こんにちは!ロゴスホーム釧路のかとちゃんです!
お盆も終わり少しずつ夏が終わろうとしています....1年って本当に早いですよね....
工事を見ていると月日の流れがより早く感じます。
さて、前回に引き続き工事工程についてお話していきます!
今回は基礎工事の次!そうです!建て込み工事です~!!
建て込み工事
建て込み工事って具体的に何するの....??
この工程では柱、梁、床といった構造躯体を組み立てていく工事を行っていきます!
人間でいう「骨」にあたる部分です!
基礎と同じように建物全体の強度に関係する非常に大切な工程です。
こちらも基礎同様仕上げ工事が始まると見えなくなってしまうのであまり実感するのが難しいです....
写真を参考にしながら「壁の中ってこうなってるんだ~!」と感じて頂ければと思います。
建て込み工事の種類
建て込み工事の種類は大きく分けて2つあります!
工法によってコストや間取りの特徴などが変わってきます!
なので住宅計画においては工法の検討も非常に大切になってきます。
①在来工法
木造軸組み工法とも呼ばれる工法です。
代表的な日本の工法ともいわれてるこの工法は柱と梁で骨組みを構成します。
建物を点と線で構成するようなイメージですね!
間取りの設計自由度が高いなどがメリットとして挙げられます。
②2×4工法
点と線で骨組みを構成する軸組工法に対して2×4工法は 壁、床、天井といった面で建物を構成します。
面で構成する2×4工法は建物の強度が在来工法よりも高いといわれています。
また隙間ができにくく気密性がとても高い!とも言われています~!
弊社ではこの2×4工法を採用させて頂いております。
在来工法と2×4工法のイメージ図をwebからお借りして載せておきますので参考にしていただければと思います。
HM、工務店はそれぞれ工法に強みを持っていると思います。
これから住宅を考えている方はどの工法がいいかな?とご自身の作りたい家と照らし合わせて検討することが大切だと思います!
建て込み工事
ここからは具体的な工事の内容に入っていきます!
前述したように弊社では2×4工法を採用しております。
2×4工法の建て込み工事ってこうやるんだ!とイメージを膨らませる材料にして頂けたら嬉しいです。
①土台引き
建て込み工事最初の工程は「土台引き 」です
前回お話した基礎の上に木材を引いていきます。
土台って何...??
木...??
土台とは基礎と建物を緊結させる非常に大切な役割を持っています!
原則として基礎の上には土台を引くことが基準法によって定められています。(緩和規定もあります...)
土台は建物の水平を保つために非常に大切な役割を持っています。
ここを疎かにしてしまうと床が傾いてしまい、タンスが勝手に空いたり、ビー玉が勝手に転がって行ったりと様々な弊害が発生します。
大工さんが特殊な機械を用いて微調整を繰り返しながら水平を確認していきます。
↑土台引きが終わった段階の写真です!
この赤いものが「土台」になります。
木材に「防腐剤」というもの粉塗してるため赤く見えていますが壁と同じ木材を使っています。
地面に一番近い部材ということもあり湿気や水の影響を一番に受けやすいです。
その為この防腐剤の処理が大切になってきます。。。!
さらに奥に見えている赤い布団みたいなもの
これはグラスウールという「断熱材」です!
北海道では地面からの冷気も問題視されています。
地面からの冷気を完全にシャットアウトする為、断熱材を床の下に隙間なく埋めていきます!
ところでどうやって基礎と土台って緊結してると思いますか...??
基礎はコンクリートのためビスや釘を打つことは難しい....
そこで登場するのが「アンカーボルト」という金物です!!
基礎の上に見えている棒のような物がアンカーボルトになります。
一番長く見えているものは「ホールダウン金物」という金物です@@
(後ほど登場します)
写真のように土台に穴をあけてアンカーボルトを通し緊結していきます。
ちなみに基礎にアンカーボルトがどのくらい埋め込まれているかは基準法によって定められています。
アンカーボルトの種類によって長さが変わりますがM12というものを用いた場合250mm基礎に埋め込む必要があります....!!
②床パネル引き
①で引いた土台の上に根太という部材を引き、合板を貼っていきます。
細かい部材のお話は難しくなってしまうので割愛させて頂きますが機会があればお話しさせて頂きます。
ここでは床に合板を貼っていくんだ!と押さえて頂ければ大丈夫です@@
③1F壁パネル立て
床組が完成したところでいよいよクレーンが登場し本格的な「建て込み」開始していきます~!
床上に1F壁パネルを建てていきます。
写真のようにクレーンを使って1枚、1枚壁パネルを取り付けていきます。
この壁パネルは工場等であらかじめ加工し、現場では組み立てる作業のみになります!
在来工法では現場で柱や梁を加工することがありますが、現場加工が少ない2×4工法は工期が短くクレーンを使った建て方は2~3日で終わってしまいます...!
壁と床を緊結するときに登場するのが「ホールダウン金物」です!!
アンカーボルトより埋め込み長さが長く壁を引き抜く力に抵抗する役割を持っています。
④2F壁パネル~屋根パネル
1Fの壁パネルをすべて建て終わったらいよいよ建て方もラストスパートです!
2F壁パネル~屋根パネルの組み立てに入っていきます。
壁パネルを建てるために2F床に合板を貼っていきます。
1F壁パネルを建てる時も同じですがここで「墨出し」というものを行います。
墨出しとは壁の建てる位置を図面と照らし合わせて床に出していくことを言います!
この墨出しは「位置を決める」という意味では建築において大切な工程とも言えますね
ちなみに壁だけではなく基礎の位置や窓の位置、ニッチの位置、棚の位置、位置決めにおいて必ず行われる工程です!
昔は下の画像の「墨壺」と呼ばれるもので一つ一つ手作業で墨出しを行っていましたが今は技術の発展で高精度で且つ効率の良いレーザーを使った墨出しが主流のようです。
(大学時墨壺で手を真っ黒にしながら作業していたのが懐かしいです....)
余談はここまでにして....
壁の位置を決めたら壁パネル→屋根パネルの順に組み立てていきます!
2F床パネルを組み立てて~
屋根パネルを乗せていきます!!
(構造的な話をここで話すと長くなってしまうので割愛させて頂きます...)
ここで一つ金物を紹介させて頂きます!
こちらは「ハリケーンタイ」という金物になります。
屋根⇔壁の取り合い部分に付ける金物です。
この金物は台風よりも強烈なハリケーンにも耐えれるように設計されており高い強度を誇っています。
強度の高い家を実現するために大切な役割をもっています!
建て方終了後屋根、外壁面の防水工事を行った後第三者による構造・防水に関する検査を受けます。
この検査ではハリケーンタイ等の規定の金物が施工させているか、規定の防水工事を行っているか等を見ます。
この検査が無事終わり合格を頂くといよいよ内部の工事が始まります....!!
長くなってしまいましたがここまでが建て方の流れになります。
次は防水工事~断熱工事のお話をしようと思います!
ここまで見て頂いてありがとうございました(^^)