2023.05.09

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注文住宅で後悔しないために知っておくべき24のポイント

この記事の目次

「間取り」に関する注文住宅の後悔ポイント

屋根裏部屋が使いづらい

屋根裏部屋は一見、たくさん収納ができると思いがち。しかし、細いはしごを昇り降りして荷物を上げ下ろしするのはかなり大変です。上げたのはいいものの、下ろすのが面倒で結局屋根裏に長い間荷物が置きっぱなし…という方も。

また、屋根裏部屋は意外なほど暑いので、夏は荷物の上げ下ろしで暑さに参ってしまうこともあります。どうしても屋根裏に部屋や収納をつくりたい場合は、しっかりとした階段を設けたり、空気の入れ替えができるように工夫したりしましょう。

リビングにワークスペースをつくったが集中できない…

リビングの一部をワークスペースに活用したいという方もいると思います。在宅ワークが増えていることもあり需要がある間取りですが、実は、家族の生活音がうるさくて集中できない…と後悔される方も多いのです。

また、ワークスペースをつくるためにリビングを広くしたせいで、冷暖房が効きにくく光熱費が高額になってしまう場合もあります。

ただしデメリットばかりではなく、リビングにワークスペースをつくるのはメリットも多数。例えば、子どもが小さいうちは見守りながら仕事ができるので安心です。家族の介護と仕事を両立したい方にもおすすめ。また、仕事の合間に料理や洗濯などの家事をしたい方も、リビングからの動線のほうが近いため便利です。

後悔ポイントを払しょくするには、集中できる空間をどのようにつくるかが重要。なるべく壁際に配置する・間仕切りを置くなどの工夫をしてみましょう。

小上がり和室の高さが微妙

小上がり和室とは、床に高さを設けている和室のこと。リビングの一角につくられるのが一般的です。

畳の空間があると意外と便利で、ほっとひと息入れたりちょっとしたお昼寝もできます。洗濯物をたたんだり子どもを遊ばせたりするスペースとしても便利。小上がりにすることで段差に椅子感覚で座ったり、引き出し付けて収納としても活用できます。段差があるため、リビングのゴミが和室に入り込むこともありません。

い草の香りでリラックスもできる空間として注目の小上がり和室ですが、高さが適切でないと後悔する原因に。小上がり和室の適切な高さは20~40cmほどで、段差が低いとつまずいてしまい危険ですし、これ以上高いと上りにくくなり、子どもが落ちてケガをする可能性もあります。

洗面所と脱衣所の仕切りをつくらなかった

間仕切りをつくるとスペースが狭くなってしまうので、洗面所と脱衣所は間仕切りなしの間取りにする方も多くいらっしゃいます。しかし、実際に暮らしてみると誰かが入浴している時に洗面所を使いにくい…、と後悔されている方も多数。特に女の子がいるご家庭では、年頃になると仕切りがないことがより不便に感じてしまいます。

間仕切りをつくってさらにタオルや着替えなどの収納スペースを確保しておくと、物がごちゃごちゃするのを防ぐことができ、来客時に手洗いをしてもらう際にも恥ずかしくありません。

間仕切りをつくる際には、着替える際に窮屈さを感じない広さがあるか・洗濯物を運んだりする際の動線が確保できているかも加味しましょう。

室内干しするのでベランダはいらなかった

洗濯物を干したりちょっとしたリラックススペース・趣味のスペースになったりするのではないかと、なんとなくベランダをつくってしまうと後悔する原因に。

というのも、ベランダは屋外なので掃除の手間がかかります。砂埃や水垢の掃除はもちろん、虫の死骸が転がっていることもあるので、その片づけは苦手な方にはかなりストレス。

空き巣の侵入口にならないように防犯対策も必要ですし、雨漏り防止のための防水工事や修繕費用などもかかります。

「洗濯物は室内干しするから結局ベランダは使わず、手間やお金だけがかかってしまった…」ということにならないよう、なぜベランダが必要なのかしっかり考えたうえでつくりましょう。

ベランダのメリットとしては、布団を日光で干せるという点。布団を定期的に干したい方にとって、ベランダは必要なスペースになります。手すりをつくっておくと布団用の洗濯ばさみで固定がしやすくなるので便利です。

また、大きな窓があると換気がしやすく、2階に大きな家電を置く予定がある場合には搬入口としても使えます。1階の日射を防ぐ屋根がわりにすることで、冷房効率アップも可能です。

