2023.03.31

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お料理好き必見!注文住宅のキッチンは壁紙や床材にもこだわろう

この記事の目次

ここでは、注文住宅のキッチン選びで重要になるポイントについて解説していきます。キッチンの形や収納などポイントごとに紹介しますので、参考にしてみてください。

システムキッチンとセクショナルキッチンの違い

最近の多くの注文住宅で取り入れられているのがシステムキッチン。

システムキッチンとは、コンロ・シンク・調理台が一体となったキッチンのことを指します。システムキッチンは「ワークトップ」と呼ばれる天板で覆われて全体がフラットになっているため統一感があり、掃除の手間もかかりません。

システムキッチンに対して、アパートなどでよく使われているキッチンはセクショナルキッチンと言います。

セクショナルキッチンはコンロ・シンク・調理台などのセクションごとに別々のものを使っており、高さがバラバラでつなぎ目があるという特徴があります。

システムキッチンには、間取りにあわせてピッタリと収められる点や見た目の美しさ、使い勝手の良さなど多数のメリットがあります。

そのため、注文住宅では多くの方がシステムキッチンを採用しています。

システムキッチンの種類

システムキッチンを選ぶ際にはまずシステムキッチンの「形」、つまりスタイルから選ぶと良いでしょう。

キッチンは対面型と非対面型の2種類があります。対面型はアイランドキッチン・ペニンシュラキッチン・L型・II型(セパレート型)の4つ、非対面型は壁付け型と独立型の2つ。

それぞれのメリットとデメリットを解説します。

アイランドキッチン

アイランドキッチンは、キッチンが壁に接しておらず「島」のようになっているタイプのキッチンです。

「解放感重視でキッチンを家の中心にしたい、家族やお客さんともわいわい料理を楽しみたい」という方におすすめです。

アイランドキッチンのメリット

– 解放感があり部屋が広く感じる
– 料理中でも家族とコミュニケーションを取りやすい
– 調理スペースに余裕があり複数人で料理ができる
– 子どもが自然と料理に興味を持ちやすい

アイランドキッチンのデメリット

– 広いスペースが必要
– キッチンの作業スペースや調理している姿が丸見えになる
– 水はねや料理のニオイが気になりやすい

ペニンシュラキッチン

ペニンシュラキッチンは、左右どちらかが壁に接している1列タイプのキッチンです。

「解放感がある空間にはしたいけど、実用性にもこだわりたい」といった方におすすめです。

ペニンシュラキッチンのメリット

– それほど広いスペースは不要
– 壁側にコンロを置くことで油はねが気になりにくい
– 壁と接していることで設置できる換気扇の種類が多い
– 作業スペースが丸見えにならないようにできる

ペニンシュラキッチンのデメリット

– アイランドキッチンより開放感は劣る
– 片側は壁なので導線が悪くなる
– 水はねやニオイが気になる場合がある

デメリットには、アイランドキッチンに似た点や比較した際に劣ってしまう点が含まれています。

ただし、それらのデメリットを克服しやすいのもペニンシュラキッチンの特徴。

例えばコンロの対面などの一部を壁にするセミオープンタイプにすれば、油はねやニオイ対策、丸見え防止になります。

L型キッチン

キッチンを上から見た時にL型になっているキッチン。コンロとシンクが直角に配置されるのが一般的です。

壁に向いて調理に集中できる環境を確保する一方、シンクのある面を対面型にすればコミュニケーションも取れる、といった使い方が可能。家族の様子を見られるようにしつつもあまり開放的にしたくない、という場合におすすめです。

