2024.04.02

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キッチン床下収納の活用法とは?

住まいを考えるのに、重要な収納。
床下収納は、モノが多くなりがちなキッチンで効率的に収納を確保できる便利な設備です。
ただし、デメリットや収納しない方が良いアイテムもあるため、注意も必要。

この記事では、キッチンの床下収納について、メリットやデメリット、活用しやすくするアイデアをご紹介します。
床下収納の特性や注意点を把握して、有効活用しましょう。

キッチンの床下収納とは?

床下収納とは、キッチンなどの床下を収納スペースとして活用する仕組みです。
床下を定期点検するための点検口を、収納量を確保したいキッチンスペースに収納庫として設置するケースが多いです。設置数の多い45㎝四方のボックスでは、およそ80Lの容量を収納できます。
開閉方法にも「蓋」「ドア」「スライド」といったいくつかのタイプがあり、キッチンの広さや使い勝手に合わせて選べます。

もちろん、キッチン以外に床下収納を設けることも可能です。
例えば、小上がりの畳コーナーを造作し段差を活かしてつくる床下収納も、有効な空間利用です。同様の用途で置き型タイプの床下収納ユニットも、設備メーカーから販売されています。

いずれもデッドスペースになりやすい床下を活用して収納量を増やすアイデアです。

キッチン床下収納のメリットは何?

まずは、キッチンに設置される床下収納のメリットを4つご紹介します。

メリット1:空間がスッキリする

キッチン床下収納の最大のメリットは、空間をスッキリみせられることです。
床下に収納スペースを確保することで、動線や視線を妨げることなくスッキリと整理ができます。
面積が限られていながら、モノが多くなりがちなキッチンに有効な収納方法といえます。

メリット2:小さなコストで収納場所を増やせる

小さなコストで収納場所を増やせる点も大きなメリットです。
なぜなら、床面積が増えると建築コストが大きくかかるため。建材費用が高騰している近年は、いかにコンパクトな家で快適さを実現するかが話題になっています。
床下収納は、設置しても床面積が増えません。床下を活用するため、比較的低コストで収納スペースを増やせます。

メリット3:床下点検口と兼ねられる

床下点検口と兼ねられることも、利点の一つです。
長期優良住宅の場合は、定期的に床下に潜って点検するための点検口の設置が義務付けられています。
床下収納と点検口を兼ねることで、基準を満たしながら収納量を増やせます。

メリット4:色々なタイプを選べる

様々なタイプの床下収納を選べる点もメリットのひとつです。
たとえば、一般的な45㎝四方のボックス型以外にも、開口幅が60cm・90cm・120cmといった大型のタイプがあります。
さらに、連結した3つ(2つ)のボックスが前後にスライドしてより多く収納できる「スライドタイプ」や、2階にも設置できる「浅型タイプ」などの選択肢も。
使い方や家の面積に応じて選択できます。

キッチン床下収納のデメリットはある?

デッドスペースを有効に活用できる床下収納にも、いくつかのデメリットがあります。
続いて、キッチンに設置される床下収納のデメリットを4つご紹介しましょう。

デメリット1:出し入れしにくい

床下に収納されているため、出し入れの際にはしゃがみ込む必要があります。
頻繁に使用するアイテムや重い物の収納には不向きです。
また、扉の開閉の際に指をはさむ恐れもあるので、注意しましょう。

デメリット2:床に枠の段差ができる

床下収納を設置すると、床面に収納の枠ができるため、数ミリの段差が生じます。
少しの段差ですが、キャスターを移動させるときや掃除のときに、邪魔に感じることも。
グリップにつまづいてしまう心配があるご年配の家族がいる場合は、キッチンマットを敷くといった対策をおすすめします。

デメリット3:湿気が溜まりやすい

床下は、湿気がこもりやすい傾向があります。特に、キッチンの床下は水道管が近いことから湿度が高くなりやすい場所。
暑い時期や湿気の多い環境ではカビや臭いの発生の原因となります。

ボックス自体に通気口を設けられるタイプや、収納ボックスを取り外してお掃除できるタイプの商品もあります。
湿気が気になる方は、収納庫内に除湿剤を入れておいたり、新聞紙を敷いておいたりする対策も有効でしょう。

あらかじめ収納する物を限定し、湿気や臭いをこもらせない対策をおこないましょう。

デメリット4:隙間から空気・熱が逃げやすい

床下収納は、枠の周囲に少しの隙間ができる場合があり、室内の空気や熱が逃げることがあります。冷暖房効果が下がり、エネルギー効率の低下につながります。
高気密・高断熱住宅を建てるなら、蓋の裏に断熱材のある専用商品を選びましょう。床下の冷気や隙間風が侵入しにくい構造です。

床下収納に入れてはいけないものはある?

