2023.09.20

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アクセントクロスとは?特徴や選び方、注意点、費用相場などをご紹介

壁紙はインテリアのベースです。どんな色や柄にするかで部屋の印象が大きく変わります。壁の一部分だけに異なる壁紙を貼るアクセントクロスは、おしゃれな家を目指している方にとても人気があります。

この記事では、素材や色、機能性から見たアクセントクロスの特徴や選び方と、取り入れる際の注意点、費用相場について紹介します。         

アクセントクロスとはどういうもの?

アクセントクロスとは、部屋の壁の1面あるいは1部分に、色や柄のある壁紙を貼り、インテリアにアクセントを加えるものです。

白い壁紙だけの空間に、部分的に華やかなクロスを貼ると、シンプルだった部屋のイメージがガラリと変わって、おしゃれな雰囲気になります。さらに、色や柄、貼る箇所によって部屋を広く見せる効果もあります。

ただし、空間の見え方が大きく左右するため、慎重に色柄を選ばなくてはなりません。

アクセントクロスのメリット

アクセントクロスの一番のメリットは、その名の通り、部屋にアクセントをプラスし、おしゃれなインテリアに仕上がることです。

部屋全体の壁紙を選ぶ際は、どうしても無難でシンプルな色や柄になりがちです。アクセントクロスは一部分だけなので、思い切ったユニークな柄やビビットな色にも挑戦しやすいでしょう。全面には選びにくい高級な壁紙でも、少ないコストで取り入れられます。

アクセントクロスの貼り方は自由。お気に入りの家具を目立たせたり、窓の位置に合わせて縁取ったりと自分だけのオリジナルな部屋づくりが可能です。

アクセントクロスのデメリット

アクセントクロスは手軽に部屋のおしゃれ度をアップさせられますが、失敗する可能性もあります。自由度が高い分、どんなデザインにするか悩む方も多いでしょう。

もっとも難しいのは、土台となる部屋全体の壁紙とアクセントクロスとの組み合わせです。アクセントクロスが気に入ったとしても、実際に部屋の壁紙と合わせてみたらイメージと違ったなんてことも……。

部屋のどこにアクセントクロスを貼るかも重要なポイントです。反対におしゃれ度を下げてしまうこともあります。慎重に検討して選定しましょう。

失敗しないためのアクセントクロスの選び方

アクセントクロスで失敗しないためには、どうすればよいのでしょうか。これから紹介するポイントを目安に選んでみてください。

好みの素材で選ぶ

アクセントクロスとして使用できる壁紙には、いろいろな素材があります。見た目だけではなく、触り心地や機能面、価格なども異なります。色や柄で迷う際は、素材で選ぶとよいでしょう。

ビニールクロス

ビニールクロスは、日本でもっとも多く使われている壁紙です。色やデザインが豊富で、価格もお手ごろで選びやすいといった特徴があります。耐水性や耐久性が高くお手入れも簡単。消臭や防菌・防カビなどの機能面でも使いやすいです。

ビニールシートに紙などを裏打ちしてつくられているビニールクロスは、施工がしやすくDIYでもよく使われています。

織物クロス

生地のように織ってつくられている織物クロス。立体感があり美しく、丈夫で通気性に優れています。重厚感や高級感があり、ホテルや美術館などの建物でも用いられています。

吸湿性も高く、湿気のあるときには快適に過ごせますが、水拭きなどは適しておらずお手入れしにくいという点もあります。

木綿や麻などの自然素材や化学繊維を絡み合わせたものもあります。素材や織り方によっても特徴が異なります。

紙クロス

紙クロスは紙を素材としてつくられているものです。鮮やかな色やデザインが多く、アクセントクロスにぴったりの壁紙です。紙ならではの質感や手ざわりが魅力で、和室のふすまや障子との相性も最適。調湿効果があり、通気性をよくしたい部屋にも向いています。

