函館市の住みやすさとは?函館市の魅力や移住制度、住宅支援制度について解説

函館市は北海道の南端に位置し、その美しい景観と豊かな歴史で多くの方を魅了しています。

観光地として有名な函館市ですが、実際に住む場所としても多くのメリットを備えています。

本記事では、函館市の基本情報やエリア別の特徴、そして移住・住宅支援制度について詳しくご紹介します。

函館市の基本情報

函館市の人口

函館市の人口は23万8435人(2024年4月末時点)です。

性別は男性が10万8536人、女性が12万9899人となっています。

人口の年齢構成を見てみると、年少人口(0歳〜14歳)は2万867人で全体の8.8%を占め、生産年齢人口(15歳〜64歳)は12万9004人で54.1%、老年人口(65歳以上)は8万8564人で37.1%を占めています。

函館市の人口は、1984年の32万2530人から減少傾向にあり、2024年1月末には50年ぶりに24万人を下回りました。

函館市は、人口減少対策に力を入れており、若者の定住促進や子育て支援、高齢者福祉の充実など、多岐にわたる施策を展開しています。

参照元:函館市の人口【住民基本台帳人口】
参照元:函館市 50年ぶりに人口が24万人を下回る

函館市の気候

函館市は、北海道の中でも比較的温暖な気候が特徴です。

年間の平均気温は約9.4度と穏やかで、冬季の積雪も少ないです。

積雪が50cm以上になる日は年にわずか4日程度と、他の北海道の地域に比べて過ごしやすい環境です。

夏季の平均気温は20度前後と快適で湿度も低いため、過ごしやすい日が続きます。

真夏日(30度以上の日)は年間で4日程度と少なく、涼しく心地よい夏を楽しむことができます。

このような気候条件は、函館市の住みやすさを支える大きな要素の一つと言えるでしょう。

参照元:函館はじめてガイド

函館市の交通機関

函館市は、住みやすさを支える便利な交通機関が充実しています。

・函館市電:市内の主要エリアを網羅し、観光地や商業施設へのアクセスがしやすいです。

・函館バス:市内外への移動をサポートし、空港や近隣都市へのアクセスも良好です。

・JR函館駅:新幹線や在来線の拠点となり、東京や札幌への移動もスムーズです。

・函館空港:国内外へのフライトが多く、ビジネスや旅行にも便利です。

さらに、市内の道路は整備されており、自家用車での移動も快適です。

駐車場が多く、渋滞も少ないため、車を利用する方にとっても住みやすい環境です。

このように、函館市の交通機関は多様で利便性が高く、日々の生活を快適にしてくれます。

函館市のグルメ

函館市は、新鮮な海の幸をはじめとする多彩なグルメが魅力です。

まず、函館朝市は観光客に人気のスポットで、新鮮な海鮮丼や寿司が堪能できます。

ウニやイクラ、ホタテなど、旬の魚介類をふんだんに使った料理は、一度味わえば忘れられません。

また、函館ラーメンも地元の名物です。

特に塩ラーメンは、澄んだスープと細めのストレート麺が特徴で、多くのラーメン好きに愛されています。

市内には有名なラーメン店が点在し、食べ歩きも楽しめます。

さらに、函館の洋食文化も見逃せません。

歴史ある建物を利用したレストランでは、地元食材を使ったハンバーグやカレーライスが人気です。

特に、函館カレーは独自のスパイスとコクが特徴で、地元の方にとって特別な存在とも言える料理です。

函館市エリア別の魅力・特徴

西部地区エリア

函館市の西部地区エリアは、異国情緒あふれる魅力的な街並みが広がる地域です。

このエリアは国際貿易港として開港された歴史を持ち、諸外国の文化をいち早く取り入れてきました。

そのため、旧函館区公会堂や函館ハリストス正教会といった洋風建築が立ち並び、まるで異国にいるかのような雰囲気を味わえます。

また、西部地区エリアは観光客だけでなく、地元住民にとっても住みやすい環境が整っています。

散策に適した石畳の道や美しい港の風景は、日常の中でのリフレッシュに最適です。