L型のメリット

– コンロ、シンク、冷蔵庫といった調理に必要な動線が短くなる
– 壁付け型と対面型のメリットを両立できる
– 収納スペースを確保しやすい

L型のデメリット

– コーナー部分がデッドスペースになってしまいがち
– 設置に広いスペースが必要
– リフォームで配置変更がしにくい

セパレート型(II型)キッチン

コンロとシンクが分かれて平行に並んでいるのがセパレート型キッチン。

上から見た時の見え方でII型キッチンとも呼ばれます。

セパレート型キッチンは、壁付け+ペニンシュラキッチン、壁付け+アイランドキッチンといったように使い方にあわせてレイアウトを決められます。

間の通路幅を調整すれば、複数人で調理できるようにしたり家族がすれ違えるようにしたりもできます。

セパレート型(II型)のメリット

– 調理の際に動く距離が短い
– 収納を多くできる
– 調理スペースを広くできる

セパレート型(II型)のデメリット

– 振り向く動作が増える
– シンクとコンロが分かれているため運ぶ際に水が垂れやすい
– 設置に広いスペースが必要になる

壁付け型キッチン

壁付け型は、調理台やシンクが壁に付いているタイプのキッチンです。

キッチンのスペースを広く取れない家の場合、壁付け型にしてコンパクトなキッチンにするのもおすすめです。

壁付け型キッチンのメリット

– キッチンを壁に付けるので、空間を広く使うことができる
– 正面に窓を設置すれば、手元が明るくなる

壁付け型キッチンのデメリット

– 料理中は家族に背を向けるので孤独になりがち
– 料理中に子どもの様子などが分かりにくい
– 人が来た時にキッチンが丸見え

独立型キッチン

リビングなどと空間を共有していない、壁に囲まれた個室タイプのキッチンです。

独立型はキッチン単独の部屋なので、料理に集中したい方や自分の城のようにキッチンをレイアウトしたいという方におすすめです。

独立型キッチンのメリット

– 料理に集中できる
– ニオイや煙が生活空間に影響しにくい
– 来客などから見られにくくなる

独立型キッチンのデメリット

– 家族とのコミュニケーションが取りづらい
– 料理を運ぶのに手間がかかる
– 広さによっては閉塞感がある

キッチンの材質・色

キッチンを選ぶ際に、天板やシンクの材質・色を基準に選んでみてもいいでしょう。

キッチンは部屋の中でも存在感が強いので、材質や色によって部屋の雰囲気がガラリと変わります。

材質

天板やシンクで一般的に使われている材質は以下のようなものです。

ステンレス

ステンレスは天板やシンクの定番で、水や熱に強く耐久性にも優れています。

普及している理由は、何といっても設置コストの安さと手入れの簡単さでしょう。そのため、キッチンの価格を抑えたい方におすすめです。

細かなキズがつきやすいデメリットはありますが、昨今では強度の高い製品も生み出され、選択肢が豊富になってきています。

人工大理石

人工大理石は見た目が美しくキッチンに高級感が出せることが特徴。

特に、天板とシンクを人工大理石で一体化するとおしゃれになります。天板とシンクにつなぎ目がないので、掃除も楽ちん。

カラーや柄は選べないと思っている方も少なくありませんが、実はメーカーによって8種類くらいのバリエーションを用意していることもあります。

衝撃などで割れないように加工された製品も増えているものの、耐熱性が低い点がデメリットです。

タイル

タイルキッチンの魅力は何といっても、「多種多様なデザインの中から、自由に好きなものを組み合わせられる」点。

世界で1つだけのキッチンにできるので、オリジナリティを出したい方にはおすすめです。

ただし、タイル自体は汚れてもサッと拭けばきれいになりますが、タイルをつなぐ目地は汚れやすいため、掃除や手入れをこまめに行う必要があります。

また、耐熱性については使用しているタイルによっても違いがあるため、選ぶ際には確認しておきましょう。

 セラミック

セラミックは、ガラスや陶器などと同じように高温で焼いて成形された素材。

そのため、焼き物ならではの高級感ある質感と耐久性が特徴としてあげられます。

例えば、調理中の熱いフライパンを置いても大丈夫。まな板を置かずに直接包丁を使っても傷が付きません。

このように、セラミックは他の素材と比べると耐久性に秀でているといえます。その他、カラーバリエーションの豊富さやデザイン性の高さも魅力的。

難点は価格が高いことですが、高級感やお手入れの楽さ・高い耐久性を考慮するとコスパが良いと感じる方も多いでしょう。

メラミン化粧板

メラミン化粧板は一般的にキッチンの扉に使用されることが多い素材ですが、実はキッチンの天板としても使われています。

色や柄が豊富なため、キッチン扉などとあわせることでキッチン全体のデザインを統一できます。

熱・傷・衝撃に強く、汚れも目立ちにくく手入れがしやすいのも特徴。価格も比較的低いので、費用を抑えたい場合にも適しています。

キッチン全体のバランスを考えて、イメージに合う空間になるようコーディネートしてみましょう。

基本の考え方としては「キッチンを空間に馴染ませる」「キッチンを空間のアクセントにする」という2パターンがあります。キッチンを空間に馴染ませる場合は、キッチンの色と壁や床などの色を同系色でそろえましょう。

