注文住宅を建てたいと思ったとき、一番ワクワクするのが「どんな家にしよう?」ですが、その前に避けて通れないのが土地選びです。
ここを間違えると、せっかく理想の家を建てても「思ってたのと違う…」「もっと慎重に選べばよかった…」と後悔することになりかねません。
特に土地は「住んでみないとわからない」ことが多く、ネットや資料だけで判断するのは危険です。
本記事では、土地選びでよくある後悔ポイントを13個ピックアップ。
そして、後悔しないための対策もセットで紹介します。
土地選びの後悔ポイント
日当たりや風通しの問題
1. 日当たりが悪かった
夏の昼間に土地を見に行くと、太陽が高い位置にあって「ここは明るい」と思いがちです。
しかし、冬や朝夕になるとまったく違う雰囲気になります。
例えば、南側に大きな建物があると、冬の低い日差しは簡単に遮られてしまいます。
そのせいで、リビングやダイニングが思った以上に暗くなったり、部屋が寒くなったりすることも。
土地見学は「朝・昼・夕」「夏・冬」など、できるだけいろんなタイミングで現地に足を運ぶのがポイントです。
2. 風通しが悪かった
日当たりと同じくらい重要なのが風通しです。
周りに高いマンションや家が建っていたり、山や森が近い土地だと、意外と風が通らないこともあります。
夏は窓を開けても空気がこもってしまい、暑さや湿気がなかなか逃げません。
逆に、開けた土地だと風が強すぎて、洗濯物が飛ばされたり砂埃が舞ったりすることも。
騒音・臭い・虫などの環境問題
3. 騒音が気になった
実際に住み始めてから「思ったより静かじゃなかった」と感じる人は意外と多いです。
例えば、隣の家の犬が夜中に吠え続けていたり、近くの工場から朝や夜に大きな音が響いてきたり。
幹線道路や線路、交通量の多い場所だと、窓を開けると車の音がずっと気になるケースもあります。
土地見学は昼間が多いですが、夜や早朝にも現地を訪れてみると普段の音の様子が分かります。
平日・休日や天気の違う日にも何度か足を運ぶのがおすすめです。
不動産会社や地元の人に「このあたりで騒音トラブルはありますか?」と聞いてみるのも良いでしょう。
4. 臭いが気になった
臭いの問題も、地図や物件情報ではなかなか見えません。
近くに工場や下水処理場、畑や家畜小屋などがあると、風向き次第で「今日は家の中まで臭いが…」という日が出てくるかもしれません。
また、畑や田んぼが近いと、肥料や農薬のにおいが気になるケースも。
雨の日や気温が高い日に臭いが強くなることもあるので、できれば色々な天候で現地を見ておくと良いでしょう。
5. 虫が大量に発生した
田んぼや川、山など自然が近い場所だと、季節によっては虫が大量発生することも珍しくありません。
カメムシや蚊、ハチなどが多くて困った…という声もよく聞きます。
新築直後はきれいでも、夏になったら毎日虫と格闘する羽目になったというケースもあります。
虫が苦手な人は、周りの環境や近くの家の対策(網戸や虫よけの設置状況など)も見ておくことをおすすめします。
予算オーバー・想定外の出費
6. 諸費用がかかった
土地を買うときは、本体価格以外にもいろいろな費用が必要になります。
仲介手数料や登記費用、地目変更や開発申請の手数料、上下水道の引き込み費用など、細かい費用がどんどん積み上がっていきます。
特に古家付きの土地や、農地・山林などの地目が違う土地では、手続きやコストが増えることが多いです。
「この土地を買ったらどんな費用が発生しますか?」と事前に細かく確認して、見積もりを出してもらうと安心です。
7. 地盤改良工事が必要だった
土地を購入してから「地盤が弱いので工事が必要」と判明し、想定外の出費が発生することもあります。
とくに埋立地や川沿い、低地のエリアは要注意です。
地盤調査はできれば購入前に実施したいですが、難しい場合もあるので、周囲の家の状況(ひび割れや傾きなど)を見たり、過去の地盤調査データがないか聞いてみると参考になります。
思わぬところで予算を圧迫されないよう、しっかり調べておきたいポイントです。
建築制限・ライフラインの問題
8. 希望の家が建てられなかった
土地ごとに建ぺい率や容積率、用途地域などの制限があります。
この制限によって、建てられる家の広さや形、階数、外観が決まってしまいます。
また、景観条例や高さ制限、道路斜線制限など細かいルールがあるエリアも多いです。
「この間取りやデザインにしたい」という希望がある場合は、早めに設計士や工務店に相談し、「この土地でどんな家が建てられるのか?」を必ず確認しましょう。
9. ライフラインが整っていなかった
水道・電気・下水道・ガスなど、インフラがしっかり整っていない土地もあります。
新たに引き込む場合、工事費や日数が余計にかかることになります。