西洋から輸入された紙クロスは、独特な色合いや凝ったデザインが特徴です。部屋のアクセントに取り入れると、グッとおしゃれになります。

ただし、ビニールクロスと比べると薄くて耐久性が弱いという特徴があります。下地に凸凹があると貼りにくく、目地が目立ってしまう場合もあります。

部屋のイメージに合わせて選ぶ

アクセントクロスは選べる壁紙の種類や入れ方の自由度が高く、どのようなデザインにするか迷いますよね。まずは、理想とする部屋のイメージを明確にしましょう。

たとえば、「明るい部屋にしたい」「リラックスして落ち着く部屋にしたい」など。イメージが決まったら、それを実現できる色味の組み合わせを考えると、選びやすくなりますよ。

①暖色・寒色・中間色

色を決める際には、暖色・寒色・中間色で分けてみると決めやすくなります。理想とする部屋のイメージに合わせて、どの色味が合うかチェックしてみてください。

・暖色:赤やオレンジ、黄色などの明るい色。元気であたたかい、楽しい、にぎやかな空間になります。かわいらしいポップな部屋に仕上げたい場合に適しています。

・寒色:青やグレーなどの涼しげな色。さわやか、または静かな落ち着いた印象になります。寝室や書斎など、静かで集中したい部屋に向いています。

・中間色:緑や紫など暖色と寒色の中間の色。穏やかでリラックスしたい空間にぴったりです。リビングなどみんなが集まる部屋に適しています。

②明度

壁紙は、色の明るさによっても雰囲気が大きく変わります。色の明るさを示す度合いを明度といい、明度が高ければ白に近い色、明度が低ければ黒に近い色になります。

・明度が高い色:淡いカラー。パステルブルー、ペールピンク、ライトグリーンなど。明るくポップで軽い印象。部屋を広く見せる効果がある。

・明度が低い色:暗くて深い色味。ディープブルー、モスグリーン、ダークグレーなど。落ち着いていて重厚感のある印象。

明度が高い色は部屋を明るく、広く見せる効果があります。明度の低い色は、反対に部屋を暗く、狭く見せてしまうことも。ただし、部屋全体ではなくアクセントクロスとして使う場合、明度の低い色を取り入れると、空間に奥行きが感じられます。

アクセントクロスの場合は、部屋全体の壁紙との組み合わせが重要です。隣り合う色の明るさによっても見え方が変化します。部屋全体の壁紙との相性を確認しましょう。

③彩度

壁紙を選ぶ際には、色の鮮やかさを示す彩度にも注目してみましょう。色みが明瞭なものは彩度が高く、くすんだ色は低くなります。同じ色でも、彩度により与える印象が大きく変わります。

・彩度が高い色:明るく派手でビビッドな印象を与える。

・彩度が低い色:地味で穏やか、落ち着いた印象を与える。

アクセントクロスとして選ぶ場合には、部屋全体のトーンとの組み合わせが重要です。部屋の壁紙とアクセントクロスがどちらも高い彩度では、主張し合ってバランスが悪くなりがち。単体ではなく組み合わせを重視して選びましょう。

利用目的・用途に合わせて選ぶ

部屋をどのような目的や用途で使うかに合わせてアクセントクロスを検討してみるのもおすすめです。壁紙が与える印象は、部屋のイメージに大きく関わっており、色によってさまざまな心理的効果をもたらします。

たとえば、赤い色は気分を明るく高揚させてくれますし、青い色は心を落ち着かせて集中させてくれます。

色の種類与える印象適した部屋
明るい、元気、高揚ダイニング、キッチン、子ども部屋
さわやか、涼し気、落ち着き書斎、寝室
黄色明るい、にぎやか、楽しい子ども部屋、玄関
癒し、リラックス、安らぎ寝室、リビング
上品、高級、神秘的寝室、趣味の部屋
茶色自然、落ち着き、大人寝室、客間、玄関