このようなメリット・デメリット、そして目的を考えたうえで、ベランダをつくるのか・どこに配置するのかを家族で相談しましょう。

玄関が思ったより狭かった

家族で暮らすのであれば、玄関の広さは最低でも3畳は必要です。ただし、これはあくまで複数人で靴の脱ぎ履きができるという広さ。玄関は子どものおもちゃやベビーカー、雨具、掃除用具などなど色々な物の置き場になるため、余裕を持っておかないと「いざ暮らし始めたら全然スペースがない」という後悔につながりがちです。

靴が多い・趣味に使う道具も置いておきたいとなれば、さらに収納スペースが必要になります。 玄関をどう使いたいのか、何を置いておきたいかを具体的に考えて広さや収納を検討しましょう。シューズボックス以外に、シューズインクローゼットや土間収納といった玄関収納の方法がありますので、置きたい物が多い場合はそれらも検討してみてください。

「動線」に関する注文住宅の後悔ポイント

勝手口をつけたが結局使わなくなってしまった

勝手口はキッチンと外へのアクセスがしやすくなるため、買い物してきた食材を運び込んだりゴミ捨てをしたりする際に便利。勝手口近くに一時的にゴミの保管場所をつくれば屋内に臭いが広がるのを防止でき、熱やにおいがこもりがちなキッチンの換気口としても役立つでしょう。

デメリットとしては、まず防犯面。勝手口は家の裏側にあるため、空き巣などの侵入経路・脱出経路になってしまう場合があります。

ふたつめは、家の中の温度への影響。外気温は窓や扉を通じて家の中に入るため、大きな勝手口があると夏の熱気・冬の冷気の入り口になってしまいます。

壁が一面使えなくなるのもデメリット。勝手口がある面には、家電や棚などが置くことができないので、キッチンのスペースを圧迫してしまいます。

家族の人数が多くてゴミの量が多い場合や、庭で家庭菜園をしたりバーベキューをするのでキッチンとの動線を確保したい、といった方は勝手口があると便利。家族のライフスタイルに勝手口が必要かを考えておかないと、結局開かずの扉になってしまうこともあります。

トイレをリビングとつなげたら便利だと思ったが…

トイレをリビングに設置する、いわゆる「廊下レス」という間取りを取り入れる家も増えてきました。動線が短くなるので便利ですが、後悔される方も少なくありません。

リビングやトイレ、お風呂を近くに配置すると、小さいお子さんがいらっしゃるご家庭ではすぐにトイレへ誘導できるのでトイレトレーニングの時期に便利。また、足腰が弱いお年寄りなども移動距離が短く安心です。廊下がないため、寒さ・暑さといった温度差のストレスが少ないのもメリットでしょう。壁が少ない分、リビングの空間も広く確保しやすくなります。

では後悔のポイントはどこかというと、「音」と「ニオイ」。トイレを使用中の音は気持ちの良いものではありませんし、使う側も「聞こえてないだろうか」と気を遣ってしまいます。

友人の家がリビングトイレだったから我慢していた…、という方もいるように、来客時に遠慮されてしまう可能性も。扉ひとつでつながっているため気になるニオイもリビングに流れやすくなり、敏感な方はリビングでまったく寛げなくなってしまうでしょう。

また、リビングからトイレや脱衣所などが丸見えだと、人がいる時に使いづらさを感じることもあります。

脱衣所に収納がなく着替えや洗濯が不便

タオル類や洗剤、パジャマや下着類など脱衣所にあると便利なものは意外と多いもの。収納場所がないとわざわざ服やタオルを持って来る手間がかかりますし、収納ボックスなどを後から設置するとスペースが狭くなってしまいます。

また、脱衣所に収納がないと、脱いだ服を洗濯機まで運んで、干す際にまた運び出して、乾いたら収納に持っていって…と効率の悪い動線に。洗濯の家事動線を考えて、あらかじめ収納の設置を検討しておきましょう。

寝室のファミリークローゼットは使いづらい

ファミリークローゼットとは、家族の洋服などを一か所にまとめて収納できるクローゼットのこと。衣類以外にも小物や鞄、ちょっとした家電を置いておくスペースとしても活用できます。衣類をしまう際に各自の収納に持っていく手間などがなくなるので人気が高い収納スペースですが、つくる場所には注意が必要です。

家族みんなが使うため、外出時に使いやすい動線に配置をしないと部屋を行ったり来たりして無駄な移動が増えてしまいます。

通常のクローゼットは寝室近くにつくられる場合が多いですが、ファミリークローゼットはわざわざ寝室を通る動線にすると非常に不便。例えば子どもが出かける際に、いちいち親の寝室を通るのは面倒なはずですよね。