そうすることで、キッチンを部屋全体のインテリアに溶け込ませ、スッキリとした空間を作ることが可能です。キッチンを空間のアクセントにする場合は、キッチンの色を壁や床の色と変えることでメリハリのある空間を演出できます。

例えば赤や黄色を基調としたキッチンにすれば、ポップで明るい印象の空間に。

家族の個性やこだわりを反映させたいという際、キッチンの色の使い方を工夫するのも1つの方法になります。

キッチンの収納

キッチンを考える際には、収納をどうするかもポイント。まず、自宅のキッチンにあるものを書き出してみましょう。

– 食器、グラス類
– まな板、包丁、ボールなどの調理器具
– フライパン、鍋
– ラップやアルミホイル、キッチンペーパー
– 食器洗剤、手洗い洗剤、スポンジ
– 電子レンジや炊飯器など大き目の調理家電
– ミキサーやスケールなどの小さ目の調理家電
– ゴミ箱や空の缶・ペットボトル入れ

ポイントは、これらの定位置を考えておくこと。

キッチリ詰め込むのではなく気持ちスカスカだと思えるくらいにしておくと整理整頓しやすく、出し入れも簡単になります。

この点を踏まえて、どのくらいの収納が必要か考えていきましょう。

また、収納にも以下のように様々な種類がありますので、キッチンに使えるスペースと収納するものの量のバランスを取りつつ、最適な収納を選ぶのがポイントです。

– 背面収納
– 吊り戸棚
– コンロ・シンク下の収納
– パントリー(壁面タイプ・ウォークインタイプ)
– ゴミ箱収納

料理を楽しみたい方や一度にたくさんの買い物をする方ならば、ウォークインタイプのパントリーが便利。

スペースが許すのであればぜひ検討してみてください。ゴミ箱収納はゴミ箱が隠せるため、見た目がスッキリして生活感を減らすことができます。

オープンなキッチンにすることを考えている場合は特におすすめです。

コンロはIH?ガス?

コンロをIHにするかガスコンロにするか、というのは多くの人が悩むポイント。それぞれのメリットとデメリットを解説します。

Hのメリット・デメリット

 IHのメリット

– 火力が強い
– 汚れにくい
– 汚れても掃除などの手入れがしやすい
– フラットなので見た目がスッキリする
– 使わない時は作業スペースにできる
– 火災の心配がない(火災保険料も安くなる)

 IHのデメリット

– IH対応のフライパンや鍋しか使えない
– 火の上でフライパンを振る調理ができない
– 煮込み料理の場合、上下で温度差ができやすい
– 停電の時に使えない

ガスコンロのメリット・デメリット

ガスコンロのメリット

– フライパンを振る料理がしやすい
– 焦げ目をつけたり、あぶったりできる
– 停電の時も使える
– 調理器具の種類を選ばずに使える
– ゴトク(※火の上に調理器具を置くところ)がありプレートを傷つけにくい

