この記事の目次
ブルックリンスタイルとは、アメリカのブルックリン地区で生まれたインテリアデザインのスタイルです。
ヴィンテージ感と温かみのあるかっこいい雰囲気に、人気が高まっています。
本記事では、ブルックリンスタイルの構成要素やアイテムの選び方などを詳しく解説します。
ロゴスホームで施工したインテリア事例も紹介しますので、ぜひ内装の参考にしてくださいね。
ブルックリンスタイルとは
ブルックリンスタイルは、ニューヨーク州ブルックリン地区で生まれた、工業素材と自然素材が融合したインテリアの形式です。
ブルックリン地区は、かつて工場や倉庫などが立ち並んでいた工業地帯に、若いアーティストや移民が移り住んできたエリア。
移民らは、元々倉庫であった建物をアパートメントにリノベーションしました。独特のアート要素が加わり、若者の住むお洒落なエリアとして生まれ変わった地区がブルックリンです。
現代では「古い建物の良さを生かしておしゃれにリノベーションしたようなインテリア」のことを、ブルックリンスタイルと呼ぶようになりました。
リノベーションではもちろん、新築のインテリアスタイルとしても人気があります。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
ブルックリンスタイルの特徴は?
はじめに、おしゃれで温かみのあるブルックリンスタイルの特徴を、6つピックアップします。
1:ダークカラー
ブルックリンスタイルでは、壁や家具などの色合いにダークカラーがよく使用されます。
特に、
・濃い茶色
・灰色
・黒色
などの深みある色調が好まれます。
これらのダークカラーは、落ち着いた雰囲気を生み出します。
2:レンガ・タイル
由来であるブルックリン地区の古いアパートはレンガ造りが多く、レンガ壁・タイル壁はブルックリンインテリアの象徴になっています。
特に、表面に模様や色むらのあるレトロ模様のレンガは、ブルックリンらしいヴィンテージの雰囲気をつくります。
新築の内装を選ぶ際は、角が欠けていたり、色合いが不揃いだったり、あえてレトロ調のものを選んでみてください。
他にも、深いブルーや白色の「サブウェイタイル」もブルックリンスタイルの特徴です。
サブウェイタイルとは、ニューヨークの地下鉄構内で使われ始めた、長方形で光沢のあるタイルのこと。
タイル自体の色や目地の色によって印象を変えられます。
スタンダードな白色を選べば明るい雰囲気に。タイルが白色でも、黒やグレーなどの目地色にすると、かっこいい印象になりますよ。
3:無骨な質感
ブルックリンスタイルの家具やインテリアアイテムは、無骨な質感が特徴。
木の廃材や鉄、コンクリートといった工業製品を使用し、素朴で重厚感のある雰囲気を演出します。
・打ちっぱなしコンクリートの壁にする
・配線やダクトをむき出しにする
などが内装のコツです。
飾りすぎない無骨さが、独特の味わいを生み出します。
4:開放感のある間取り
ブルックリンスタイルの空間には、開放感のある間取りが似合います。大きな窓や高い天井が、ブルックリンアパートメントの特徴であるためです。
新築の間取りを考える際にも、天井高さや窓の大きさに配慮しましょう。
空間を広く感じさせる工夫がおすすめです。光と風が自然に流れ、心地よい空間になることも魅力です。
5:味のあるフローリング
ブルックリンスタイルのお部屋にするなら、フローリングにこだわるのがおすすめです。
例えば、
・経年変化を楽しめる無垢の床材
・濃淡のはっきりした木目
・チークやウォールナットなど色目の濃い樹種
・表面にエイジング加工されている床材
など、味わいのあるフローリングを選んでみましょう。
さらに、貼り方を変えると、よりヴィンテージな雰囲気になります。
・寄せ木細工のようなパーケット張り
・魚の骨のように交互にV字を重ねるヘリンボーン張り
などが人気です。
個性的でおしゃれな空間になりますよ。
6:重厚感のある素材
ブルックリンスタイルには、木材や鉄・コンクリートなど、頑丈で重厚感のある素材が似合います。
・ドアや窓の枠をマットなブラックにする
・インテリアのアクセントにアイアンやスチール素材を選ぶ
・足場材を加工した家具を選ぶ
などがおすすめ。
空間に個性と力強い印象を与えます。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
ブルックリンスタイルとインダストリアルインテリアの違いとは?
