注文住宅を建てる際、設備選びは重要です。適切な設備で暮らしが快適になり、家事の負担も減ります。
しかし、多くの選択肢から自分に合ったものを見つけるのは難しいものです。
本記事では、人気の高い住宅設備14選を紹介し、設備選びのポイントも解説します。
これから注文住宅を建てる方や、新築の設備選びに悩んでいる方に役立つ情報をお届けします。
あなたの理想の住まいづくりの参考にしてください。
人気のある設備14選
キッチン周辺
1.IHクッキングヒーター
IHクッキングヒーターは、安全性と使いやすさで多くの家庭に選ばれています。火を使わないため、小さな子どもがいる家庭でも安心して使用できます。
また、フラットなデザインにより掃除がしやすく、キッチンを清潔に保ちやすいのも特徴です。料理の幅が広がるだけでなく、省エネ性能が高いため、ランニングコストも抑えられます。
利用者から、「時間設定ができる」「炎が出ないので安心」「掃除が簡単」といった声があります。
2.食洗機
食洗機は、共働きや子育て世帯の強い味方です。
導入すると家事が断然ラクになり、導入すれば、食器洗いが不要になり、家事全体の効率が向上します。また、手荒れの悩みからも解放されます。
手洗いに比べて節水効果があり、高温で洗浄するため衛生的です。
ビルトインタイプを選べば、キッチンスペースを有効活用でき、デザイン性も高まります。
3.多機能水栓
多機能水栓とは、キッチンでの作業を効率的にするためのさまざまな機能を備えた蛇口のことです。
最近では特に、便利さと衛生面で評価が高まっています。
中でもタッチレス水栓は、センサーに手をかざすだけで水を出し止めできるため、衛生的で水の節約にも役立ちます。
蛇口をひねる動作がないため水栓周りが水浸しになりにくい点や生肉や生魚を触ったりする調理中でも、手を汚さずに操作できる点が大きなメリットです。
さらに、浄水機能やホースが引き出せるタイプなど、多様な機能を持つモデルもあります。
これにより、キッチンでの作業がスムーズになり、特に料理が好きな方や忙しい家庭にぴったりです。
浴室・トイレ・洗面周辺
4.浴室乾燥暖房機
浴室乾燥暖房機は、冬場の寒い浴室を暖め、ヒートショック対策として非常に役立つ人気の設備です。
また、洗濯物の室内干しにも使えるため、天候が悪い日や夜間でも洗濯物を乾かせる点が、多くの利用者に評価されています。
さらに、浴室の乾燥を促すことでカビの発生を抑える効果も期待でき、清潔な浴室環境を保ちやすくなります。
ただし、毎日長時間使用すると光熱費が増える可能性があるため、使用頻度には注意が必要です。
それでも、便利さを実感している人が多く、導入を検討する価値は十分にあるでしょう。
5.タンクレストイレ
タンクレストイレとは、従来のトイレにある水を貯めるタンクが無いタイプのトイレです。
このため、コンパクトな設計が可能になり、トイレ空間をすっきりと使えるのが大きな特徴です。
すっきりとしたデザインに加え、タンクがないことで便器の外側や床とのつなぎ目の掃除がしやすく、メンテナンスが簡単になります。
省スペース設計のため、限られたトイレ空間でも有効に活用できる点も魅力です。
さらに、節水機能や温水洗浄、脱臭機能などの最新技術も搭載されており、使い勝手が良く、小さな子どもがいる家庭でも掃除がしやすいというメリットがあります。
6.洗面カウンター
広々とした洗面カウンターは、バタついてしまいがちな朝に大活躍します。
十分な作業スペースがあると、複数人が同時に使用できるため、忙しい朝の時間を効率的に過ごせます。
また、収納力のあるタイプを選ぶことで洗面用具や化粧品をすっきりと整理でき、使いやすい空間を維持しやすくなります。
洗面カウンターは毎日使うものです。家族構成や使用頻度を考慮し、使い勝手の良さを重視してサイズを選びましょう。
居室周辺
7.床暖房
床暖房は、足元から部屋全体をじんわりと暖める、快適で安全な暖房設備です。
寒さを感じにくく、快適な室内環境を提供するため、多くの家庭で人気があります。
エアコンと比べて空気を乾燥させにくく、ハウスダストを舞い上げないため、健康面でも優れています。
