2023.09.15

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スロップシンクとは?設置メリット・デメリットと取り入れる際の注意点を解説

掃除用具や靴をバスルームや洗面台で洗った経験がある方も多いのではないでしょうか。しかし、顔や身体を洗うところに汚れたものを持ち込むのは抵抗がありますよね。

そこで、おすすめなのはスロップシンク。汚れたもの専用の流しで、周囲を気にせずに洗えます。

この記事では、スロップシンクのメリットやデメリット、さまざまな活用方法をご紹介します。

スロップシンクとはどういうもの?

スロップシンクとは、掃除用の大きくて深い流しのことです。「清掃用流し」または「マルチシンク」とも呼ばれます。大きなシンクと蛇口、排水管が露出したシンプルなデザインです。インダストリアルなインテリアが好きな方に人気があります。

キッチンシンクよりも深く、周囲に汚れが飛び散りにくいのが特徴です。掃除で使った雑巾や泥だらけの靴などを洗うのに役立ちます。

なかには、10リットルのバケツが全部入るほど深いタイプもあります。本体にも水が溜められ、つけおき洗いもかんたんです。

いろいろな用途・場所で使える万能さがスロップシンクの魅力です。屋外であれば、洗車やガーデニング、子どもの水遊びに。玄関なら子どもの手洗いや散歩帰りのペットの足洗い場として、キッチンの横なら換気扇を洗うのに重宝します。

スロップシンクを取り入れるメリット

「スロップシンクをつけたいけど、きちんと使えるかな?」と悩まれている方もいらっしゃるはず。

まずは、スロップシンクを取り入れるメリットについて解説します。

汚れたものを気にせず洗える     

スロップシンクは、キッチンや洗面台に持っていくには気のひける掃除用具や靴などが気軽に洗えます。

とくに、子どもがいるご家庭におすすめです。周りに汚れが飛び散りやすい絵の具セットや習字道具の洗い場として役立ちます。また、おねしょでシーツが汚れてしまったときも、すぐにつけおき洗いができます。

植物の水やりが楽になる

庭にスロップシンクを設置し、ホースを取り付ければ、植物への水やりがとても楽になります。水の入った重いじょうろを持って、何度も水道と花壇を行き来しなくて済みます。泥がついた長靴や手袋、収穫した野菜も洗えるので、室内に土を落としてしまう心配もありません。

ペットの足洗い場・シャンプーにも使える

ペットを飼っているご家庭なら、玄関に大きめのスロップシンクがあると散歩後の足洗い場兼シャンプー場として使えます。深さのあるシンクを選んでおけば、泡が周囲に飛び散るのを防げます。万が一、ペットが飛び出してもケガをしないように、低い位置に取り付けておくと安全です。

スポーツ後の汚れを落とせる     

泥がたくさんついている靴やスポーツウェアを室内に持ち運びたくないですよね。屋外または玄関内にスロップシンクがあれば、予洗いしてから室内に持っていけます。つけおき洗いもできるため、頑固な泥汚れも落ちやすくなるでしょう。手だけでなく足も洗えるようにしておくと、床を汚さずに済みます。

スロップシンクを取り入れるデメリット

いろいろな場面で活躍するスロップシンクですが、もちろんデメリットもあります。

ここからは、スロップシンクを取り入れるデメリットを見ていきましょう。

スペースが必要になる

スロップシンクは意外と大きく、半畳サイズ程度のスペースが必要です。狭いところに付けてしまうと、使い勝手が悪くなる原因になります。入念にシミュレーションをしてから、設置場所とサイズを決めましょう。

種類が少ない

洗面やキッチンのシンクと比べて、スロップシンクは種類が豊富ではありません。そのため、インテリアテイストによっては合わせるのが難しいケースがあります。

最近では、大工さんに依頼して、オリジナルでつくる方も増えてきています。デザインにこだわりたい方は、オーダーメイドするのも手です。

設置工事が必要で費用がかかる

スロップシンクの設置には、給排水の配管工事と本体取り付け工事があり、それぞれ費用がかかります。場所によっては、水道管の延長をしなければならず、追加費用が発生するケースもあります。