ガスコンロのデメリット

– 汚れやすい
– 掃除が大変
– 夏場は熱い
– 火災の心配がある

コンロ選びは重視するもの次第

IHもガスコンロも一長一短があるので、家族が何を重視するかで選ぶとよいでしょう。

日々のお手入れの手軽さや見た目を重視するのであれば、IHがおすすめです。

IH対応の調理器具しか使えないとはいえ、最近ではIH対応のフライパンや鍋も非常にたくさんの種類があるので、そこまで困ることはありません。

また、IHは火力が強く、鍋やヤカンのお湯などを素早く沸かすことができます。直火で本格的な中華などの料理を作りたいのであれば、ガスコンロがおすすめ。

IHでもチャーハンなどの炒め料理も問題なく作れますが、激しく振ることには向いていません。

IHに比べ掃除が大変というデメリットはありますが、掃除がしやすくスッキリとしたデザインのガスコンロも最近では数多く販売されています。

壁紙や床材

料理をしたり片付けをしたり、住んでみると思った以上に長い時間をキッチンで過ごすことになります。

素敵なデザインで機能性の良い壁紙や床にすれば、料理やその他の家事のモチベーションも上がるのではないでしょうか。

ここでは、壁紙や床材を選ぶ際のポイントについて解説します。

壁紙

キッチンの壁紙の色は増やしすぎないことがポイント。

色が増えすぎるとガチャガチャとしたまとまりのない雰囲気になってしまうため、基本は2色程度、多くても4色に抑えるとよいでしょう。

キッチンの壁紙は水や汚れがはねたり、料理のニオイが付いたりすることが多いので、機能性も注目すべきポイント。

機能性で壁紙を選ぶなら、汚れにくい、汚れを拭き取りやすい・ニオイがつきにくい、燃えにくいといったポイントを検討しましょう。

汚れにくく掃除のしやすい壁紙は、日々の手入れの手間と時間を減らしてくれます。

アクセントとしてタイルを貼るのもおしゃれですが、タイルの目地は汚れが目立つので、汚れにくい場所を選んで使うと良いでしょう。

床材

キッチンの床は水がこぼれたり汚れたりしやすいため、床材を選ぶ際はデザインだけでなく機能性にも着目しましょう。

キッチンに立っている時間は意外に長いので、硬い床だと疲れやすくなってしまいます。

キッチンの床材を選ぶポイントは下記の通りです。

– 水や油汚れに強いか
– 掃除がしやすいか
– 滑りにくいか
– 疲れにくいか
– 底冷えしにくいか

このようなポイントを踏まえ、代表的なキッチンの床材について解説します。

フローリング

フローリングは床材としてもっとも一般的で、広く採用されています。他の床材と比べて価格が抑えられるのもメリット。

防水加工や汚れ防止加工があるものを選ぶと良いでしょう。

無垢材

無垢材は、重ねたり貼ったりといった加工をしていない天然木の床材のこと。

その魅力は何といっても、天然木ならではのぬくもりや肌ざわりの良さにあります。

保温性や断熱性も高いため、冷えにくいという点もメリットの1つ。木の種類によって特性が異なるので、硬さや色合いが好みのものを選ぶとよいでしょう。

デメリットは、丁寧なお手入れが必要な点と価格が高い点です。

クッションフロア

クッションフロアは、キッチンやトイレなどの水まわりによく使われている床材。

水や油汚れに強いことが特徴で、適度な弾力性もあるため長時間立っていても疲れにくく、食器を落としてしまっても割れにくいといった点がメリットです。

価格も手頃で、様々な色や柄を選べることも大きな魅力でしょう。

デメリットとしては、他の素材に比べるとどうしても質感が見劣りしてしまって統一感が出しにくいという点と、耐久年数がさほど長くない(10年程度)という点です。

タイル

タイルを使った床は個性的かつ高級感を演出できるので、デザイン性を重視したい方におすすめ。

素材や色、デザインはいずれも豊富なので、「人とは違うキッチンにしたい」と考えている人にはピッタリです。

汚れにくく、もし汚れてもすぐに拭き取れる点もメリット。

熱や衝撃にも強いため、耐久性に優れているのも魅力の1つです。

ただし、目地は汚れやカビがつきやすい・長い時間立っていると疲れる・食器を落とすと簡単に割れてしまう…といったデメリットが。

その他、冬は底冷えしやすいというのもデメリットですが、タイルは床暖房と相性がいいので、寒いのが苦手な方は床暖房とセットでの設置を検討してみると良いでしょう。

キッチンの選び方・決め方のコツ!後悔した事例から注意点を紹介

ここでは、キッチン選びで後悔した事例から、キッチン選びの注意点や選ぶ際のポイントについて解説します。

高さがあっていなかった

キッチンの天板の高さがあっていないと使い勝手が悪いだけでなく、腕や腰にも負担がかかり痛みが出てしまうこともあります。

毎日使うキッチンだからこそ、自分にピッタリの高さにすることが大切。

「高さをどう決めればいいのか分からない」という方は〔身長÷2+5〕という式が1つの基準になりますので、参考にしてみてください。

例としては以下のようになります。

– 身長160cm → キッチンの高さ85cm
– 身長170cm → キッチンの高さ90cm

家の中で一番キッチンを使う人の身長をもとに計算するのがいいでしょう。

とはいえ、実際に立ってみないと好みの高さは分からないもの。ですので、ぜひキッチンメーカーのショールームに行って自分の使いやすい高さを確認してみることをおすすめします。