床下収納は、なんでも入れてよいというものではありません。
出し入れのしにくさや、温度湿度管理の点から、保管に向いているものとそうでないものがあります。
床下収納に入れない方が良いものを4つ挙げていきます。

1:腐りやすいもの

床下収納に入れない方が良いものの1つは、腐りやすいものです。
床下収納は密閉された箱状で、地下空間のような常に冷たい状況ではありません。腐りやすい食材や生鮮品などは収納しないようにしましょう。
食材なら、長期保存ができる防災用の非常食や、未開封のペットボトル・缶・瓶など、温度変化の影響のないものを保存してください。

2:重いもの

重いものも床下収納には適していません。出し入れの際に身体に負担がかかります。
収納するなら、軽いティッシュやキッチンペーパーのストック類、ふきんや雑巾といった軽量の生活雑貨がおすすめです。

3:使用頻度が高いもの

使用頻度が高いものも、床下収納には適しません。しゃがんで出し入れする床下収納に、よく使う物を入れると面倒に感じるでしょう。使用頻度の高いアイテムは、すぐに開閉できる引き出しなどが適しています。
季節物の食器や、卓上ガスコンロといった、使用頻度が低くかさばるものを保管するのが便利です。

4:賞味・消費期限が短いもの

賞味期限や消費期限が短いものも、床下収納にしまうのは避けましょう。
目に触れる機会が少ないため、入れっぱなしで忘れてしまうことがあります。

また、自家製の梅干しやぬか漬けといった昔は床下に保存されていた食材も、避けたほうが無難です。近年の住宅は古い構造の床下のように通気されておらず気密性が高いため、保存食品でも腐る可能性があります。
食材は未開封のものをしまうようにしてください。

何倍も便利になる床下収納の活用アイデアをご紹介

出し入れのしにくさから敬遠してしまいがちですが、使い方次第で便利に収納・保管ができる床下収納。
100円ショップなどのアイテムを活用したアイデアを紹介します。

アイデア1:ファイルボックスを使う

ファイルボックスを床下収納に活用することで、ストック品を種類別に仕分けられます。
例えば、缶詰類をファイルボックスで保管すると、上から見てもラベルが見え、転がらずにしまえますよ。
ファイルボックスは、スリムタイプ・ワイドタイプ・ストックタイプなど広いラインナップになっているメーカーも多いですよね。床下収納のサイズに合わせて組み合わせ、統一感を出しやすいのも魅力です。

アイデア2:取手付きのケースを使う

取手付きのケースを床下収納に使用すると、出し入れがしやすくなります。大きなケースにひとまとめにしておいて、使う時にケースごと取り出せるようにしてみてください。
収納物が見やすくなり、整頓するときの面倒も軽減されます。

アイデア3:つっぱり棒で仕切る

つっぱり棒を使用して床下収納内を仕切ることで、スペースを効率的に活用することができます。仕切りの幅を変更しやすいので、保管物の大きさに合わせられます。
また、高さを調整できる点も、つっぱり棒の利点。2本の突っ張り棒を橋渡しに収納ケースを乗せるように収納すれば、深さのある床下収納でも出し入れしやすくできます。

アイデア4:ラベリングする

収納物にラベリングをしておくと、上から覗いても、何がしまってあるか一目瞭然です。
洗剤などボトルタイプのストック品は、蓋にラベルを貼っておきましょう。食材であれば、消費・賞味期限をラベリングしておくと便利です。

家づくりのご相談は”ロゴスホーム”へ

キッチンのまわりは、収納すべきものが散在しがちですよね。面積や建築コストを増やさずに、収納力の高い住まいを実現したいときは、わたしたちロゴスホームにご相談ください。
ご紹介した床下収納はもちろん、キッチンまわりの収納アイデアをご提案します。

ロゴスホームでは、世界で1邸のオーダーメイドの住宅を設計・提案しています。
限られた敷地に建てる狭小住宅でも、ご家族に合わせた快適な間取りを叶えてきました。

モデルハウスではいくつものキッチンや収納に触れ、使い勝手を体感いただけます。
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床下収納や住まいに関するお問い合わせは、こちらからお気軽にどうぞ。
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まとめ

床下収納は、床面積の増加を気にせず、キッチンの収納量をアップさせられる便利な設備です。

・空間がすっきりする
・小さなコストで収納場所を増やせる
・床下点検口と兼ねられる
・色々なタイプを選べる
といった、多くのメリットが魅力です。

一方、デメリットや収納に向かないアイテムもあるため注意しましょう。

本記事でご紹介したようなアイデアを試して、床下収納を有効活用してくださいね。
ごちゃつきやすいキッチンをスッキリ広々と使っていただけますよ。

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この記事を書いた人

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ロゴスホームのスタッフです

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