2020.07.24

SHARE

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • LINEでシェアする

新築マイホームができるまで~基礎編~

KATOCHAN釧路

こんにちは!ロゴスホーム釧路のかとちゃんです。

僕の記事では工事工程ごとの内容を紹介していきたいと思います!

タイトルは「素敵なマイホーム」そして今回のテーマは「基礎編」です!

家づくりの一連の流れを記事にしていくので実際に自分が家を建てる時のイメージを膨らませる材料になって頂ければと思います。

では早速、基礎についてお話していきます~

基礎の役割

基礎と言われると地面の中に埋まっているものだしあまり身近な存在ではないですよね…


そんな基礎の役割は
①建物の重さを地盤に伝える
②横揺れ(地震等)の力を地盤に流す
といった建物を支える他
地盤から冷気の侵入を防ぐ(断熱方法によります)、建物水平の基準になる等建物を建てるうえでとっても大切な役割をもっているんです…!

さらに基礎は主に2種類に分類されます。

基礎の種類

①布基礎

建物の壁がある下に基礎を作る方法になります。
 建物を「線」で支えるようなイメージです。
 メリット
 ・コンクリートの量が少ない(地域によります)
 ・上からの加重に耐えやすい
 デメリット
 ・壁の下のみ基礎の配置するため床下から地面の湿気が入りやすい

 弊社では商品によって床下部分に防湿コンクリートを流したり、ポリフィルムという特殊なシートを被せて地面からの湿気を抑える工法をとっております。


②べた基礎

 壁下のみに基礎を作る布基礎に対して壁・床下全ての下に基礎を作る方法になります。
 建物を「面」で支えるようなイメージです。
 メリット
 ・面で支えるため建物の荷重を分散させやすい
 ・地面からの湿気を抑える
 ・不同沈下に有利(地盤の強度によって変わります)
 デメリット
  ・コンクリートの量が多くなりがち(平面プランによります)
  ・地盤の強弱がある場合不同沈下を起こしやすい

基礎の深さですが条例で地域ごとに定められています。寒い地域ほど深く基礎を作らなければならなく(これを凍結深度と言います)札幌であれば60cm、釧路であれば100cmと同じ北海道でも差があります。基礎の深さを抑えたい場合は、スカート断熱を採用します!図のように断熱材を回すことで下から吹き込む冷気を抑えることができます。基礎の形状、断熱方法、ポーチ階段の有無によってお見積りの金額が変わってきたりします。(上記に挙げたもの以外にも沢山検討することがあります…!)
お家を支える大切な役割を持っておりますので不安なこと等あれば担当の設計にぜひご相談ください。

基礎工事

ここからは工事のお話になります。
基礎工事の大まかな流れは
①地盤調査(杭工事)
②やり方出し
③根堀り
④鉄筋組み
⑤ベースコンクリート流し込み
⑥型枠の取り付け(立ち上がり部分)
⑦コンクリート打ち込み
⑧埋め戻し
⑨天端ナラシ
布基礎かべた基礎かによって工程も変わってきますが今回は布基礎の工程についてお話させて頂きます。(大まかな工程は同じです)

①地盤調査

調査機関に委託し地盤調査を行います。地盤調査により土質を確認後、軟弱な地盤であれば杭工事を行います。杭のサイズ、本数などは調査機関によって指定されます。
イメージとしては硬い地盤面(支持地盤)まで杭を打ち込みその上に基礎を乗せるようなイメージです。
杭工事は色んな工法がありますが釧路では既製杭工法という工法で杭工事を行っています。支持層まで穴を掘り、あらかじめ工場で製造したコンクリート杭を打ち込む工法になります。

②やり方出し

地盤調査後、やり方出しという工事を行います。
工事といっても下記画像のような木の板を配置していく簡単なものです。
ただこのやり方は建物の配置、基礎の高さ、地面の勾配を決定する非常に大切な役割を持っています。
一般的に住宅の基礎は地面から45cm上がった高さに天端を設定します。つまり基礎の天端から45cm下がった位置が地面の高さということになり、この高さが周りの土地に影響しないか、水を十分流せる勾配か等を検討した上で決定します。弊社では、基本的に地鎮祭の時お客様と建物の配置、基礎の高さなどを確認させて頂いております!

③根堀

基礎の高さ決定後、いよいよ本格的な工事が始まります~!
まず最初に行うのが根堀という工事になります。基礎を埋めるために地面を掘り下げていく工事です。
前述しましたが、基礎は北海道で大体1m~程地面に埋まっています。(結構深いですよね…)
地面を掘り下げた後、ベース(基礎の底)を作るために砂利を敷き詰めて地盤補強をしていきます。

④鉄筋組み

根堀、砂利敷が終わると次は基礎のベース部分の型枠を取り付け、立ち上がりの鉄筋を組んでいきます。
ベースの幅は基本450mm、立ち上がり部分の基礎の幅は150mmです!
弊社の鉄筋はユニット鉄筋を用いております。予め工場で組んだ鉄筋を現場に運び結束していく方法になります。実際に現場で組むよりも工期が短く住宅規模ものであれば1日~2日で完了します!
鉄筋の組み立て時のポイント少しお話します~!

こちらはスペーサーブロックというものになります。建築基準法で鉄筋からコンクリートまでの距離が定められており、このスペーサーブロックでその距離を確保します。
詳しい話は長くなってしまうので控えさせて頂きますが気になる方は「建築基準法」「かぶり厚さ」で調べてみてください~(意外と楽しいです)

⑤ベースコンクリートの打ち込み~⑦コンクリート打設(立ち上がり部分)

全ての鉄筋を設置、結束を終えたらベース部分のコンクリートを打設します。打設後立ち上がり部分の型枠を取り付け、立ち上がり部分のコンクリートを打設し基礎工事も8割終了です!


⑧埋め戻し

根堀時に掘削した土を基礎の周りに戻していく工事を行います。設備工事(配管をつなげていく工事)→埋め戻しという工程になります。
この埋め戻しで地盤の高さがおおよそ確定していきます。

⑨天端ナラシ

コンクリートの打ち込みが終わるといよいよ基礎工事も大詰めです。最後に行うのが天端ナラシという工事にになります。
天端ナラシとは、モルタルを使って基礎の高さを揃えていく工事になります。この天端ナラシが建物の水平の基準となるので非常に大事な工事になります。
天端ナラシが終われば、基礎工事完了になります~!!!!



終わりに

いかがだったでしょうか。何となく流れはつかんでいただけたでしょうか?
冒頭でもお話したように基礎は地面の下に埋まっているため身近なものではありません。しかし、家を支える非常に大事な役割をもっています!
自分が家を建てる時、基礎工事はこういう風にやってるんだ~とイメージを膨らませて頂けたら幸いです!

長くなってしまいましたが次回は土台敷~建て込みまでの流れをお話します~!!

以上、お読みいただきありがとうございました!

▼北海道の方はこちら

▼東北の方はこちら

この記事を書いた人

SHARE

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • LINEでシェアする
TOP