ショールームに行けば、キッチンの天板の高さだけでなく、収納棚などの高さも確認できます。

高すぎる収納棚も非常に使い勝手が悪く「使われない収納」になりかねません。収納棚の高さも含め、ぜひ一度実物で確認してみてください。

通路の幅が狭かった

カウンターキッチンの場合によくあるのが、「キッチンからリビング側に行く際の通路の幅が狭くて通りにくかった」というような後悔。

このような失敗がよく起きる理由には、次のようなものがあります。

– 想定より大きめの冷蔵庫を買ってしまい、通路が狭くなった
– 両手で大きなお盆や熱い鍋を運ぶところまで考えられていなかった

通路幅を決める時は、冷蔵庫や棚のサイズも考慮して検討してください。

また、キッチンは大きなものや熱いもの・こぼれやすいものを持って移動するシーンが意外と多いため、ある程度余裕のある通路幅にすることをおすすめします。

調理スペースが狭かった

実際に使ってみると調理するスペースが狭かった…というのも、よくある失敗例です。

どの程度料理をするか、何人分の料理を作るかといったことをよく考えずに何となく一般的なキッチン幅に決めてしまわないようにしましょう。

自分や家族にとっては使いにくいキッチンになってしまう可能性もあります。切る・焼く・洗う・盛り付けるなど、キッチンでは様々な作業をします。

また、家族の人数が多ければ当然食器の量も食材の量も増えるので、その分のスペースが必要。

ただし、広ければ広いほど使いやすいという訳ではないので注意してください。広いとシンクからコンロまでの移動距離が長くなるなど、それはそれで使いにくいものです。

どの程度のスペースがあればいいのか、普段の料理の状況をよくシミュレーションしてキッチン幅を決めていくのがポイントです。

コンセントが足りなかった

キッチンでは思っている以上に多くのコンセントを使います。

そのため、コンセントの位置や数を適当に決めてしまうと不便を感じたり「ここにも欲しかった」と思ったりするでしょう。

キッチンで使う家電は、例えば次のようなものです。

– 冷蔵庫
– 電子レンジ
– トースター
– 炊飯器
– 電気ケトル
– ミキサー
– コーヒーメーカー etc.

必要なコンセントの数の目安は「100Vコンセント6個」と言われていますが、家庭によって使っている家電の数は違うので、6個では足りなくなる家も多いでしょう。

コンセントの数は最低でも「差しっぱなしの家電の数+4個」は用意しておくことをおすすめします。

今使っているもの・今後買う可能性があるものをすべて書き出し、常時挿しっぱなしにしておくものの数を確認してみてください。

また、コンセントの位置も重要です。冷蔵庫や電子レンジなどの大きなものは、置く場所をあらかじめ想定してコンセントを配置すると良いでしょう。

– ミキサーはキッチンの作業スペースで使いたい
– 電気ケトルは背面のカップボードにあると便利
– 炊飯器は湯気が出ても問題ないところで使う

上記のように使い方をイメージし、届くところにコンセントを用意しておくことをおすすめします。

手元が暗くなってしまった

電球の位置や数にも要注意。使ってみると、体の影によって手元が暗くなってしまうことがよく起こります。

照明を選ぶポイントは、照明の種類・光の色・明るさの3点です。

シーリングライトとペンダントライトなど、複数の種類の照明を組み合わせると、キッチンの雰囲気を作りつつ明るさも確保できるのでおすすめ。

光の色に関しては、電球色にすると料理がおいしそうに見えるものの、調理する際には見えにくくなってしまう点に注意しましょう。

リビングとキッチンがつながっている場合、統一感を出すために同じ電球を選んでしまいがち。しかし、リビングでは電球色が落ち着いた雰囲気で好まれるものの、キッチンで手元が見えやすく調理に向いているのは昼白色など白っぽい光の色なのです。