ブルックリンスタイルとインダストリアルインテリアは、どちらも工業的な要素を持つインテリアの形式です。
厳密な違いはなく、同じようなインテリアスタイルを指すことが多いものの、工業的要素の割合に若干の違いがあります。
インダストリアルとは、直訳すると「産業的な」という意味。
スチール製の棚やラック、ステンレス製のキッチンなどは、インダストリアルインテリアと呼ばれます。
ブルックリンスタイルの空間には、インダストリアルインテリアがよく似合うでしょう。
ブルックリンスタイルは、こうしたインダストリアルな工業要素に加え、木材や観葉植物など自然素材もある点が特徴です。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
ブルックリンスタイルのアイテムの選び方
ブルックリンスタイルのお部屋にするには、家具や内装のアイテム選びがカギになります。
壁紙・カーテン・インテリア、それぞれの選び方のコツをまとめました。
1:壁紙の選び方
ブルックリンスタイルの壁紙を選ぶポイントは、“ヴィンテージ感”と“素材感”です。
ヴィンテージ感のある深い濃い色味の壁紙は、ブルックリンテイストに似合います。
例えば、グレーやモスグリーン・ネイビー・ターコイズブルーなどの色がおすすめです。
アンティークテイストのボタニカル模様の壁紙もおしゃれですよ。
ブルックリンスタイルを象徴する、タイルやレンガ柄・木目柄の壁紙も、空間を演出します。
壁紙自体に凹凸があるものやマットな質感のものを選ぶと、偽物に思わせない素材感がでます。
なお、濃い色の壁紙はあまり広範囲に貼らず、アクセントに利用しましょう。
レンガ材やウッドパネルなど、壁紙ではない壁材が濃い色味の場合も同様です。
ベースクロスとしてオフホワイトのような淡い色を提案します。
アクセントの存在感を引き立たせると同時に、室内が暗くなりすぎてしまうのを防ぎます。
2:カーテンの選び方
ブルックリンスタイルのカーテンには、天然素材を活かしたデザインがおすすめです。
例えば、木製ブラインドは、ヴィンテージな雰囲気のお部屋にぴったりです。
ファブリックカーテンなら、ハンドメイド風の綿素材が似合います。
クラフトマンシップのあるデザインも、ブルックリンスタイルの特徴のひとつであるからでしょう。
たくし上げるように開くローマンシェードも、古き良きアメリカンを連想させるカーテンデザインです。
3:インテリアの選び方
お部屋を彩るインテリアアイテムの選び方で、雰囲気がぐっと変わります。
「古い物を活かす」ブルックリンスタイルの精神から、アンティーク家具や自然素材を上手く取り入れることがポイント。
おすすめのインテリアアイテムは「木材」「レザー」「ブラックアイアン」がキーワードです。
家具なら、
・古材の木製天板とブラックアイアンをかけ合わせたテーブル・椅子
・レザー素材、またはデニム素材のソファ
などは、定番と言えるでしょう。
照明は、レールが露出しているインダストリアルなデザインがおすすめです。
天井にダクトレールをつけて、あえて異なるデザインのペンダント照明をいくつも吊るすのが流行です。
こうした不揃いな遊び心が似合うのも、ブルックリンスタイルの魅力。
他にも、観葉植物や、絵画や写真などのアート作品を飾ると、雰囲気を格上げできますよ。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
ブルックリンスタイルの家にする方法とポイント
ブルックリンスタイルの家にするには、以下の3つの方法があります。
それぞれのポイントと合わせて紹介します。
1:リノベーション
ひとつめの方法は、リノベーションです。
リノベーションでブルックリンスタイルをつくるメリットは、元の住まいの構造を活かせることです。
特徴である、むき出しのコンクリートや配管などがあれば、リアルなアンティーク感を演出できるでしょう。
デメリットは、改築前の物件を選ぶ必要があることです。
リノベーションの物件選びは、物件価格・場所・建物の状態など、ただでさえ理想を追求するのは難しいもの。そこに加え、コンクリート構造や開放的な間取りなどを選ぼうとすると、さらにハードルが上がります。
既存の物件の良さを活かし、部分的にブルックリンテイストを取り入れられると良いですね。
2:DIY
DIYとは「do-it-yourself」の頭文字で、日曜大工と訳されます。
賃貸や既存の住まいを、住む人の手で改修することをDIYと呼ばれています。
ブルックリンインテリアも、DIYで実現可能です。
DIYでブルックリンスタイルをつくるメリットは、リノベーションよりも費用をかけずに再現できることです。