また、暖房器具の出し入れが不要で、ボタン一つで操作できるため、部屋を広く使える点も魅力です。
石油ストーブやヒーターのような接触の危険がないため、小さな子どもが居ても安全に使える点が大きなメリットです。
初期費用はかかりますが、快適性と安全性を両立した暖房設備です。足元の冷えに悩む人や小さな子どものいる家庭にとっては、導入する価値が高い設備と言えるでしょう。
8.床下収納
床下収納とは、床の下に設けられた収納スペースのことで、主にキッチンや廊下などに設置されることが多い設備です。
収納部分は床下に埋め込まれているため、生活スペースを圧迫せずに、追加の収納スペースを確保できるのが特徴です。
床下収納を活用することで、季節外の衣類やかさばる物を効率的に片付けることができ、部屋をすっきりと保つことができます。
また、キッチンに設置すれば、まとめ買いした食品や日用品を収納できるため、便利です。
さらに、フタが重いため小さな子どもが簡単に開けられず、貴重品や危険な物の収納にも適しています。
床下収納は、見た目を損なわず、収納スペースを効果的に増やすため、限られた住空間を有効に活用したい家庭にぴったりな設備です。
9.複層ガラス・二重窓
複層ガラスとは、2枚以上のガラスの間に空気層を挟んだ構造の窓ガラスです。
この空気層が断熱効果を発揮し、外気の影響を受けにくくします。
一方、二重窓は、既存の窓の内側に新しい窓を追加するタイプの設備で、断熱性や防音性を高めるために用いられます。
両者とも断熱効果があり、冷暖房の効率を上げ省エネになります。マンションより気密性の低い戸建て住宅におすすめです。
また、防音効果も期待でき、交通量の多い道路に面した住宅の生活質を向上させます。
初期投資は必要ですが、長期的には光熱費の削減につながります。
快適性や、経済性、環境配慮を兼ね備えた複層ガラスや二重窓は、多くの家庭にとって有益な設備選択肢といえるでしょう。
10.クローゼット
クローゼットとは、衣類や日用品などを収納するための大容量の収納スペースのことです。
クローゼットを導入することで、部屋の見た目がすっきりと整い、収納力が向上します。
特に衣類が多い人や、家族の所有物が増え続ける世帯にとって、クローゼットは必須の設備です。
最近では、家族全員の衣類や荷物を一括管理できるファミリークローゼットや、部屋を通り抜けることができるウォークスルークローゼットが人気です。
クローゼット設計には、単なる収納スペースとして空間を用意するだけでなく家族構成や生活スタイルに合わせて、棚やハンガーラックなど収納の種類を計画すると良いでしょう。
クローゼットは単なる物置ではなく、生活空間全体の質を向上させる重要な要素です。
玄関・外構周辺
11.電子錠システム(スマートドア)
電子錠システム(スマートドア)は、従来の物理的な鍵を使わず、電子的な手段で施錠・解錠ができる最新の設備です。
暗証番号、指紋認証、スマートフォンを利用した操作など、多様な方法でドアを開閉できるため、鍵を持ち歩く必要がありません。
手荷物が多い時や子どもを抱いている時でも、スムーズに玄関を開けられます。
また、カードキー、リモコン、指紋認証、暗証番号入力、スマホ連携など、様々なタイプが用意されており、個々のライフスタイルに合わせて選択できます。
セキュリティ面での利点も大きく、鍵の複製や紛失リスクが少ないのも特徴です。
また、入退出記録機能付きの製品であれば、家族の帰宅確認にも活用できるため、安全性も高められます。
12.宅配ボックス
宅配ボックスは、不在時でも荷物を受け取ることができる便利な設備です。
仕事に忙しく、家に帰れば家事や子育てに追われてゆっくりできない共働き世帯や一人暮らしの方に重宝されています。
宅配ボックスがあれば、留守中の配達に配達されることが無くなるため、再配達の手間が省けます。好きな時間に荷物を受け取れるため、便利です。
また、非対面で荷物の受け取りができるため、感染症対策としても有効です。
13.人感センサー付き照明