家具の色や雰囲気に合わせて選ぶ

お気に入りの家具、または床や建具などをこだわった部屋がある場合は、雰囲気に合ったアクセントクロスを選ぶとよいでしょう。

たとえば、天蓋付きのかわいらしいベッドがあるなら、ベッドが置いてある壁面をピンクや花柄の壁紙で彩ると、お姫様の部屋のような雰囲気に。

また、壁紙がホワイト系、家具をブラウンでコーディネートしている場合、壁の一部にブラウンでラインを入れると、インテリアのポイントになります。

家具以外にも、床やドアの色などに合わせると、統一感のあるインテリアになります。

機能性を重視して選ぶ

壁を彩るだけでなく、機能性が高い壁紙もあります。部屋の目的や用途に応じて、機能がついたアクセントクロスを選ぶと快適性がアップします。壁紙に付加されている機能や効果について紹介します。

耐久性が高い

一般的なビニールクロスも丈夫で耐久性がありますが、さらに強度が高く傷がつきにくい加工をしてある壁紙もあります。小さい子どもやペットがいるご家庭では、特に効果を発揮します。

子ども部屋や玄関、ペットのいる部屋などの床に近い部分に、アクセントクロスを貼れば、傷や衝撃にも耐える美しい壁紙を維持できます。

撥水効果がある

水をはじく撥水効果がある壁紙は、水回りのアクセントクロスに最適です。キッチンやトイレ、洗面所などの壁は、どうしても水しぶきが飛び散りやすく、シミやカビの原因になります。

撥水効果のある壁紙なら、水が飛んでもすぐに拭き取れます。アクセントクロスなら水が跳ねる部分だけ貼りかえれば、コストも抑えられます。

防汚効果がある

毎日過ごす部屋の壁紙は意外と汚れています。特に、食事をする部屋やトイレ、子ども部屋などは汚れやすく、一度付着してしまうとなかなか落ちません。

防汚効果のある壁紙は、汚れがしみ込みにくいようにコーティングされています。汚れたらすぐに拭いてきれいな状態を保てます。もし、部分的に汚れている壁紙があるなら、その部分に防汚効果のあるアクセントクロスを貼れば問題を解決です。

抗菌・抗ウイルス効果がある

壁紙に抗菌剤や抗ウイルス性成分が塗布されているものは、壁紙に汚れが付きにくいだけでなく、付着したウイルスや菌が増殖するのを抑えてくれます。

食品を扱うキッチンや、外から菌やウイルスが入り込みやすい玄関におすすめです。

食中毒や感染症が気になる季節でも、壁紙が家族を守ってくれるでしょう。

消臭効果がある

消臭効果がある壁紙は、表面に臭いを分解する成分が塗布されており、空気中に浮遊する臭いの原因物質を吸着して分解してくれます。家庭での気になる臭いといえば、タバコや汗、ペット、生ゴミ、トイレなどさまざま。消臭性能のある壁紙は、臭いが気になる玄関やトイレ、ペットのいる部屋、キッチンなどに最適です。

調湿効果がある

調湿効果は湿度を調整するもので、湿気が高いときには吸湿、乾燥しているときには水分を放出する機能があります。調湿効果のある壁紙には、水分を吸収・放出するポリマーが添加されているものや、珪藻土など自然由来のものがあります。                       

湿気が高すぎると、不快なだけでなくカビが繁殖しやすくなります。湿気が気になる玄関や、寝室などに使用すると、快適で安全に過ごせます。

抗アレルゲン効果がある

花粉症やハウスダストなどのアレルギー症状に困っている場合は、抗アレルゲン効果の壁紙を試してみてください。これは、さまざまなアレルゲン物質を吸着させ、不活性にする特殊なシートが貼られた壁紙です。

外から入ってくる花粉やダニなどのアレルゲンが気になる玄関や廊下、寝室などで効果を発揮します。

光拡散効果がある

壁紙の中には、特殊な加工をして光を拡散させる効果を持つものもあります。少しの光源でも反射させて明るくしてくれるため、省エネにもなります。

自然光が入る部屋なら、電気を使わなくても十分明るくなります。また、光が入りにくい部屋でも、小さな照明で明るくできます。長時間照明を使用するリビングダイニングや、書斎、廊下などいろいろな場面で活用するでしょう。

