2023.02.10

SHARE

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • LINEでシェアする

引き違い窓とは?掃き出し窓との違いやメリット・デメリットをご紹介!

心地よい住まいを手に入れるためには、どのような窓を設置すれば良いのでしょう。

北海道や東北など寒冷地での家作りにおいて、特に重要視される住宅設備が「窓」です。近年は窓の改良・開発が重ねられ、一般住宅においてもさまざまな窓が採用されるようになりました。今回は日本の住宅で多く使用されている「引き違い窓」のメリットとデメリット、そして窓の選び方や設置ポイントを解説します。

引き違い窓とは?

引き違い窓とは、2枚以上のガラス戸を左右にスライドさせて開け閉めするタイプの窓のことです。

左右どちら側からも開閉可能で、戸建てやマンション問わず日本の住宅で最も多く採用されています。面白いことに、他国ではそれほど使われておらず、引き違い窓は日本特有だと言われています。

和風のお家で見られるふすまや障子なども同じ方式のため、引き違いで開閉するのは日本の生活や文化に合うものだったのかもしれません。

引き違い窓と掃き出し窓・片引き窓の違い

引き違い窓とは、前述した通り左右どちらからでも開閉できるスライドタイプの窓です。

掃き出し窓とは引き出し窓の一種で、窓の下部分が床まで達している窓のことを言い、引き違い窓のテラスタイプと呼ばれることもあります。

片引き窓とは、左右片方がFIX窓(はめ殺し窓)という固定された窓で、もう一方をスライドさせて開閉する窓のことを指します。

引き違い窓のメリット

日本の住宅において最も多く使われている引き違い窓のメリットを5つご紹介します。

メリット1:規格・サイズのバリエーションが豊富で割安

引き違い窓は規格・サイズのバリエーションが多く、他の窓と比べて割安で設置できます。ベランダやテラスの出入り口に使われる大きなサイズの掃き出し窓(テラスタイプ)から、居室に付けられる腰窓、トイレにあるような小さい規格のものまであります。

メリット2:明るく開放感あるお部屋作りができる

引き違い窓は大きな開口部にも設置できるため、採光性が高く明るいお部屋を作ることができます。

例えばリビングの側に庭やテラスがある場合、出入り口に引き違い窓を採用すれば外の空間と繋がっているような開放感ある雰囲気になりますよ。

メリット3:開口部が調節可能!風通しが良くカビ予防にもなる

引き違い窓の外側に網戸があれば開け放しにできるため、湿気対策やカビ予防になります。

他のタイプの窓にも網戸をつけられますが、窓が風に煽られて閉まってしまうことも。引き違い窓なら開口部を好きな幅に調節しやすく、風の強さに合わせて開き具合を変えられます。

メリット4:窓際を邪魔しない

引き違い窓は滑り出し窓のように前後に動かして開閉するタイプではないため、窓際のレイアウトを邪魔しません。

例えば窓際に物を置いている場合、前に押して開けるタイプの窓だと開けづらいですが、引き違い窓だと横にスライドさせるだけなので開閉が簡単です。

メリット5:開け閉めが簡単で出入りしやすい

それほど強い力を使わなくともスライドできるため、子どもからお年寄りまで簡単に開閉ができます。

また、車椅子の方にとっても比較的開けやすいタイプの窓と言われており、ユニバーサルデザインにもよく採用されています。取り外しも可能で、「冷蔵庫やタンスなど大きい家具の搬入時に助かった」という意見も多く見られます。

引き違い窓のデメリット

古くから日本の住宅に採用されてきた引き違い窓ですが、デメリットもあります。4つのデメリットをそれぞれ解説します。

デメリット1:外からの侵入を防ぎにくく防犯面が不安

引き違い窓のデメリットとしてよく挙げられるのは、外から侵入されやすい点です。

「ガラスの面積が大きい引き違い窓は、ガラスを破られて侵入されやすい」というイメージを抱く方も少なくないでしょう。

また、引き違い窓の鍵も不安要素の一つで、鍵周りのガラスを破ると外から手を伸ばして簡単に開けられるものが多く見られます。

デメリット2:風通しがうまくいかないことがある

風向きを考えずに引き違い窓を設置してしまうと、全く風が通らなくなることがあります。引き違い窓は横スライド式の窓のため、取り入れられるのは正面からの風のみ。

勝手違い窓のような横からの風の取り入れに適した窓ではないため、計画段階で風向きのチェックをしておきましょう。

デメリット3:外からの視線を感じやすくプライバシーが気になる

ガラス面積が大きいため、設置場所によっては外からの視線が気になります。

道路沿いや隣の家との間にサイズの大きい引き違い窓をつけると、気軽に窓を開けられなくなることも。設置場所を間違うと、引き違い窓の本来のメリットが得られなくなるため注意が必要です。

