ライフステージや心境の変化によって「マイホームが欲しい!」と思ったら、すぐに行動へ移すのではなく、まずはマイホームの購入に際して知っておきたいポイントを押さえることが大事です。ポイントを知り、少しずつマイホーム購入に向けたイメージを具体化させていきましょう。
マイホームが欲しいと思った時に知っておきたい6つのポイント
マイホームの購入に際して押さえておきたい6つのポイントをご紹介します。
一戸建てとマンションのどちらにするか
一戸建てとマンションのどちらを購入するか、家族みんなで話し合ってみましょう。
一般的に、次のような人は一戸建てに向いています。
- 自由な設計・間取り・デザインにしたい(注文住宅なら可能)
- 余裕のある空間で伸び伸びと子供を育てたい
- 騒音など、近隣に過剰な気遣いをせずに生活したい
- 土地も財産として残したい
- ガーデニングやBBQができる庭・屋上が欲しい
- 車を複数台所有したい
- 家族構成の変化などで将来的にリフォームする可能性がある
また、次のような人はマンションに向いているとされています。 - 駅近などの利便性が高いエリアに住みたい
- セキュリティがしっかりした家で生活したい
- 都会的でスタイリッシュな生活をしたい
- 庭の有無に関心がない
一戸建てには注文住宅と建売住宅がある
一戸建てに関心がある方は、注文住宅と建売住宅の特徴を理解しておきましょう。
注文住宅とは、土地選び・設計・デザイン・設備などを自由に決められる一戸建てのこと。建売住宅とは、ハウスメーカー等の規格プランに従って建てられた一戸建て住宅のこと。
少しでも理想に近いマイホームを実現するためには注文住宅に優位性がありますが、建売住宅に比べ、注文住宅は価格が高くなる傾向もある点を理解しておきましょう。
どのような立地にマイホームを建てるか
仮に注文住宅を選ぶ場合で、かつ土地探しから始める予定の人(土地を持っていない人)は、立地を十分に検討する必要があります。
通勤・通学の利便性、子育て環境、商業施設までの距離や移動手段、治安、日当たり、方角などから総合的に判断し、少しでも理想に近い立地を選ぶと良いでしょう。
日当たりや方角については専門知識が必要となる部分なので、工務店や不動産会社などの専門家に相談する必要があります。
住宅ローンの完済年齢から逆算して家を買う時期を検討する
住宅ローンについては、70歳前後で完済することを目安に契約する人が多いようです。
一般的に、住宅ローンの返済最長期間は35年ですが、もし最長期間で住宅ローンを契約するならば、家を建てる時期は35歳くらいが妥当。25年で返済するならば、45歳くらいまでに家を建てると良いでしょう。
もちろん、預貯金の額や親からの援助などにより、返済期間をより短くすることも可能です。
家の購入には物件取得費のほかにも諸経費がかかる
マイホームを購入する際には、マイホームそのものの費用のほかにも、様々な諸経費が掛かることを理解しておきましょう。例えば、印紙税や登録免許税、司法書士報酬、融資事務手数料などです。
一般的に、新築マンションの諸経費は物件取得費の3~5%、建売住宅の諸経費は物件取得費の6~8%、注文住宅の諸経費は物件取得の10~12%と言われています。
住宅ローンの金額をイメージする
住宅ローンの契約に際して頭金を入れれば、その分だけ返済負担が軽減します。ある程度の預貯金をお持ちであれば、適度に頭金を入れておいたほうが良いでしょう。
ただし、少しでも返済負担を軽くするために、預貯金の多くを頭金に入れることはおすすめできません。マイホームを購入後も、固定資産税やメンテナンス・修繕などの維持費がかかる点を考慮し、余裕を持って生活できる程度の頭金を設定しましょう。
お客様の声
賃貸のアパートに住んでいましたが、子どもが生まれて家族構成が変わったので、家を持ちたいと思いました。 建売住宅も見学に行きましたが、建売では自分の要望をかなえるのは結構難しいことがわかりました。 マンションは管理費など維持費がかかるし、小さな子どもがいるので周りに気兼ねしない一軒家がいいと思いました。
家が欲しい人のためのネット検索方法
家が欲しいと思った方の多くは、まずネットで様々な情報を検索するでしょう。ネット上には膨大な情報があふれているため、効率よく検索する必要があります。一般的なネット検索方法をご紹介します。
キーワードで検索する
GoogleやYahoo!などの検索バーに気になるワードを入力し、検索します。
通常は表示順位が上であればあるほど、多くの人が関心を持っている情報なので、上から順にページを閲覧してみると良いでしょう。
「新築一戸建て デザイン」「注文住宅 耐震性」「マンション 設備」など、複数のワードを組み合わせることで、より精度の高い情報に絞り込めます。
施工事例を閲覧する
ハウスメーカーや工務店、建築事務所などの公式HPを開き、施工事例をチェックしてみましょう。大手不動産ポータルサイトの中にも、多くの工務店の施工事例が掲載されています。
SNSをチェックする
InstagramやX(旧Twitter)で、気になるワードを入力して検索します。ハッシュタグ検索(ワードの前に「#」を付けて検索)すれば、精度の高い検索が可能です。「#」は半角で入れましょう。
【参考】口コミ投稿サイトを閲覧する際の注意点
住宅業者に関する投稿型の口コミサイト等では、往々にしてマイナスの口コミが集まりやすくなります。参考になる口コミもありますが、すべてを鵜呑みにするのはおすすめできません。
口コミ情報を含めてネット情報は参考程度にとどめ、最終的には業者と直接会い、自分自身の判断で業者を選定しましょう。
【まとめ】世帯の将来像をイメージして後悔のない家づくりを
マイホームが欲しいと思った時に知っておきたい6つのポイント、およびネットでの情報検索方法をご紹介しました。
マイホームの購入は、一生に何度もない大きな買い物です。現在のライフスタイルだけではなく、将来のライフスタイルやライフステージ、家族構成の変化なども考慮し、多くの業者に相談しながら慎重に家づくりを検討していきましょう。