さらに、カフェやレストランも多く、地元の新鮮な食材を使った料理を楽しむことができます。

古い建物をリノベーションしたおしゃれな住居や、静かな住宅街が広がっており、落ち着いた生活を送ることができます。

駅前・大門エリア

函館市の駅前・大門エリアは、地元の魅力を存分に楽しめる場所です。

まず、函館朝市やはこだて自由市場、大門横丁では、新鮮な海産物や特産品を堪能できます。

これらの市場は、観光客だけでなく地元の方にも愛されるスポットです。

旬の魚介類や地元の名物を味わうことができ、生活の中で新鮮な食材を手軽に入手できるのは魅力的です。

また、キラリス函館内にあるはこだてキッズプラザ・はこだてみらい館は、子どもの遊び場として家族連れに人気な場所です。

駅前・大門エリアは、交通の便も良く、函館市の中心部に位置しているため、住む場所としても非常に便利です。

生活の利便性と地元の魅力を兼ね備えたこのエリアは、住むには良い場所と言えるでしょう。

五稜郭エリア

五稜郭エリアは、五稜郭跡や五稜郭タワーを中心に多くの観光スポットがあるエリアです。

中央図書館や北海道立函館美術館といった文化施設も充実しており、読書と芸術を楽しむことができます。

一方、千代台公園には球場、プール、弓道場などのスポーツ施設が揃い、健康的なライフスタイルを支える環境が整っています。

また、シエスタハコダテ内にあるGスクエアでは、毎週さまざまなイベントが開催されており、地域の賑わいを生み出しています。

このように、五稜郭エリアは生活に多彩な楽しみをもたらす場所として、多くの方に親しまれています。

湯の川エリア

湯の川エリアは、歴史ある温泉地として有名です。

このエリアは、路面電車が通っており、函館市内からのアクセスも非常に便利です。

湯の川温泉は、地元の人や観光客に人気の温泉地で、リラックスした時間を過ごすことができます。

また、市民会館や函館アリーナなど、様々なイベントが開催される施設が充実しており、スポーツ大会やコンサートなどを楽しむことができます。

さらに、ラグビーやスケートなど、特色あるスポーツ施設も多く、スポーツ好きにも魅力的なエリアです。

自然豊かな環境と歴史的な背景を持つ湯の川エリアは、函館市の住みやすさを象徴する地域の一つです。

美原・昭和・桔梗エリア

美原・昭和・桔梗エリアは、函館市内でも特に生活利便性が高い地域です。

複合商業施設やスーパーが充実しており、日常の買い物に困ることはありません。

また、亀田交流プラザという多様な交流の場があり、地元住民との交流も盛んです。

医療施設や教育機関も充実しているため、子育て世代にも安心の環境が整っています。

このエリアの魅力はそれだけではありません。

美原エリア奥に位置する「道南四季の杜公園」は、四季折々の自然が楽しめる広大な公園です。

大規模な遊具や室内遊具も完備されており、子どもたちの遊び場として人気があります。

豊かな自然と共に、生活に必要な施設が揃った美原・昭和・桔梗エリアは、暮らしやすさを求める方に最適な地域です。

東部地域エリア

東部地域エリア(戸井・恵山・椴法華・南茅部)は、自然と歴史が融合した魅力的な場所です。

函館は昆布の育成に適した環境が整っており、日本一と称される「函館真昆布」の名産地です。

また、津軽海峡でとれる「戸井活〆鮪」は、高品質ブランドとして多くの人々に支持されています。

この地域では、中空土偶が発見されており、国宝に指定されています。

これらの歴史的な遺物は、縄文文化交流センターで展示され、地域の文化を深く知ることができます。

さらに、垣ノ島遺跡や大船遺跡は、世界文化遺産に登録されており、訪れる人々に縄文時代の魅力を伝えています。

自然と歴史が調和した東部地域エリアは、函館市での生活をより豊かにする要素となっています。

函館市の支援制度

函館市では、移住支援、子育て支援、住宅支援など、多岐にわたる支援制度が用意されています。

それぞれの制度について詳しくご紹介します。

移住支援

函館市移住支援金(UIJターン新規就業支援事業)