アクセントクロスを取り入れるときの注意

アクセントクロスにはいろいろなメリットがありますが、取り入れるときには、失敗しないように注意したい点もあります。

色・柄を取り入れる面積を考える

アクセントクロスは、部屋の一部分の壁に取り入れるものですが、どのくらいの割合にするかによってイメージが大きく変わります。

理想的な面積としては、部屋全体の20~30%を目安にするとよいでしょう。これは、部屋の4面の壁と天井のうち、1面をアクセントクロスにするような配分になります。

あまりにも異なる色や柄が入り混じると、雑多な印象になってしまいます。あくまで、アクセントとして追加しましょう。

大きめのサンプルで確認する

アクセントクロスを選ぶ際には、メーカーからカタログやサンプルを取り寄せて検討します。サンプルは、実際の壁紙を小さくカットしたもので、色味や触り心地を確認できます。しかし、あまり小さいと部屋に貼ってみたときのイメージがしにくく、完成後に思ってみたものと違ったなんてことも。

最終的に決める際には、なるべく大きめのサンプルを取り寄せて、ベースの壁紙やインテリアと合うか確かめましょう。

白壁との違いが大きい色・柄を選ぶ      

元々の壁紙が白の場合、選択肢は豊富です。基本的にどのような色でも合わせやすいですが、薄い色の壁紙を選ぶと、差がわかりづらくアクセントにならない可能性もあります。

失敗をおそれるあまり、無難な色や柄を選んでしまいたくなりますが、違いが大きい色や柄も検討してみてくださいね。

3色でまとめてコーディネートを組む

アクセントクロスの色を決める際には、部屋全体の配色を3色でまとめるのがおすすめです。

まず、部屋の多くの面積を占める壁や床の色を「ベースカラー」、家具やカーテンの色を「メインカラー」とします。そして、最後に部屋のアクセントとなる色を「アクセントカラー」として加えます。

「ベースカラー」70%、「メインカラー」25%、「アクセントカラー」5%の割合で配色すると、統一感のある空間になります。アクセントクロスも3色のひとつとなるよう、家具やカーテンの色との組み合わせを考えてみてください。

アクセントクロスにかかる費用相場

アクセントクロスにかかる費用は、大きく分けて「材料費」と「工事費」です。材料費は主にアクセントクロスに使う壁紙の価格で、メーカーのカタログなどで確認できます。

壁紙の価格は、使っている素材や機能性などによっても幅がありますが、相場としては1,000円/㎡~2,000円/㎡程度。6畳間の壁1面にアクセントクロスを貼る場合、10㎡くらいになるので、1万円~2万円くらいが材料費になります。

工事費は、作業員の工賃のほかに、養生費や廃材処理費、下地処理費、交通費などで、1部屋あたりおよそ2万円前後です。「材料費」と「工事費」を合計し、6畳間で3万円~4万円くらいを想定しておくとよいでしょう。

さらに、面積の広いリビングダイニングになると10万円以上、3LDKなどの家全体の場合は30万円以上が相場になります。ただ、工事費については業者によって差があり、一概には言えません。複数社でしっかり見積もりを取るようにしましょう。

壁紙だけの価格を見るとそれほど高くなく、アクセントクロスなら範囲が狭いからとDIYで挑戦したくなる方もいるかもしれません。しかし、アクセントクロスは良くも悪くも目立つ部分です。わずかなズレも失敗に感じてしまいます。無理をせず、信頼できる業者を探してくださいね。

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まとめ

壁の一部分にだけ貼るアクセントクロスは、部屋のインテリアに合わせたコーディネートが可能で、理想の部屋のイメージに近づけてくれます。元々の壁紙や家具とのバランスを考えるのも楽しそうです。

デザインだけでなく、高機能の壁紙を選べば、さらに快適になりますよ。

部屋の一部分だけなので、コストもかからず、挑戦しやすいです。ぜひ、アクセントクロスでお気に入りの空間に仕上げてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

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ロゴスホームのスタッフです

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