人感センサー付き照明は、人の動きを感知して自動で点灯・消灯する省エネで便利な設備です。
人の動きを感知して自動的に点灯・消灯するため、手が塞がっている時や暗い場所でも安心して移動できます。
玄関に設置すれば、夜遅くに帰宅した際でも手元を照らしてくれるので鍵が開けやすいでしょう。
家族の帰宅時間がバラバラな家庭や、遅い時間に帰宅する子どもや配偶者がいる場合に特に便利です。
また、電気の消し忘れを防ぐ効果もあるため、つけっぱなしにしてしまう心配もありません。
突然の点灯は侵入者に対する抑止力になるため、防犯対策としても有効です。
14.太陽光発電・蓄電池
太陽光発電システムは、屋根に設置した太陽光パネルで太陽の光を電力に変換する設備です。
一方、蓄電池は、この電力を蓄えて必要なときに使用できるようにするバッテリーのような役割な装置です。
この2つを組み合わせることで、自家消費による電気代の削減や、余剰電力を売れば、経済的にもメリットです。
また、蓄電池があれば、夜間や悪天候時、停電時にも電力を使用できるため、災害時でも電気が使用できます。
初期費用は高いものの、長期的には電気代の節約や売電収入が期待でき、再生可能エネルギーの利用で環境負荷の軽減にもつながります。
設備を選ぶ際のポイント
注文住宅の設備選びは、長期的な視点を持って行うことが大切です。以下のポイントを考慮しながら選択していきましょう。
ライフスタイルとの適合性
家族構成や生活習慣に合った設備を選びます。例えば、共働き世帯なら家事負担を軽減する設備が有効です。
将来の変化を考慮
子どもの成長や家族構成の変化、加齢による身体機能の変化も視野に入れましょう。
メンテナンス性
設備の維持管理の難易度や費用も検討が必要です。手入れが簡単で長持ちする設備を選ぶと、長期的になコスト削減につながります。
エネルギー効率
省エネ性能の高い設備を選ぶことで、長期的な光熱費の削減が期待できます。
予算とのバランス
必要性と予算のバランスを取り、優先順位をつけて選択しましょう。すべてを一度に導入するのではなく、後から追加できる設備は将来の導入を検討するのも一つの方法です。
これらのポイントを意識しながら、自分たちの理想の暮らしに合った設備を選んでいくことが重要です。
設備選びは住まいの快適性に大きく影響するため、情報収集を行い慎重に検討しましょう。
予算オーバーの際、検討すべきこと
本当に必要かを再検討する
予算オーバーの際は、まず各設備の必要性を再検討することが大切です。
例えば、宅配ボックスは後から設置できるため、家に誰かが常にいる場合は今すぐに導入する必要はないかもしれません。
贅沢品や使う機会が限られる設備も、ライフステージを考慮して「今必要かどうか」を検討しましょう。
このように、優先順位をつけることで、本当に必要な設備に予算を集中させ、満足度の高い住まいづくりができます。
「あったら便利」と「なくては困る」を明確に区別しましょう。
グレードを下げる
予算内に収めるためには、設備のグレードを下げることも一つの選択肢です。
高機能なものではなく標準的な機能で事足りるのであれば、上位モデルを購入するよりも安価に済みます。
また、頻繁に使用する設備や長期的な使用を想定している設備については、品質や耐久性を重視することが大切です。
グレードを下げることで、将来的に不便さを感じたり、早期の買い替えが必要になったりする可能性もあるため、慎重に判断しましょう。
一部の設備でグレードを下げることで、より重要視している設備に予算を回せるようになります。
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まとめ
本記事で紹介した14の人気設備は、日常生活を便利にしてくれるものです
しかし、予算や必要性を考慮し、優先順位をつけないと、予算オーバーになってしまいます。
そのため、ライフスタイルや将来のニーズを見据え、メンテナンス性やエネルギー効率を考慮しましょう。
地域特性に合った選択も重要です。長期的な視点を持ちつつ、現在の生活を豊かにする設備選びが、理想の住まいづくりにつながります。