函館市では、移住者を積極的にサポートする支援制度が充実しています。

特に注目すべきは「UIJターン新規就業支援事業」です。

この制度は、東京圏からの移住者を対象に、条件を満たすことで最大100万円の支援金を支給するものです。

世帯での移住にはさらに18歳未満の子ども一人につき100万円が加算されるため、家族での移住を考える方には魅力的な制度です。

また、起業を目指す方にも支援制度が用意されています。

地域課題解決型起業支援事業では、函館市で新たなビジネスを立ち上げるための補助金が交付されます。

函館市での新生活をスムーズにスタートさせるための様々なサポートが整っています。

函館市に移住を検討している方は、ぜひこの支援制度を活用して、新しい生活をスタートさせてください。

支援制度についての詳細は、函館市の公式サイトで確認するか、直接お問い合わせください。

参照元:函館市移住支援金(UIJターン新規就業支援事業)

子育て支援

ヤングファミリー住まいりんぐ支援事業

函館市では、子育て世帯の定住を支援するために「ヤングファミリー住まいりんぐ支援事業」を実施しています。

この事業は、西部地区および中央部地区内の民間賃貸住宅に転入した子育て世帯を対象に、家賃の一部を補助する制度です。

補助を受けることで、子育て世帯の経済的負担を軽減し、若い世代の定住を促進します。

対象となるのは中学校卒業前の子どもが同居する世帯で、世帯の所得が一定基準を満たす必要があります。

また、対象地区内に転入してから申請期限までの一定期間内に申請することが求められます。

補助金は、家賃から勤務先からの住宅手当を差し引いて3万円を超えた分に対して、月額1万5千円を上限として補助します。

参照元:ヤングファミリー住まいりんぐ支援事業

函館市 子ども・子育て情報「はこすく」

函館市では、「はこすく」という公式ウェブサイトを通じて、子どもや子育てに関する情報を提供しています。

子育て支援の詳細については、「はこすく」をご覧ください。

参照元:函館市 子ども・子育て情報「はこすく」

住宅支援

函館市まちなか住宅建築取得費補助金

函館市では、中心市街地での居住を促進するために「函館市まちなか住宅建築取得費補助金」を提供しています。

この補助金は、函館駅前・大門地区で土地を購入して新築する場合や、住宅とその敷地を購入する場合に200万円の補助が受けられる制度です。

令和6年度の予算枠として、残りわずか6件分の補助が用意されており(2024年5月確認時点)、先着順となっています。

不動産売買契約や工事請負契約を締結する前に「住宅建築取得計画」の認定申請が必要です。

また、令和7年3月上旬までに補助金交付申請が可能な方が対象となります。

この補助金は、新築のみならず建売住宅や中古住宅の購入も対象としており、住宅のみの取得でも一定条件を満たせば適用されます。

函館市の中心部での生活を検討されている方にとって、大変魅力的な支援制度です。

詳細については、函館市都市計画課までお問い合わせください。

参照元:函館市まちなか住宅建築取得費補助金について

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まとめ

函館市はその美しい景観や豊かな歴史だけでなく、住みやすさも兼ね備えた魅力的な都市です。

今回紹介したポイントをまとめましたので、函館市での生活を検討される方はぜひ参考にしてください。

  • 快適な気候:年間を通じて穏やかな気温で、特に冬の積雪が少ない点が魅力です。
  • 便利な交通機関:市電やバス、JR函館駅、函館空港が揃い、移動が非常に便利です。
  • 豊富なグルメ:新鮮な海の幸や地元ならではのラーメン、洋食文化が楽しめます。
  • エリア別の魅力:西部地区の異国情緒、駅前・大門エリアの市場、五稜郭エリアの文化施設など、各エリアに特色があります。
  • 充実した支援制度:移住支援や子育て支援、住宅支援が充実しており、新しい生活をサポートします。

函館市で新生活をスタートするなら、移住支援や住宅支援制度を活用することがおすすめです。

制度を利用することで、生活の基盤をつくるのがよりスムーズになります。

地域ごとに異なる魅力を存分に楽しむことで、函館市の多様な文化や自然を深く体験することができるでしょう。

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