ファミリークローゼットは外出の準備をする洗面所や玄関の近くに配置しておくと、階を昇り降りしたりする手間もなく動線がスムーズになります。

水が汲みやすい蛇口にすればよかった

使ってみないと不便さに気づかないのが洗面台の蛇口。毎日使うものなので、使い勝手が悪いとずっとストレスを感じながら使うことになってしまいます。

まずは蛇口の高さ。低いと水が汲みにくく、ガーデンニング用のじょうろや掃除用のバケツなどが蛇口と洗面台の間に入らないことも。

一方、蛇口が高いと水が汲みやすいものの水跳ねが多くなり、掃除の手間もかかります。 用途に応じて高さを調整するというのもポイントですが、蛇口部分がシャワーのように伸ばせるタイプにする、といった対策も有効です。

「収納」に関する注文住宅の後悔ポイント

パントリーをつくればよかった

パントリーとは、買い置きなどの食材を置いておくための食材庫のこと。食品のストックのほか、普段使わないお正月用の重箱や大皿、ホットプレートや鍋のコンロといった調理器具の収納場所としても活用できます。

一か所でまとめて保管できるので、足りないものなどがぱっと見で分かって管理しやすいというのもメリットです。

在宅ワークが増えたことや、災害などに備えて食材をストックしておきたいという需要も高まっていますが、パントリーがない家ではその保管場所に困ってしまう場合も。パントリーのような保管専用の場所があれば、キッチンをすっきりさせて広々と使えるようになります。料理が好きで調理器具が多い家庭や、大量の食材をまとめ買いすることが多い場合、ストック管理が苦手で無駄な買い物をしてしまいがちな方は、パントリーがあると便利でしょう。

パントリーの種類は、物置のような部屋タイプと食器棚のような壁面タイプの2種類。部屋タイプにするとちょっとしたプライベート空間になるので、料理の合間に別の趣味をするスペースとしても活用できます。

ゴミ箱用のスペースがなくむき出しに…

あると便利な収納スペースのひとつに、ゴミ箱専用のスペースが挙げられます。

ゴミ箱の置き場というのは意外と盲点で、むき出しの状態だと家のデザインと合わず気になってしまったり、汚れやニオイが気になることもあります。ゴミ箱を置くためだけに後から収納スペースをつくるのは一苦労なので、最初にゴミ箱用のスペースも想定しておくと便利です。

キッチンのシンク下などは配管が通っていて湿気も多く食材を置いたりするには不向きなため、ゴミ箱のスペースとして活用してしまうのもよいでしょう。リビングからも見えないので生活感が気になることもありません。

資源ゴミ(カンやビン)は場所を取るので、パントリーの中にゴミ用のスペースを設けるのもおすすめ。ゴミ箱についても忘れずに考えておいて、清潔な生活空間を確保しましょう。

収納を多くしたら逆に物が置けなくなった

収納をたくさんつくってしまうと壁がなくなります。どの壁にも収納扉があれば開け閉めのためのスペースを取っておく必要があり、壁際や床に物が置けなくなるのです。

毎日使うものは、できるだけすぐに取り出せる場所に置いておきたいもの。ですが、棚などの家具が配置しにくいと整理ができず、収納が多すぎることで逆に使い勝手が悪くなってしまいます。 何事にも限度があるように、収納も荷物の量や普段しまっておきたいものをイメージしながら、少し余裕がある程度にしておきましょう。

「環境・設備」に関する注文住宅の後悔ポイント

大きな窓をつくったら外と変わらないくらい暑い

大きな窓があると自然の光を取り入れられるので、リビングや吹き抜けなどで採用する方も多いでしょう。

ただし、窓は外気温の入り口のひとつ。大きな窓があったり、窓が複数あったりすると屋内の温度調節のために光熱費がかかります。

実際の後悔としては、吹き抜けの上部に大きな窓をつくったところ、そこから日差しが入ってきたり、外の温度が伝わってしまい家の中が外と変わらないくらい暑くor寒くなってしまったというものが挙げられます。

リビングであればカーテンや断熱シートなどで対策ができますが、手の届かない吹き抜け部分の窓は対策も困難。特に窓を西側につくってしまうと、強い西日が入ってきてしまうので暑くなります。

自然の光を活かして明るさを保ったり日射熱を暖房に活用したりするパッシブデザインの住宅も増えていますが、窓の大きさや配置、断熱性能なども加味して検討するようにしましょう。