手元が影にならないように、照明の位置などもしっかり検討しましょう。

勝手口を作ったら寒くなってしまった

「キッチンには勝手口があったほうが良い」と無条件に考えてしまう方も多くいます。

しかし「とりあえず作ったけど、冷気が伝わって寒くなるし必要なかった」と後悔するケースも。

勝手口には「駐車場からキッチンに直接買ったものを運べる」「外にゴミを捨てに行くのが楽」といったメリットがあります。

しかし「冷気が入ってきて寒くなる」「勝手口の前のスペースにものを置けない」といったデメリットも。

メリットとデメリットを理解し、本当に必要かどうかをよく検討してみてください。

お客さんに丸見えの間取りになってしまった

来客があった際にキッチンが丸見えで気になってしまっていて恥ずかしさを感じるといった後悔もよくあります。

丸見えになってしまうのは、玄関の直線上にキッチンがある、リビングに行くためにキッチンのすぐ脇を通る間取りになっている、といった原因があります。

普段からマメに掃除や片付けができる方でもない限り、キッチンが丸見えになってしまう間取りは避けたほうが無難です。

一方、アイランドキッチンにしたり見せる収納にしたりして、最初からお客さんに見られることを想定した間取りにするという手もあります。

キッチンの便利さがアップ!オプション設備まとめ

ここでは、キッチンの便利さがアップするオプション設備を紹介します。

キッチン設備はどんどん新しいものが開発されていますので、ぜひ自分にあったものを見つけて、快適なキッチンにしてください。

タッチレス水栓

タッチレス水栓とは、水栓の上部に手をかざすと自動で水が出る水栓のこと。

蛇口に触れる必要がなく衛生的で便利です。小さなレバーが付いているだけなので、見た目もスッキリしていて掃除の手間も減るでしょう。

似た機能の水栓として「ハンズフリー水栓」があります。

こちらは水栓の下で手や物が動くと自動で水が出るタイプ。お店や公共施設によくある水栓をイメージしてもらうと分かりやすいでしょう。

タッチレス水栓もハンズフリー水栓も自然に水が止まるので、節水にもなります。

デメリットは以下の通りです。

– 勝手に水が出ることがある
– センサーの感度が悪いことがある
– 子どもが遊んでしまう
– 身長の低い子どもが使えない(タッチレス水栓の場合)

ビルトイン食洗器

食器洗いに面倒を感じている方や時短をしたい方におすすめなのが、ビルトイン食洗器。システムキッチンに組み込まれて一体となっているため、キッチンの上に場所を取ることもありません。

ビルトイン食洗器のメリットは次の通りです。

– 時短になる
– 手で洗うよりキレイになる
– 冷たい水で手洗いしなくて済む
– 使う水の量は手洗いの約1/8程度

ただし、人によっては意外と使わずに収納スペースをムダにしてしまうという場合もあります。

使わなくなってしまう理由としてよくあるのは以下のようなものです。

– 手で洗った方が早く感じる
– 食洗器に入れたり出したりするのが手間
– 食洗器対応でない食器やタッパーが意外と多い
– 意外と量が入らない

特に、容量が少ない食洗器は使い勝手が悪いため使わなくなる原因になります。

本当に必要か、どれくらいの容量があればいいか、よく検討して導入しましょう。

キッチンディスポーザー

キッチンディスポーザーとは、キッチンシンクの排水溝の下に設置する生ごみ処理機のこと。

生ゴミを粉砕して水と一緒に排水管に流してくれるため、生ゴミの処理の手間が少なくなります。

当然生ごみの量も減らせますし、生ゴミの臭いなども気になりません。

三角コーナーなどを置く必要がないのでキッチンがスッキリし、清潔に保ちやすくなるでしょう。

このようなメリットがあるディスポーザーですが、実は今の日本では設置できない場合があります。

というのも、ディスポーザーの設置可否については自治体にゆだねられているのです。

下水施設の負荷が増える、河川などに流れた場合に過剰な栄養源になってしまうといった理由から、設置を禁止する条例が作られていることがあるためです。

そのため、ディスポーザー付きのキッチンを販売・製造している国内メーカーはあまりありません。

ディスポーザーを設置したい場合、まずは自治体の条例でディスポーザーの設置が禁止されていないか調べてみましょう。

掃除がしやすいレンジフード

キッチンは掃除やお手入れの手間がかかる場所です。特にレンジフードは油汚れが付きやすい場所なので、掃除が面倒と感じている方も多いはず。

そのため、できるだけ掃除やお手入れの手間がかからないものを選ぶと良いでしょう。

具体的には、以下のようなものがおすすめです。

– レンジフードやファンが油の付きにくい素材でできたタイプ
– 表面がフラットで拭き取りやすいタイプ
– フィルターなどが簡単に取り外せるタイプ
– フィルターが付いていないノンフィルタータイプ