最悪の場合、引き込み自体が難しい土地もまれに存在します。
不動産会社に「ライフラインの状況」「引き込みの費用や期間」を必ず確認しましょう。
近隣環境・地域コミュニティの問題
10. 町内会の行事が多かった
町内会や自治会がとても活発なエリアだと、お祭りや清掃、防犯パトロールなど強制参加の行事が多いこともあります。
「こんなに地域と関わるとは思わなかった」と後悔する人も。
地元の人や不動産会社に「町内会の活動や行事はどれくらいあるか?」を事前に聞いておくと、イメージがつかみやすいです。
11. ゴミ置き場が遠かった
ゴミ出しの場所やルールも、住んでみて初めて「不便だな」と感じやすいポイントです。
自宅からゴミ置き場までが遠い、道が狭くて運びにくい、ごみ出しのルールが細かくて大変など、毎日のことなので小さなストレスが積み重なります。
土地を見に行くときは、周辺を歩いてゴミ置き場の場所や雰囲気もチェックしてみてください。
交通・アクセスの問題
12. 通勤時間が意外とかかった
距離や「直線で何キロ」という数字だけで判断しがちですが、実際に通勤してみると「渋滞がひどい」「信号が多い」「踏切や工事でよく止まる」など、思ったより時間がかかることも多いです。
できれば実際の通勤時間帯にルートを試してみたり、Googleマップで混雑状況を確認したりして、リアルな通勤時間を把握しておきましょう。
13. 前面道路が狭くて駐車しづらかった
意外と見落としやすいのが道路の幅です。
前面道路が狭いと、車の出し入れがとても大変で、毎日のプチストレスになります。
特に家族の車が増えたり、来客があったり、引っ越し業者が出入りするときに困ることも。
現地に車で行って実際に駐車してみると、感覚がつかみやすいです。
後悔しないための対策
現地には「何度も・色々な時間帯や季節」で足を運ぶ
現地には時間帯や季節を変えて何度も足を運びましょう。
日当たり、風通し、騒音、臭い、虫の発生状況などは、実際に現地で体感するのが一番確実です。
その際、周辺の建物の高さや距離、地形や植栽もあわせて観察すると、日差しや風の流れ、影響範囲がよりイメージしやすくなります。
さらに気になる点があれば、ネットの口コミやGoogleマップ、不動産会社の担当者から追加情報を集めて補強しましょう。
費用は「土地本体以外」もトータルで見積もる
土地代だけでなく、仲介手数料・登記費用・地盤改良・ライフライン引き込み・造成工事など諸費用が発生します。
購入前に「この土地だと追加でどんな費用がかかりそうか?」を不動産会社や工務店にしっかり確認し、見積もりをとって全体像をつかみましょう。
想定外の出費が後悔につながることが多いので、油断せず細かくチェックしてください。
建築制限やインフラの有無を「書面」で確認する
建ぺい率・容積率・用途地域・高さ制限など、土地によっては希望通りの家が建てられないこともあります。
また、水道・下水・電気・ガスなどのライフラインが整っているかも要チェックです。
これらは役所や専門家、不動産会社を通じて書類で必ず確認しましょう。
「この土地で理想の家が建つのか?」は、設計士や工務店にも早めに相談して具体的に詰めておくと安心です。
地域コミュニティや生活ルールも確認しておく
住みやすさは土地だけでなく、地域のルールや雰囲気にも左右されます。
町内会の行事の有無やゴミ出しルール、ご近所との距離感など、不動産会社や地元の人から事前に情報を集めておきましょう。
「こんなはずじゃなかった」を防ぐための大事なポイントです。
交通・アクセスは実際にシミュレーションする
「駅まで徒歩〇分」「スーパーが近い」といった数字だけで安心せず、実際に自分が使う時間帯に現地から目的地まで移動してみてください。
車の場合は道路の幅や交通量、混雑具合もリアルに体験して、毎日の動きがイメージ通りかを確かめましょう。
日常のストレスを減らすために欠かせないチェックです。
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まとめ
注文住宅の土地選びは、「住んでみないと分からない」落とし穴が本当に多いものです。
今回紹介した13の後悔ポイントは、どれも実際によくある事例ばかり。
大切なのは「現地で何度もチェックする」「費用や建築制限を細かく確認する」「生活のしやすさや交通アクセスまで自分の目で確かめる」など、事前にやれることを一つ一つ積み重ねることです。
完璧な土地はなかなかありませんが「何が譲れなくて、どこが妥協できるか」を自分の中で整理しておくと、納得のいく選択がしやすくなります。
「自分だけでは不安」「効率よく探したい」という場合は、プロの力を借りるのもおすすめです。
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