部屋に窓が1つしかないと換気がしにくい

部屋に窓が1つしかないと風の通りが悪く、空気の循環が難しくなります。プライバシーの問題がある場合は、ひとつは標準タイプ・もうひとつは小さな窓にするなどして、風の出入り口として2つの窓をつくりましょう。

間取り的に窓が1つしかつくれない場合は、「ウインドキャッチ連窓」にする方法もあります。ウインドキャッチ連窓はひとつの窓で風の出入り口をつくれるようになっており、換気効率を高めることが可能です。

空気の循環が良くないと、ニオイがこもったり湿気によるカビの発生の原因になったりすることも。サーキュレーターなどを用いて後からでも対策はできますが、設置するスペースが必要になってしまいます。

設計段階から、部屋の換気をどうするのか・風が通るような窓の配置になっているかといった点も踏まえておきましょう。

浴室の窓を高くしたり、横長にしたらよかった

浴室には換気のために窓をつける方も多いもの。大きな窓は解放感があり、日中は明るく感じます。

ただし、浴室の窓は高さや形にも注意をしましょう。後悔した例としては、大きな窓をつくったところ、冬の浴室が寒くなってしまったり、外の人が通る気配が気になるといったもの。

浴室の窓は覗かれないようにすりガラスなどにしますが、夜間に電気をつけると外からシルエットが見えてしまうことも。目線よりも少し高い位置の窓にしたり、全身が見られないような横長の形にしたりすれば落ち着いて入浴ができるでしょう。窓の大きさを小さくするのは、寒さ対策としても有効です。

お風呂は1日の疲れを癒やしてリラックスできる場所。だからこそ、寒かったりプライバシーを気にしたりと緊張しながら入りたくはないものです。実際の入浴をイメージして、窓が気にならないかを考えながら決めていきましょう。

壁を少なくしたら光熱費が上がる原因に…

広い空間をつくりたい・コストダウンしたいという目的で、壁を少なくした設計を選ばれる方もおられます。確かにコストは下がり開放感も生まれますが、デメリットがあることも認識しておきましょう。

空間が広いとエアコンの空気が届きにくくなり、冷暖房効率が下がります。家を建てる費用はコストダウンできたのに、毎月かかる光熱費が上がってしまっては本末転倒。空間を広くしたい時には、冷暖房や空調、壁・窓の断熱性なども意識してみてください。

床暖房の場所が悪かった

寒い足元が暖まり乾燥もしにくいため、床暖房をリビングに設置したいという方も多いでしょう。ですが、家具の配置をあらかじめ考えておかないと、「床暖房の上に家具を置くことになってしまう」といった失敗が起こってしまいます。

光熱費が無駄になってしまうのもありますが、家具が傷んでしまう可能性もあるので、床暖房の位置を考える際には大まかな家具配置を決めておきましょう。

また、料理をしている時に寒いのでキッチンに床暖房をつければよかったと後悔する方もいます。床暖房はリビングというイメージが強いですが、使用頻度が高く寒くなりそうな場合には北側の部屋や1階の部屋などでも設置を検討してみましょう。

掃除がしやすい浴室換気扇にすればよかった

キッチンの換気扇は掃除のことやデザインを考えて選ぶと思いますが、浴室の換気扇には見落としがちなポイント。いざ掃除しようと思ったらカバーが外せない・フィルターがない・ファンが外せない…といった問題が出てきて後悔する方もおられます。

掃除の際に部品が取り外せないとなると、無理な姿勢になったり上を向いたまま掃除したりという羽目になって危険な場合も。とはいえ、掃除をしなければ換気が悪くなってカビが生えやすくなったり、埃などが詰まって電気代が高くなったりしてしまいます。

普通の換気扇にする場合はもちろん、浴室乾燥機をつける場合にも掃除のしやすさを確認しておきましょう。

引き戸よりも上吊り戸のほうが掃除が楽だった

横にスライドするように開く引き戸。横開きで一見同じように見えるのが上吊り戸ですが、引き戸にはないメリットがあります。

引き戸は床にレールがありますが、上吊り戸は天井にレールをつけて、扉がぶら下がっているようなイメージの戸です。そのため掃除がしやすくバリアフリーに適しており、引き戸に比べて軽い力で開けられる上吊り戸を選択する方もいます。