・棚を作る古材
・レンガやコンクリートがプリントされた壁紙
・アンティークテイストの床パネル
など、プロでなくとも簡単にDIYできる内装材が、ホームセンターやネットショッピングで多く販売されています。
デメリットは、プロによる作業に比べると再現性が落ちることです。
天井高を高くしたり、本格的なレンガ壁にしたりといった、大がかりな工事も難しいでしょう。
購入する家具やカーテンでもブルックリンテイストを楽しめるので、小さなところから始めてみるのがおすすめです。
3:注文住宅
新築の注文住宅でも、当然ながらブルックリンスタイルを実現できます。
注文住宅でブルックリンスタイルをつくるメリットは、ゼロからお好みのインテリア空間を実現できることです。
リノベーションやDIYのように既存の建物の条件を気にせず、自由に内装をデザインできます。
デメリットは、あくまで再現したブルックリンスタイルという点です。本来の意味合いである古さを活かした工事ではなく、あえてエイジング加工した内装材を組み合わせていきます。
また、後述するように、本格的な工業建築を設計すると建物コストも高くなります。
いずれの方法でも、バランスや予算を大切に、住まいを楽しむ気持ちでブルックリンスタイルを取り入れてくださいね。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
ブルックリンスタイルの注意点は?
ブルックリンスタイルのインテリアにするには、3つの注意点があります。
注意すべきポイントをおさえておきましょう。
注意点1:圧迫感がでやすい
ブルックリンスタイルの内装を選ぶ際は、圧迫感がでないように注意しましょう。
例えば、天井の低い住宅で広範囲のレンガ壁にしてしまうと、圧迫感からかえって狭く感じるでしょう。
高い天井高を確保できない場合は、アクセント壁の範囲を限定したり、明るさに余白をのこしたり、開放感をつくる工夫が大切です。
注意点2:建築コストが高くなる
本格的なブルックリンスタイルを新築で実現するには、費用が高額になりやすい傾向があります。
本来は、工業建築の古さを活かしたリノベーションが起源。打ちっぱなしのコンクリートやレンガの壁は、新しく作るには高い費用がかかってしまいます。
新築で取り入れるには、既製品やリーズナブルな内装を組み合わせ、バランス良く好きなインテリアを楽しみましょう。
注意点3:掃除・メンテナンスの手間がかかる
ブルックリンスタイルで採用される内装は、掃除やメンテナンスに手間がかかる素材が多い傾向があります。
例えば、素材感を活かした無垢の床材は、定期的なワックスがけが美観を保つポイントです。
また、凹凸のあるレンガ壁は、目地に埃がたまってしまうデメリットもあります。
インテリアのかっこよさだけでなく、お手入れの方法を確認しながら、内装を選んでいきましょう。
内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
家づくりのご相談は”ロゴスホーム”へ
ロゴスホームでも、ブルックリンスタイルを採用したインテリアのコーディネートを提案しています。
代表的な施工事例をご紹介します。
こちらのお宅では、JEANSをコンセプトに、お施主様らしさをミックスしたブルックリンスタイルを実現しました。
アールの下がり天井がアクセントのオープンパントリーは、さりげなくヴィンテージデザインの壁紙を採用しています。
素材感のある木目の天井や重厚感のある建具も取り入れ、明るくナチュラルなカフェ風空間を演出しました。
施工事例の詳細は、下記のページでご覧ください。
『JEANSをコンセプトにしたブルックリンスタイルの家』
ロゴスホームでは、お客様のお好みに合わせて、専属のインテリアコーディネーターが内装をご提案しています。
この他にも、多くの施工事例がございます。
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内観・外観イメージは具体的にお持ちでしょうか?
まとめ
ヴィンテージで無骨な素材感が人気のブルックリンスタイル。
アメリカのリノベーションスタイルが由来ですが、新築住宅でも楽しめるおしゃれなインテリアのかたちです。
雰囲気のあるお部屋を作るには、特徴を抑えていくのがポイントです。
・ダークカラー
・レンガ・タイル
・無骨な質感
・開放感のある間取り
・味のあるフローリング
・重厚感のある素材
といった要素を組み合わせ、新しくもどこか懐かしいインテリアテイストを楽しみましょう。
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