
・開放感がある
・回遊性がありアクセスしやすい
・複数人で使いやすい
・広いスペースが必要
・周りからキッチンの様子が見えやすい
・設置費用が高い
費用の相場 100万~300万円程度

壁に接しないアイランド型は、動きやすく複数人でも同時に作業しやすい一方で、広いスペースを要します。
周りからキッチンの様子がよく見えるため、手入れや片付けに神経を遣うかもしれません。
こまめに調理器具や食器をしまえるよう、背面収納を設けるとすっきりした状態を維持できるでしょう。
キッチン本体の4面すべてに化粧パネルを付けるため、費用は高くなります。

5:対面Ⅱ型(2列型)キッチン

対面Ⅱ型(2列型)は、キッチンカウンターを並列に配置するタイプです。
1列は壁側、もう1列はリビング・ダイニング側に向かい合って並べ、シンクとコンロを分けて設置します。

メリット デメリット
・収納・作業スペースが広い
・複数人で使いやすい
・動線が短い
・床が汚れやすい
・振り返る動作が増える
・設置費用が高い
費用の相場 150万~300万円程度

冷蔵庫・シンク・コンロの位置が三角形になるので効率的に動きやすく、複数人でも快適に作業できる点がメリットです。
作業スペースが広く収納量も多いので、存分に料理を楽しめるでしょう。
一方で、対面Ⅱ型はシンクとコンロの間に通路を挟むため、鍋などを運ぶときに床に水やこぼれて汚れやすくなります。
また、Ⅰ型キッチンと比べると設置費用は高めです。

6:U型(コの字型)キッチン

U型(コの字型)キッチンは、上から見たとき「コ」の字型に設置されたタイプです。
3列それぞれに、シンク・調理台・コンロが設置されます。

メリット デメリット
・動線が短い
・収納・作業スペースが広い
・自由にアレンジしやすい
・広いスペースが必要
・コーナー部分がデッドスペースになる
・設置費用が高い
費用の相場 150万~300万円程度

U型(コの字型)は、大きく移動しなくても向きを変えるだけで広い範囲に手が届くので、効率的に作業できます。
シンクを2か所に設けたり一部を家事コーナーにしたりと、アレンジしやすいのも特長のひとつです。
ただ、一方向からしか出入りできないため、間取りによっては複数人で作業しにくいでしょう。
U型キッチンはワークトップの面積や収納が多い分、費用が高くなります。

使いやすいキッチンの基本は”ワークトライアングル”

使いやすいキッチンをつくるには”ワークトライアングル”を取り入れましょう。
”ワークトライアングル”とは、冷蔵庫・シンク・コンロの3つを結ぶ動線のこと。
3つを結ぶ動線の合計が360〜660cm(3.6~6.6m)で、正三角形に近いほど効率よく動けるという考え方です。

具体的には、次のような配置が理想的です。

シンクとコンロの距離 120〜180cm
コンロと冷蔵庫の距離 120〜270cm
冷蔵庫とシンクの距離 120〜210cm

※I型は横移動に限られるので、3辺の合計は270~360cm程度が目安

調理するときは冷蔵庫・シンク・コンロの行き来を繰り返すため、この距離がバランスよく取れていると、ムダな動きを減らせます。
3つの距離が近すぎても、ゆとりがなくなり動きにくくなるので、程よい距離を確保しましょう。

使いやすいキッチンのレイアウト・配置のポイントは?

キッチンを使いやすくするには、調理や配膳、片付けで使う物も、バランスよく配置しましょう。
気を付けたいポイントは、次の5つです。

  1. 冷蔵庫の位置
  2. 収納(食器棚)などの収納スペースの配置
  3. ゴミ箱の置き場所
  4. コンセントの位置・数
  5. ダイニングテーブルの位置