見た目が似ているので、「上吊り戸だと思っていたら違った…」と後悔された方も。上吊り戸は通気性に優れているので下に溜まりやすい湿気を逃がせますが、反面、気密性が低く部屋が寒くなったり音漏れが気になったりすることもあります。また、上吊り戸は吊られている状態なのでレールの丈夫さも必要で、引き戸よりは費用も高くなりがちです。 とはいえ、お部屋の種類や場所によっては上吊り戸のほうが便利な場合もありますから、そういった戸があることを知っておくとより快適な家づくりができるでしょう。

「デザイン・色」に関する注文住宅の後悔ポイント

明るい色の床は落ちている髪の毛が目立つ

るい色はお部屋を広く見せてくれるうえに色を合わせやすいので、家具のデザインも選びやすいもの。ですが、明るい色のフローリングにしたところ「床に落ちている髪の毛が目立って気になる…」と後悔している方もおられます。

では濃い色の床なら良いのかといえば、今度はホコリが目立ちやすくなるでしょう。大切なのは、場所に合わせた床の色選びをするということです。

床は広い面積で部屋の印象にも影響するので気に入った色を選ぶのがベストですが、広く見せたいリビングは明るい色にして、落ちた髪の毛が気になる脱衣所は濃い色にするなど、部屋の用途ごとに床の色を変える利点も知っておくと良いでしょう。

階段の手すりの色がイメージと違った

階段の手すりの色といわれてもあまり意識したことがない方が多いと思いますが、毎日目にする分、ちょっとした違和感が階段の昇り降りのたびに気になってしまいます。

手すりは階段の色や壁紙の色にマッチするものを選ぶのが基本。人気の木目調は、傷が目立ちにくいといったメリットもあります。ライトが当たると印象も変わりますので、カタログだけで決めずに実物を見てみるのがおすすめです。

意外な盲点になりやすい箇所ですが、気を抜かず選びましょう。

階段の「幕板」をつけたらウォールアートができなくなった

幕板と聞いてもピンとくる方は少ないのではないでしょうか。「幕板(まくいた)」とは階段などの縦長の空間で、壁紙を押さえるようにつけられる横長い板のこと。壁紙のヨレを防ぐ効果があるので、当たり前のように採用されています。

ただし、階段の壁を使ってウォールアートを考えている方など、壁を装飾したい方はこの「幕板」が邪魔になってしまう可能性も。

「幕板」は色や幅などもさまざまですが、いつの間にか設置が決まっていたり、「幕板はどうしますか?」と聞かれて、なんとなくお任せしたことで後悔している方もいます。 細かい部分ではありますが、理想の家のイメージがあるならば、抜かりなくチェックしておきたいですね。

注文住宅の家づくりで後悔しないためには

成功例や失敗例を見る

家づくりは人生で何度も経験することではありません。「失敗したら次は気をつけよう」とはいきませんので、これまで家を建てた方の成功例や・失敗例を活用させてもらいましょう。

初めての家づくりでは未知のことばかり。想像していなかった注意点や自分の理想を叶えるアイデアなども、事例を見て知ることができます。

また、自分が気になる内装やデザインなどをまとめておくと住宅会社に伝えやすくなり、イメージとギャップが生まれてしまうのを防げるでしょう。

「これから家をつくる」という視点を持っていると、これまで気づけなかったことを発見できる場合も。住宅展示場などで実際の家を丁寧にチェックしてください。

時間をしっかり取って検討する

施工業者選びやその後の打ち合わせには、じっくり時間をかけるようにしましょう。慌てて決める、なんとなく決めるといったことがあれば、納得できる家づくりは難しくなります。

とはいえ、「いつまでに決めてください」と期限を伝えられる場合もあるはず。そうなった時に慌てないように、事前の下調べや情報収集は早めに進めておくのが大切です。業者に依頼した後に慌ててゼロから勉強するのではなく、事前に得た知識をベースに比較検討するための時間をキチンと確保できるよう、計画を立てておきましょう。

予算とのバランスを考えて、完璧を目指さない

自分が長く暮らす家となれば、詰め込みたい理想は尽きないもの。とはいえ使えるお金には限度があるので、なんでもかんでも取り入れていてはあっという間に予算をオーバーしてしまいます。

家本体以外にも塀や車庫などの付帯工事費用として総費用の15~20%ほどが必要となるため、準備した予算をすべて家本体の設備や性能に使うこともできません。

住宅ローンを組む場合は現実的な返済金額で検討し、限られた予算の中でなにを叶えたいのか優先順位を決めておきましょう。

また、オプションをどんどんつけてしまうのも予算が膨れ上がる原因のひとつ。大きな金額の話になるので金銭感覚が麻痺して、「これぐらいいいか」となりがちですが、即決はせずに冷静に考えられるタイミングをつくるようにしましょう。