収納など機能性が低い

スロップシンクはあくまで掃除用のシンクなので、基本的には収納がありません。別途、周囲の壁に棚を造作したり、収納家具を購入したりする必要があります。

また、キッチンのように水の出方を切り替える機能もほぼついていません。多機能な水栓に変えられますが、その分費用が多くかかります。

スロップシンクの設置にかかる費用相場

一般的なスロップシンクの設置にかかる費用相場は、5〜10万円程度です。シンクや場所、水栓の種類によって費用が変わります。配管を隠したり、収納棚を用意したりすると追加で施工費がかかります。

水道管の延長工事が必要な場合は、高額になる可能性があります。通常は1〜2万円程度で済みますが、水道管から遠すぎると工事費が10万円以上になるおそれも。プランニングの段階で設置場所を検討しておきましょう。

スロップシンクの周辺の壁材や床材は耐水性のある素材にしなければなりません。選ぶものによって、材料費や施工費が高くなります。

また、オーダーメイドだと本体価格だけで10万円以上になります。最終的に20万円前後かかるとみておきましょう。

スロップシンクを取り入れる際の注意点

スロップシンクを取り入れる際、いくつかの注意点があります。あらかじめ、きちんと理解しておきましょう。

使う目的・用途を明確にする

スロップシンクをどのように使用するのか、何を洗いたいのかなどをよく考えておきましょう。しっかり想定をしておかないと、使い勝手が悪くなります。

ペットのシャンプーに利用するならお湯が出るようにして、深さのあるものを低い位置に。衣類のつけおき洗い用であれば、洗濯機の近くに取り付けて、すぐに洗濯できるようにするなど、用途によって設置場所や高さ、深さを決定しましょう。

壁や床の素材も考える   

浅いスロップシンク、もしくは水圧が強い場合、周囲に水がはねて濡れてしまいます。普通のフローリングだと、変色や変形、内部にカビが繁殖するおそれも。

床材と壁材には、耐水性や撥水性に優れているタイル、もしくはキッチンと同じ素材を選んでおくと安心です。

お湯が使えるようにする

スロップシンクからお湯が出るようにしておくと、寒い冬でも快適に使えます。水だけでは落とすのが難しい泥・油汚れも落としやすくなります。

手洗い場もしくはペットのシャンプーが目的であれば、必ずお湯が出るようにしておきましょう。ただし、お湯が出るようにするには給湯器から給湯管を分岐させるため、追加で費用がかかります。

広さ・深さは目的に合わせる

用途に合わせた広さや深さを検討するときは、何を洗うのかを考えて決定しましょう。目的にあっていないと使いにくいと感じてしまいます。小さいタイプは、子どもにも扱いやすくなりますが、洗えるものが限られます。反対に、大きいタイプはいろいろと洗えますが、その分広いスペースを確保しなければなりません。

配管が露出するタイプが一般的

スロップシンクは汚れたものを洗うだけの流しとしてつくられており、デザインが非常にミニマル。通常は隠すはずの配管が表に見えています。

配管が露出していると、工期や設置費用が安くなる半面、屋外では凍結するリスクがあります。

また、配管に想定外の力が加わると破損します。わずかでもヒビが入ると、異臭や水漏れの原因になるので注意しましょう。

取り付ける高さを考えておく

スロップシンクを使う方の身長を考慮して、取り付け高さを決めましょう。何も考えずに設置してしまうと、低すぎて腰をかがめないと使えないなんてことも。

キッチンシンクよりも深さがあるため、少し高めの位置にすると良いでしょう。

家づくりのご相談は”ロゴスホーム”へ

スロップシンクがある住まいをご希望の方はロゴスホームにお任せください。

ロゴスホームの注文住宅「フォルテージ」には3つのプランがあります。全体のバランスが良いDUO、機能性とコストパフォーマンスを両立したTRES、快適性と省エネ性に優れたTESSERAといった3種類のシリーズをご用意しています。

どのプランもデザインに力を入れており、スロップシンクがあるおしゃれな住宅がご提案できます。どのようなご相談も承りますので、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはコチラ

まとめ

汚れが周りに飛び散るのを気にせずに洗えるスロップシンク。何かと洗いものが多い子育て中の家庭にとても便利です。取り付けを後悔しないように、目的や用途に合わせて設置場所や仕様を決めておくことが大切です。どこで何を洗うのか、誰が使うのか、きちんとシミュレーションをすると、格段に使いやすくなります。ご自分でイメージするのが難しいといった方は、設計士に相談してみてくださいね。

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ロゴスホームのスタッフです

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