やや高額にはなりますが、ボタン1つでファンや内部を自動的に洗浄してくれる自動洗浄機能が付いたものもあります。

予算が許すのならば検討してみると良いでしょう。

パントリー

パントリーとは、食品や飲み物のストックなどを収納するスペースのこと。

主に次の2タイプがあります。

– 独立した一部屋になっているウォークインタイプ
– キッチンの一角の壁に配置する壁面タイプ

まとまったスペースが確保できるパントリーは、食品はもちろん、ストックしておきたい以下のようなものの保管場所としても便利です。

– ビン、カン、ペットボトル
– カップ麺やパスタなどの乾物や缶詰
– 米や砂糖・塩などの調味料のストック
– レトルト食品など常温で長期間保存できるもの
– ホットプレートやホームベーカリーなどの調理器具
– 洗剤やスポンジやたまにしか使わない食器 etc.

収納力の高いパントリーなら、何があるかひと目で見渡せるため整理整頓がしやすく、ものを探すのも楽になります。

ただし、棚の奥行きがありすぎると取り出しにくくなったり、キッチンからの動線が悪いと不便に感じたりといった失敗例もあります。パントリーを設置する際には気をつけましょう。

相場はいくら?注文住宅のキッチンに掛かる費用

ここでは、注文住宅のキッチンに掛かる費用について解説していきます。

具体的には、「キッチンの種類別の相場について」と「安いキッチンと高いキッチンの違いについて」。

キッチンの相場と金額による違いが分かりますので、ぜひキッチンのプランづくりの参考にしてみてください。

【キッチンの種類別】費用相場まとめ

キッチンは大きく分けて「システムキッチン」「オーダーメイドキッチン」の2種類があります。

一般的なサイズのI型システムキッチンの価格相場は、50万円~180万円程度が目安となります。

相場価格に幅があるのは、メーカーやデザイン、サイズや形などによって数万~十数万円単位で変動するためです。

安さを売りにしているメーカーの製品だと20万円を切るものもありますし、一流メーカーの高級仕様の製品だと250万円を超えるものもあります。

システムキッチンの中でもアイランドキッチンの価格は高めで、120万円~330万円程度が目安。

他の形状のキッチンより高くなる理由は、キッチンの4面すべてが化粧パネルで、通常より多くの部材が必要だからです。

オーダーメイドキッチンの場合も、同じような仕様や機能のシステムキッチンと比較すると高額になることがほとんど。

おおよその目安としては、ミドルグレード:70万円~、ハイグレード:150万円~といった価格相場をイメージしておくと良いでしょう。

天板やシンクに最高品質の素材を使ったり、食洗器や換気扇などの設備を最新のものにしたりと、あれもこれもと希望を追加すると、総額で500万円を超えてしまうことも。

予算とバランスを見ながら、優先順位を決めてオーダーメイドキッチンの構成を考える必要があります。

安いキッチンと高いキッチンの違いとは

キッチンの価格差の要因は、例えば下記のような点です。

– キッチンの形(I型、L型、アイランド、ペニンシュラなど)
– キッチンのサイズ
– 天板やシンク、扉などの素材
– 水栓、コンロ、換気扇などのグレード
– 食洗器や収納棚などの追加オプション
– システムキッチンかオーダーメイドキッチンか

システムキッチン自体にもいくつかグレードがあり、当然ながらグレードが上がれば価格も上がります。

グレードによって選べる素材や機能、追加できるオプションが異なるため、価格差がそのまま使い勝手や使用感の差として出てしまうことも。

他にも、キッチンのサイズを大きくしたりアイランドキッチンにしたりすると使用する材料が増えるため、価格に影響します。

通常の仕様より素材を良いものにしたり食洗器などのオプションを追加したりすれば価格は上がっていくため、キッチンに欲しい機能や設備を明確にしてから選べば無駄な出費を抑えやすくなるでしょう。

使いやすいキッチンと快適な暮らしを叶える高性能住宅とは

いざ注文住宅で家を建てようとなった時、キッチンだけでも考えることはたくさんあります。

もちろん、家を建てるにはキッチン以外の間取りや設備に関しても決めることが山盛り。

決めることが多すぎて選べないという方も多いのではないでしょうか。

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