見積書についても、よく分からない費用がないか・聞いていた金額と相違がないかといった点をじっくり確認してみてください。

家族構成や子どもが大きくなった時のことを考える

子どもが成長していくにつれ、家族のライフスタイルも変わっていきます。間取りを考える際には、小さい時は使いやすいが大きくなったらどうか・思春期を迎えたらプライベートな空間が欲しいのではないかなど、家族の変化を想定しておくことが大切。兄弟が同性か異性かによって、部屋を分けるのか、浴室はどうするのかといった間取りも変わってきます。

子どもが独立して家を出る可能性を鑑みると、普段は客間として使い、子どもが帰省した際は部屋として使えるようにする、といった間取りも良いでしょう。

もちろん、自分が年齢を重ねていくことも忘れずに。老後は階段の昇り降りが困難になりがちなので、1階を中心に生活できるようにしておくと便利です。

家族構成は必ず変化していきます。いま現在だけでなく、将来も暮らしやすい家にすることを意識してプランを練ってみましょう。

大まかにゾーニングをして動線を考える

ゾーニングとは、キッチン・リビング・玄関・クローゼットといった家に必要な部屋や設備を書き出したうえで、収納・水回り・通路・プライベートな空間といった形で分類し、大まかに家のどこに配置するのかを決めるという方法。例えば、リビング・ダイニング・キッチン・玄関で1つのゾーン、寝室・子ども部屋・仕事部屋で1つのゾーン…といった形で分けていきます。

来客があるゾーンとプライベートなゾーンが分けられているか、水回りの家事動線は良いかなど、書き出してみると意外と使いにくかったり行ったり来たりの動線になっていたりといった気づきも出てくるでしょう。問題点を把握しておけば、業者と解決策を相談する際もスムーズになります。

家具の配置をイメージしておく

どの位置にどんな家具を置きたいのか、具体的にイメージしておきましょう。大まかな家具の配置が決まれば、部屋の大きさや間取りはもちろん床暖房の位置やコンセントの数、必要な収納スペースや窓の高さなども決めやすくなります。 特に「この家具は絶対ここに置きたい」というものがあれば、大きさを測っておくのはもちろんカラーバリエーションなども把握しておきましょう。その家具にマッチした色づかいや素材を使ったデザインを取り入れる際に役立ちます。

家づくりのプロの意見も取り入れよう

家づくりについて色々と調べてある程度イメージが固まってきたら、実際の家を見ることも大切。曖昧なイメージを元に家づくりを進めても、実は現実的には使いづらかったり、構造的に実現が難しいといった場合もあるからです。

住宅展示場やモデルハウスでは実物を見る・触れる・体験することができ、家づくりに精通している担当者から話を聞くこともできますので、より具体的な「理想の家」のイメージが固まるはず。その中でパートナーとして信頼できる会社に出会うことができれば、後悔のない家づくりの実現にグッと近づけます。

寒さの厳しい北海道の気候でも快適に過ごせる家づくりを進めてきた「ロゴスホーム」では、ひとつの家づくりに専門家がチームとなって対応。それぞれの知見を活かしてご要望に応えられるご提案をしています。

家を建てる際も下請け業者にはお願いせずに、すべて自社で施工。ですから、設計時の要望や想いを現場にもしっかり伝えることができるのです。

お客様を中心としたワンチームの家づくりを進めてきた結果、ロゴスホームは北海道での住宅着工数No.1(※)。引き渡し後も定期的なアフターメンテナンスを実施し、感謝訪問やOB感謝祭を開催するなど、お客様とのつながりを大切に「幸せな暮らし」を一緒につくるパートナーを目指しています。

※北海道住宅通信社「北海道データバンク」調べ(2021年)

ロゴスホームの家づくりの大きな特徴が「快適な暮らしができる性能」。冬に-30℃まで下がる北海道十勝地方でも、家の中では半袖で暮らせるほどの断熱性能を実現しました。省エネ設備によって光熱費を抑えることもでき、年間約14万円の光熱費削減を達成した実績もあります。

長く快適に暮らせる家はどんな家なのか、体験してみたい方は、ぜひモデルハウスへお越しになり体験してみてください。北海道・東北地方の各地でモデルハウスを公開しています。 家づくりのお悩みや質問などもお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

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ロゴスホームのスタッフです

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