デメリット4:気密性が高くないため断熱性に劣る

引き違い窓は、いくつかある窓の種類の中でも気密性が劣ります。

レール上を滑らせて開閉するため、どうしても隙間が空いてしまうのです。気密性が低いと断熱性も低くなるため、冷暖房費用がかさんでしまうことも。また、この隙間によってサッシの掃除が大変だったり虫が侵入しやすくなったりします。

掃き出し窓・引き違い窓・片開き窓の選び方と設置ポイント

より快適な住まいにするためには、それぞれの窓をどのように選び、欠点の対策をすれば良いのかをお伝えします。

目的によって種類や組み合わせを変える

近年の住宅においてよく見られるのが、FIX窓(はめ殺し窓)とスライドさせて開閉できる窓を組み合わせた片引き窓です。

リビングのような広い部屋と外をつなぐ出入り口に、掃き出し窓のみを設置してしまうと、気密性が悪く断熱性も下がってしまいますが、異なる窓の種類を組み合わせることで断熱性を上げられます。

例えば、真ん中に大きなFIX窓(はめ殺し窓)を置いて、一部もしくは両脇は開閉できる掃き出し窓にすれば断熱性向上はもちろん、リビングからの眺めを損ねず出入りもスムーズ。

また、引き違い窓のみをいくつも並べると詰まった印象を与えてしまいますが、他の種類の窓と組み合わせることによって見た目がグンとおしゃれになります。

高断熱・防火の機能があるものを選ぶ

窓のサイズが大きくなればなるほど、断熱性や防火性が気になるところです。

断熱性が劣る点がデメリットである引き違い窓は、窓ガラスやサッシの素材を変えると断熱性が高くなり、年中快適な住まいに近づきます。

断熱性の高い順に窓の種類をご紹介します。

①オール樹脂のフレーム+トリプルガラス
②オール樹脂のフレーム+複層ガラス
③室外側がアルミ、室内側が樹脂のフレーム+複層ガラス
④アルミのフレーム+単板ガラス

④のように熱伝導率が高いアルミと単板ガラスの組み合わせは、特に北海道や東北のような寒冷地には不向きです。

その他の地域においても、省エネ性などを考えると控えた方が良い組み合わせだと言えるでしょう。

また、引き違い窓には防火窓と呼ばれる火に強い窓も用意されており、家屋が密集する防火地域や準防火地域においても設置可能です。断熱と防火がセットになったタイプの窓もあります。

防犯対策を行う

引き違い窓には、防犯対策をして外部からの侵入防止を防ぎましょう。

防犯性の高い窓として、CPマーク付きの防犯窓があります。

CPマークとは警視庁が定めたもので、外からの侵入を5分以上防御できる商品に付けられているマークです。窓以外にもCPマーク付きの防犯フィルムがあり、窓に貼付すると窓ガラスが割れづらくなるため防犯対策になります。

その他には下記のような対策が有効です。

・窓の外側にシャッター設置(防火対策にもなる)
・鍵の後付け
・面格子の設置
・窓付近に人感センサー付きライトを設置

また、防犯対策をすることで、飛来物による被害を抑えることにも繋がりますよ。

高品質で安心・安全な住宅はロゴスホーム

ロゴスホームは十勝で培った経験から、北海道や東北の厳しい自然環境において50年、100年と長く快適に住み続けられる住まいを提供しています。

また、単に家を建てるだけではなく「幸せな暮らし」をお届けしたいという想いから、設計士からインテリアコーディネーターまでを含んだチームであなたの家づくりを一緒に考えます。

オンライン相談や住宅展示会を開催しておりますので、お気軽にご利用ください。

まとめ

高温多湿の日本の住宅において、古くから採用されてきた引き違い窓。

時代やライフスタイルの変化により、引き違い窓のデメリットが囁かれるようになりました。しかし、他種類の窓と組み合わせたり設置場所を工夫するしたりすることによって、引き違い窓のメリットをうまく生かした家づくりができます。

設計士や担当者としっかりと話し合って、自分たちの理想の暮らしにぴったりの窓を選びましょう。

▼北海道の方はこちら

▼東北の方はこちら

この記事を書いた人

LOGOS HOME

ロゴスホームのスタッフです

SHARE

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • LINEでシェアする
TOP