順に見ていきましょう。

1:冷蔵庫の位置

冷蔵庫は、キッチンの入り口に置くのがおすすめです。
家族が飲み物を出し入れするときや買ってきた物を冷蔵庫にしまうときに、キッチンの手前に冷蔵庫があれば短い動線で済みます。
また、冷蔵庫の配置を考える際は、扉の大きさや開く方向にも配慮が必要です。
扉を全開にできない、回り込まないと庫内がのぞけないといった事態にならないよう、壁や収納棚との距離に注意しましょう。
生活感を出したくない場合には、キッチンの死角やパントリーの中に置く方法もあります。
冷蔵庫を隠すときは、周辺に適切な放熱スペースを確保して、正常な稼働を妨げないよう注意しましょう。

2:収納(食器棚)などの収納スペースの配置

食器棚は、コンロとシンクもしくは食洗機の中間付近に置くのがおすすめです。
食器棚を使うのは、料理の盛り付け・配膳、洗った後の片付けの場面なので、コンロやシンク近くにあれば大きく移動せずに食器を出し入れできます。
よく使う物は取りやすい高さに、あまり使わない物は吊り戸棚の中や低い場所に収納するなど、使用頻度も考慮して位置や高さを検討しましょう。
また「炊飯器の近くに茶碗」「コーヒーメーカーの近くにカップ」など、関連性のある物を近くに配置すると、使いやすさがアップします。

3:ゴミ箱の置き場所

ゴミ箱は、調理しながらゴミを捨てられる場所を選びましょう。
あらかじめゴミ箱のサイズを測っておき、キッチン内部に入るよう計画すると、移動の邪魔になったり外観が悪くなったりしません。
ゴミ箱の設置場所におすすめなのは、次の3つです。

  • ・シンクの下
  • ・背面収納の一部
  • ・パントリーの中

燃えるゴミだけをキッチン内に設けて、資源ゴミや燃えないゴミなどの使用頻度が低いゴミ箱をパントリーに収納する方法もあります。

4:コンセントの位置・数

コンセントを配置する場所は、使用する調理家電の置き場所やサイズをもとに計画しましょう。
家電のサイズを把握してから置く場所を決めておかないと、コンセントが家電の裏に隠れてしまったり、コードが届かなかったりする可能性もあります。

コンセントの数は、最低でも日常的に使う家電の分は用意しましょう。
引き渡し後のコンセント設置工事は費用がかさむので、十分にシミュレーションして決めるのがおすすめです。

5:ダイニングテーブルの位置

ダイニングテーブルの配置パターンは、次の3つです。

  • ・キッチンと垂直
  • ・キッチンと平行
  • ・キッチンに横付け

キッチンと垂直に置くと、背を向けて座ることがないので、家族とコミュニケーションを取りやすくなるでしょう。
幅の広いテーブルを置く場合は、キッチンと平行に置くとすっきりとした印象になります。
横付けの配置は、配膳や片付けをするときに横移動だけで完了するため、動線を短くできて機能的です。

キッチンのレイアウトやダイニングの広さに合わせて、スムーズな動線が確保できる場所に配置しましょう。

ダイニングテーブルのレイアウトについては、こちらの記事もおすすめです!
【実例集あり!】家事動線のメイン!ダイニング・キッチンの配置パターン

家づくりのご相談は”ロゴスホーム”へ

ロゴスホームは、高品質にこだわった自由設計の注文住宅を、適正価格で提供するハウスメーカーです。
キッチンのレイアウトは、住まいづくりの中でも重要な要素のひとつ。
お客様のお好みに合わせてカスタマイズしたキッチンも提案できますので。
カスタマイズしたキッチンをご覧いただけるモデルハウスへ、ぜひご来場ください。
公開中のモデルハウス情報

キッチンのレイアウトや住まいに関するお問い合わせは、こちらからお気軽にどうぞ。
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まとめ

キッチンのレイアウトには、壁付けI型・L型・ペニンシュラ型・アイランド型などの種類があります。
レイアウトを検討する際は、冷蔵庫・シンク・コンロの3つの距離が合わせて360〜660cmになるよう”ワークトライアングル”を意識しましょう。
家族とのコミュニケーションや作業スペースの広さなど、何を重視したいのか優先順位を決めたうえで検討するのがおすすめです。

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ロゴスホームのスタッフです

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